何も求めず

望まず

最低限の生活だけ細々としていたら悲しみなんて来ない。

 

私の中にある欲求は

愛する人が傍に居て

お互いに支えあっている形。

子供の存在は無条件に、私の欲求を満たしてくれる存在だった。

でも成長過程にある子供にとっては、母親や家族との関係よりも

他者との関係で成長していく方法を学んでいく時期だった。

 

 

 

その中で私の子供は死んでしまった。

 

学びはだいたい辛いよね。

苦しいよね。

 

でもさ。。そもそも私の「欲求」がなければ

こんな悲しい現実は生まれなかった。

 

何も望まないで

耳ふさいで、目を閉じて、口を閉ざしていれば

身を切り裂かれる痛みなんて知らないで生きて居れた。

 

やがて総ての想いは

私とともにセピアの世界に溶け込んでいくだろう。

もう望まない。

ここから先は何も求めない

黙っているし笑顔も失くしたままでいる。

 

なんてね、、、

ちょっと自暴自棄に考えてしまう。

 

貴方が死んで、唯一よかったのは

貴方に お母さんと死別する辛さを感じさせなかった事。

 

こんな辛い想いは

私だけで十分。