【ガーデンフォトツアー】鑑賞会にむけて。写真のボツ基準は何？

軽井沢レイクガーデンのガゼボ。絶妙な枝の茂りで、これ以上の茂りだと暗すぎるし、刈り込みすぎるとプライベート感がなくなるので、バラの種類と剪定のバランス感覚が素適だと思いました。そして、雑木林と広い湖だけだと自然景観にしか見えない場所を、人が作った空間であることを意識させる目的でもあります。また、座りたくなる場所にあるところも、デザイン的に優れています。

こんばんは。横浜、東京の写真教室、あおいとりコーポレーション飯田英里です。軽井沢レイクガーデンの撮影会＆鑑賞会、いよいよ来週が鑑賞会ですね。生徒の皆様、作品4枚の発表の前に・・・作品選びに取り掛かっておられることでしょう。もう印刷もお済みの方は、準備万端で、素晴らしいですね。私は、まだです！候補選びだけ～

お茶を愉しむお客様、風に乗ったバラの香りもお愉しみいただけますね。

先日、お会いした生徒さんに、「先生の写真のボツの基準は何なのですか？」とご質問いただきました。私がボツ写真だけを、ただいま、ブログにアップしているので、当日発表する作品の選考基準が気になったらしいです。

クオリティとして問題なのは、お出しできないですけども、ボツの基準は、人それぞれだと思います。
その方は「説明的すぎる写真を抜きました」とおっしゃってました。

要は、気持ちの落としどころを、どこに求めるか？

ということではないでしょうか。

私は、①教育者としての立場としては、今回はフォトショップでのレタッチについて鑑賞会のプチレッスンで行う予定なので、レタッチをふまえた写真②ガーデンフォトグラファーの立場としては、庭のデザイン、コンセプト、植栽、ガーデンデザインの、自分が惹かれた部分、人の作った庭という観点をご紹介できるような、説明的なものを選んでいます！③表現者としては、そこに心があるか？（テーマの構成）の3点でしょうか。

でも、こういう写真はツマラナイ、最初から悪い見本で撮ってます。何故、悪いかというと、この撮影技術を知っているから撮っているだけであって、この光の筋を作品として活かしたいものや、気持ちにフィットしたものがあるのか？そこが欠けているからです。

同じ機材で、同じ場所だったら、誰でも同じに撮れる写真なんて、撮る意味あるのでしょうか。表現という目線で考えた時に、気持ちが入っているのか、そちらのほうが大事だと思います。自分の考えや、個性の違いを出していってください。この光を見て、「生命の輝き」を感じて、生命力を伝えたいと思っての撮影技術なら、心の入った写真だと思いますが。私には、そこの気づきはひらめかなかったかな。（可憐だけど、実は繁茂している点では、生命力は感じたのですが、太陽光線との絡みが感じられなかった）

荒削りの技術でも、いつも皆さんの発表作品には、魂がこもっていて好きです。今回も自信を持って、発表されてください。

昔、とある生徒さんが「カメラを持ってからは、ごみ箱を街で見ても愛おしい」とおっしゃってましたが、レンズ越しの世界に、貴女が何を感じているか、それが大事ということを表している言葉だと、今でも思い出します。

皆さんよりは、圧倒的に撮影枚数が少なくなるのは予想しているので、最初から全体の内容は考えて撮影しているのですが、私は軽井沢レイクガーデンらしい写真を選びたいと思います。では、当日の発表をお楽しみに。暑さ本番、どうぞ体調を整えて、お教室にお越し下さい、お待ちしております。

来週あたり、秋講座のお知らせを、メルマガで配信したいと思います。