「warudozu」「B・B編」「バトルワールドバトル」 | 暇つぶし

「warudozu」「B・B編」「バトルワールドバトル」このあとすぐ。

バトル・イレギュラーが暗闇の中から現れる。

 

:現実世界

ヤミ「さあ。行っておいで。君が世界の王だ」

ゼウスはバトル・プリズンを抜け出し現実世界に戻ると暑く照らされた日光を浴び目を閉ざす。

ゼウスラム「相変わらずこの世界は光に満ちている・・が。どうやらとてつもない時間が経過したみたいだな。ま・・それも全部戻っているから気づかないだろうが」

ゼウスは空で光を放つ太陽を見てこう小さく呟いた。

ゼウスラム「この世界は歪んでしまった世界だ。だからその様な光を私に向けるな」

太陽はゼウスの言葉に応えたのか強くなった光をゼウスに当て彼の目元を封じる。

ゼウスラム「ッ!これほどの無礼な行動を取るとは未だに変わっていないようだな。この世界も」

ゼウスラム「だが今はいい。今度こそあの男から主催者としての座を奪い取らなければ・・私は死んだも同然だ」

ゼウスラム「王御・・待っていろよ」

この世界への絶望と悲観的な気持ちで男は街の中、人間の輪に混じって歩き出す。

その男の手には見た事も無い"カードデッキ"あった。

新op

 

新opいかがでしたか?

 

この後、衝撃の乱入者が真実を語る。

 

第32話「乱入者が語る真実、真の主催者」

哲治達は何週間か前に逃亡の身だったところを逮捕され現在収監中の紫式人がいる場所へ向かっていた。

漁語「なあ。何で刑務所に行かないんだ?紫式人が収監されるのは刑務所のはずだろ?」

哲治「ええ・・でも警視庁が彼という殺人犯を普通の刑務所に置いておくのは極めて危険と判断したんです」

神「それってつまり?」

三原「もっとセキュリティが強い刑務所で1人拘束されながら収監されているのよ。ってそれより何であんた達まで此処にいるのよ?」

神「いや、ワシら紫式人被害者の会だし」

三原「いつ出来たのよその会は」

英雄「ほんの少し前までだ」

三原「あんたも参加してるの!」

英雄「俺も水川も神も皆紫式人に命を奪われた者達に知り合いがいた。傷を慰め合うのは同じことを経験する者達がよほどいい」

三原「えーと・・つまり自分達も紫式人と話したいってこと?」

英雄「そういうことだ」

哲治「でもどうして警視庁は話を承諾してくれたんでしょうか?1度は取りやめさせられたのに」

漁語「え、1度断られてるの?」

哲治「ハイ」

大五郎「それは私が彼の精神状態をもう1度カウンセリングするよう警視庁に頼まれたからですよ」

後ろで話を聞いていた大五郎はすかさず話を承諾してくれた理由を話す。

哲治「そうなんですか?」

三原「そう。それでもう1度頼んでみたら後日意外な返事が来てね」

大五郎「無事にOKを貰えたんです」

英雄「それで紫式人は何処にいる?」

三原「東京都強監刑務所(とうきょうときょうかんけいむしょ)よ」

哲治「強監刑務所ですか」

漁語「何処?」

神「どうやらこの世界の中で一番セキュリティが強い刑務所らしいな」

哲治「ええ、もう100年ぐらいになるんですが誰一人としてその刑務所から出た人間は1人もいないんです」

三原「着いたわ」

哲治達はどうこう話している間に強監刑務所に着くとその迫力から彼らははたじろぐ。

漁語「何か・・入口見ただけで凄く厳しいのは分かった」

神「三原さんワシ入りたくない」

三原「来たんだから入りなさいよ」

哲治「何か凄く体が震える・・」

大五郎「気のせいですよ」

哲治「気のせいですかね?」

三原「気のせいよ。ホラ。行きますよ」

三原はビビっている哲治達を連れて強監刑務所に入る。

三原らは其処で所属する看守と落ちあい紫式人が収監されている特別セキュリティルームへと向かった。

大五郎「では、其処で紫式人は拘束され収監されていると?」

看守「ええ。我が強監刑務所が誇る特別セキュリティで彼の体をガチガチに固め是が非でも証言できるような状況を作っていますよ」

大五郎「それはいけません。その様なストレスを与えてしまえばより証言は取れなくなってしまう可能性もあります」

看守「緑医師。此処にいる人間はとても邪悪な人間です。彼らが受けるストレスは彼らに苦しめられた被害者の苦しみに比べたら何て事は無いんですよ」

大五郎「・・そうですか」

英雄「同感です」

漁語「同感なのかよ」

看守「良かったです。もしかして貴方もこの犯罪者達に関わりのある職業に?」

英雄「ハイ。自分も看守の仕事をしています」

漁語「お前職業看守だったの?」

英雄「ああ」

看守「そうですか。私の言葉に賛同してくれる方がいてくれて・・さあ。着きましたよ・・あそこです」

看守は特別セキリュティルームを見せ部屋の中で拘束されている式人が外にいる哲治達を見つめる。

式人「お前らか・・へへっw」

看守「口を閉じろ!575番!」

看守は持っていたマイクを使って式人に警告する。

式人「チッ..」

哲治は彼の目の前にし唾を飲み込む。

看守「では、このマイクで喋ってください」

看守は大五郎にマイクを渡されるが大五郎はそれを哲治に渡す。

哲治「緑さん?」

大五郎「今彼に一番聞きたい事があるのは貴方だと思います」

哲治「でもこういうのは先に」

大五郎「時間はいくらでもあります。今聞けるのは」

式人「早くしろよ~」

看守「口を閉じろと言っているんだ!575番!」

式人「・・チッ」

大五郎「あの男も黒田さんと話したがっている・・お願いします」

哲治は窓ガラスに近づくとマイクを口に近づける。

漁語「黒田さん。冷静にな」

哲治は漁語の言葉に「うん」と頷くと式人と会話を試みた。

哲治「あ・あ・聞こえますか?」

式人「聞こえてるよ」

哲治「・・」

式人「どうした?まだ俺が怖いのか?体が震えちまうか?」

哲治「・・俺はもう怖くない」

式人「怖くない?」

哲治「ああ。それよりも俺は話してもらいたいことがある」

式人「何だ?」

哲治「お前が持っていた"紫のカードデッキ"は何処だ?」

式人「・・さあな」

英雄「さあなじゃないだろう・・」

神「落ち着くんじゃ」

哲治「あの日お前は持っていたはずだ」

看守「何の話でしょうか?」

三原「あ、いえ。こっちの話です」

哲治「お前は警察に捕まるまでそれを持っていた。そうだろ?」

式人「ああ・・」

哲治「でも警察からかはデッキの様な物は見つからなかった」

式人「つまりお前はデッキは俺が持っているとでも言いたいのか?だとしたらお前は相当な馬鹿だ」

式人「この状態を見て分かるだろ?俺は手も足も出せない・・こんな状況でどう隠せと?」

哲治「じゃあお前のデッキは何処にある?」

式人「知らないねぇ・・」

看守「ちゃんと質問に答えろ575番!」

三原「看守さん少し声のボリューム」

看守「ああ。すいません」

式人「知らないって言ったら知らないんだよ」

哲治「じゃあ最後そのデッキを持ってたのを覚えているのはいつ?」

式人「いつ?確か其処にいるやつに満たされて・・現実世界から戻って・・其処から記憶がない」

哲治「現実世界?・・看守さんすいません。あの男を捕まえた場所は何処か覚えてます?」

看守「えーと確かあの・・あの町の近くの路地裏だったような・・」

英雄「ッ!」

漁語「オイ、青田走るんじゃねぇよ!」

英雄は式人が捕まった場所を聞いて何かを思い出すとその場から走りだし漁語も後を追った。

看守「私何か気に触る事でも言いましたか?」

神「ああ。いいえただ単に何か用事を思い出したのでしょう。ワシ心配だからちょっくら行ってくる。じゃ」

三原「あ!ちょっと待ちなさい!」

神は急ぎ足でこの刑務所を出て2人の後を追った。

三原「あのじじぃは絶対にこの刑務所の空気に耐えられなくなっただけね・・」

看守「やはり私何か気に障る事を」

哲治「言ってないから大丈夫ですよ」

大五郎「ハハハハハ(苦笑)・・」

式人「呑気な事だなあ。まだ終わったわけじゃないのに」

哲治「ええ。終わってませんよ。けど貴方の戦いは終わった」

式人「俺はまだ終わってない・・必ず此処を出てお前らの前に現れる!」

看守はスイッチを取出し赤いボタンを押す。

すると拘束された式人の体に電流が流れ彼は言葉にならない叫び声を轟かす。

式人「ウグァッ!ぐああああああああああああああああああああああああああああッ!」

大五郎「何をしているんですか!」

大五郎は看守からそのスイッチを奪い取り式人への極大電気ショックは止まる。

式人「はぁーっ・・はぁーっ・・」

大五郎「肉低的ストレスを与えてはいけないとあれほど」

看守「そのスイッチを私から奪う事は約束には含まれていないはずだ」

大五郎「確かに今私がやっている行動は公務執行妨害です。しかし今彼への電流による暴行こそ罪に問われる物なのではないですか?」

看守「緑医師お言葉ですがこれは暴行ではない。制裁です・・あの男が今までやって来た事を身をもって知ってもらう為です」

式人「身を持って知る?こんなで通じるわけがないだろう・・俺が殺してきた人間はこんな電流で死んでったんじゃねぇぞ・・」

看守「お三方見て頂きたい。あの男はまるで反省をしていない。むしろ今この状況を楽しんでいる」

看守「此処は情けや助けを出す場所ではないと皆様自身が分かっているはずです」

式人「はぁーっ・・どうした?来いよ!今俺は楽しいぞ!はっはははwww」

哲治は式人の顔を見てもう彼は壊れているのかもしれないと思った。

式人「俺は絶対!此処を出てやる・・此処を出てまた人を殺して殺して殺して殺してうへへへえwwwはぁー」

式人「自分を満たすために生きてやる」

看守「貴様ー・・ッ!」

看守は大五郎からスイッチを奪い取りそのボタンを押す。

大五郎「待ってください!」

式人「ウッ!ううわああああああああああああああああああああああッ!ああああああああああああああああああッ!」

式人は拘束された体に流れる電流の痛みに耐え続ける。

しかし彼は笑っていた。

式人「えへはははははははははははははwwwwwwwwwwwww」

その様子に三原は恐怖すら覚えた。

式人「あっはははははははははwwwwwwwwwああああああああああああああああああッwwwwwwww」

式人は電気ショックに耐えながら狂気的な笑みを哲治達に見せ笑い続けた。

 

一方、ゼウスは街中を歩き一店の喫茶店を発見し彼はニヤリと口角を上げる。

ゼウスラム「此処だな・・」

ゼウスは店に入ると水葉を目にする。

ゼウスラム「お~」

水葉「いらっしゃいませ。どうかされましたか?」

ゼウスラム「久しぶりだな。水葉」

水葉「・・何処かでお会いしました?」

ゼウスラム「そうか。覚えてないのか・・まあ。でも別に覚えていないのならそれでいい」

水葉「ウッ!」

ゼウスは水葉の腹に拳を入れ彼を倒れさせる。

陽子「水葉さんどうしたの?・・キャーッ!」

陽子は水葉のうなり声が気になり奥からその場へやって来ると今の状況を見て声を上げ腰を抜かす。

陽子「腰・・抜けちゃった・・」

ゼウスは陽子にニッコリ笑い返すとそのまま彼女の元にに向かい近づく。

水葉「誰なんだ?お前・・陽子ちゃん逃げろ・・ッ!」

水葉は其処でガクッと倒れきぜつした。

陽子「み、水葉さん」

ゼウスラム「美川陽子・・一緒に来て貰うぞ・・」

陽子「イ・・イヤ」

ゼウスは陽子の顔を掴むと彼女は一瞬にして眠りについてしまった。

ゼウスはそんな彼女をお姫様抱っこして担ぎ喫茶店を出て行く。

ゼウスラム「今日はそんなに人目が少なくて助かったよ・・」

 

:教会

王御はその時"何か”を感じ後ろを振り返る。

しかし後ろには誰もいない。

王御「何だこの寒気は・・まさか・・あの男が・・そんな訳がない」

王御「だが心配だ」

王御は指を鳴らして"歪み"を作り陽子がいる喫茶店へと向かう。

 

:喫茶店

王御は"歪み"を伝って喫茶店に入ると荒れた店内を見て驚愕する。

王御「・・陽子。水葉!」

王御「陽子!水葉!」

王御が店内を探し回るが2人の姿は無く内心焦りを覚える。

王御「何故だ・・まさか2人とも・・そんな訳ない・・そんな訳!」

王御は両膝を着きデッキを握りしめる。

王御「じゃあ誰が・・誰がこんなことを・・あの男は投獄されている。よって有り得ない!・・じゃあ・・誰が・・誰が・・陽子を奪った?」

王御「俺から・・陽子を奪う事なんて不可能だ。真実じゃない!・・真実じゃないんだ」

王御「だとしたら・・俺と交渉するために陽子を・・その気なら・・俺が直々に・・」

王御はコートを大きく翻すと"歪み"に入り"ある場所”に向かった。

 

ゼウスは陽子を抱えたまま街を歩いた。

確かに通行人からは色々な目で見られたが彼は気にはしなかった。

そして人街離れたとある建築物の前にやって来ると其処にあった"歪み"に入ろうとする。

水葉「待て!」

ゼウスラム「・・まさか追いかけてくるとはな。見直したぞ」

ゼウスは振り返り駆けつけた水葉を賞賛する。

ゼウスラム「さすが私が目に付けたライダーの1人だ」

ゼウスは陽子を地面にゆっくりと降ろす。

水葉「ライダー?・・あんたこのデッキの事を知っているのか?」

水葉は"水色のカードデッキ"を取出し"戦い"と関係があるのかと聞く。

ゼウスラム「"願いを叶える為の戦い"の参加条件だ」

水葉「という事は貴方もライダー・・俺に何か用ですか?わざわざ陽子ちゃんを攫わなくたって」

ゼウスラム「私の事を覚えてないのか?まあいいだろう・・これ程の時間が経過していればな」

水葉「時間?すいません何処かでお会いしましたか?」

ゼウスラム「覚えていないのなら思い出す必要もない・・またいずれ・・時間は繰り返すのだからな」

ゼウスは自身のポケットから中心が万華鏡の一風変わったカードデッキを取り出す。

水葉「時間?」

そしてゼウスはデッキの中心の万華鏡の所を押すと腰にカードバックルが装着される。

水葉「ッ!?」

ゼウスラム「・・「変身」」

ゼウスはバックルにデッキを差し込んだ。

そして姿はライダーに似た姿に変わり首から背中にかけてマントがヒラリと伸びる。

そして目と目の間に触覚が生え、目のアイラインは黒色。

水葉「ッ..」

バトル・イレギュラー「バトル・イレギュラー・・それがこの姿の名だ」

今此処に真の主催者"バトル・ゼウスラムが変身するバトル・イレギュラーが復活した。

水葉「バトル・イレギュラー?」

バトル・イレギュラー「フン!」

水葉「おわっ!クッ!変身!ッ!」

水葉はB・SBに変身しイレギュラーの攻撃を避けると召喚器スカイブルスラッシャーを持ち攻撃し返すが避けられてしまう。

バトル・イレギュラー「フッ!さすがは数多くの戦いを繰り広げてきたライダーの1人。私が作った者の1人だ」

B・SB「私が作った?」

バトル・イレギュラー「どうやら本当に覚えていないらしいな」

B・SB「何を訳分からないことをッ!」

SBはスカイブルスラッシャーで攻撃するがその剣先をイレギュラーに掴まれる。

バトル・イレギュラー「そうやってお前達はまた操り人形としてシナリオ通りに進むのか」

B・SB「シナリオ?」

バトル・イレギュラー「今のお前に真実を知る覚悟はあるのか?」

B・SB「真実?ッ!」

SBは拳を当てられ後ろによろける。

バトル・イレギュラー「それほどの戦いを経験したお前でも私には勝てることは無い」

イレギュラーは自身の左手にある"バトル・コントローラー"にカードを差し込む。

「ソードカード」

イレギュラーは"バトル・ソード”を右手に装備する。

B・SB「ッ..」

イレギュラーはそのソードを軽く物色するとそのままSBに向かって走り攻撃を与えようとする。

B・SB「ッ!何故だ。何故陽子ちゃんをバトル・ワールドへ連れて行こうとしたッ!」

SBは召喚を使ってイレギュラーの攻撃を対処していく。

バトル・イレギュラー「あの男をおびき寄せ私が再び主宰者としてその座に残るためには彼女の存在が必要なのだ」

B・SB「主催者?」

バトル・イレギュラー「・・そうだ。お前達はただ美川王御という男のシナリオに進められていたにすぎない・・」

B・SB「王御?シナリオ?意味が分からない!」

SBは決死の一撃を放つがそれも防がれ蹴り返されてしまう。

B・SB「グッ!」

バトル・イレギュラー「美川王御による時間の経過というシナリオに乗られるな」

B・SB「だから何の話だ?」

「ファイナルカード」

バトル・イレギュラー「真実のシナリオを書き写せ・・」

イレギュラーはSBに向かって俊足の速さで蹴りあげSBは変身を解除させられる。

彼の足元には黒い雷鳴が流れる。

水葉「あっ..かはっ..」

それを見てイレギュラーは陽子に近づく。

水葉「待てよ・・陽子ちゃんを・・連れてくなよ・・」

イレギュラー「連れて行く。私が主催者というシナリオを証明する為にな」

水葉「待てよ・・」

イレギュラーは陽子を抱きかかえ"歪み"に入る。

水葉「待てッ..」

水葉はその場で気絶する。

 

:路地裏

英雄はその場に駆け込むとその場で"紫のカードデッキ"を発見しそれを駆け足で奪取しようとするがそれを先に王御に取られてしまう。

英雄「お前」

王御「・・」

すると刑務所から帰ってきた哲治らと合流した漁語達もその場に駆けつける。

哲治「美川王御」

神「どういう事じゃ?」

漁語「何であいつがこんな所に?」

王御「陽子は何処だ?」

英雄「知るわけがないだろう」

王御「とぼけるな!お前達が陽子を連れさらい水葉にまで手を掛けたことなど容易に想像できる!」

哲治「手を掛けた?・・2人に何かあったのか!?」

王御「そんな大根芝居が俺に通用するとでも思うか!」

王御は"黄金のカードデッキ"を前にかざす。

「変身」

王御はデッキをスライドさせ装着しGOに変身した。

哲治「あのライダーは!」

三原「桃自を見殺しにしたライダー・・貴方だったのね!」

B・GO「此処では何だ。もっと違う場所で話しをしよう」

GOは召喚器に1枚のカードを差し込みその効果を発揮する。

「セレクトカード」

「「「「ッ!変身!」」」」

ライダー達はすかさず変身し「セレクトカード」の効果により三原と神を残して強制的にステージ「教会」に移動させられる。

三原「どうなってるの?・・」

神「分からん。じゃがワシらも"歪み"を探して一刻も早く皆の元へ向かおう」

三原「ええ!」

 

 

:病室

蓮二は其処でいつも通り茜が起きるのを待っていた。

蓮二「茜・・もう少しだからな?待ってろよ」

茜「・・」

しかし眠っているため彼女は全く答えない。

蓮二「茜・・必ず・・必ず俺が救うからな」

ヤミ「そうだな。救わないと」

ヤミは自身の能力を使い彼の背後に現れる。

蓮二「ッ!お前」

ヤミ「よせよ。そんなに驚かなくっていいじゃん」

蓮二「何しに来た?「特訓」なら昨日散々やったはずだろ」

ヤミ「確かにお前は少しずつだが「獄炎のカード」を使いこなしつつある・・だが緑と比べるとちょっとねぇ~」

蓮二「あの男と俺を比べるな」

ヤミ「自分が下な気がしてか?」

蓮二「黙れ!」

ヤミ「此処は病院だぞ?静かにしないと」

蓮二「ッ!」

蓮二は何もできない自分に嫌気がさし茜のベットの手すりに拳をぶつける。

ヤミ「当り散らすな。でも・・その気持ちは分かる。お前も王御と同じく地獄とも言える時間を過ごしている。だがお前は奴ほどの地獄には落ちていない」

蓮二「地獄?」

ヤミ「どうやら奴は主査者としての手腕よりも美川王御の優しさが先に出てしまったということだ」

蓮二「何の話だ?」

ヤミ「・・そろそろお前にも話す時が来た。これを話さなければお前は"願い"に到達する事は出来ないからな」

蓮二「・・」

ヤミはフッと笑うと"美川王御の真実”について話し始めた。

 

:バトル・ステージ「教会」

B・B達は其処にてGOと対峙していた。

B・B「ッ!」

スプラッシュライダー「気を抜くなよ!」

B・BLU「そっちこそな」

B・GO「お前達が俺と交渉したいのは分かる・・だが・・順序という物があるだろう?」

GOはゆっくりと階段を下りライダー達に近づく。

B・GSUPER「貴方は何やら勘違いをしているようだ。私達は今まで紫式人との面会に」

B・GO「黙れ!もう嘘はたくさんだ・・俺をまた地獄に落としたいのかァ!」

「ソードカード」

B・GO「ッ!」

スプラッシュライダー「ハッ!交渉決裂だな。オリャァッ!」

スプラッシュは水鎌を召喚しそれでGOの攻撃を弾き飛ばす。

B・GO「貴様・・」

B・B「水川さん落ち着いてください」

B・BLU「まずは話だ」

スプラッシュライダー「でもこいつ聞く耳持たねぇぞ!」

B・GO「お前達に聞く耳を持たない」

GOは指を鳴らして"歪み"を多数出現させると其処から大量のバトル・モンスターを出現させる。

バトル・エイラー「うぇーい」

バトル・アトル「ふぅー」

B・GO「行け・・」

「「「「うぇあー!!」」」」

スプラッシュライダー「マジかよ」

ライダー達は襲い掛かって来たモンスター達を喰い止めて行く。

「「「「ゲェェヤッ!!」」」」

「「「「グァーッ!!」」」」

4人のライダー達は攻撃を受け教会から外の草むらに放り出される。

B・B「ッ..」

GOはモンスター達を先に行かせ自身はゆっくりと階段を下りて行く。

ライダー達は立ち上がり向かってくるモンスター達をそれぞれの武器を使って蹴散らしていく。

B・GO「今日でお前達の戦いは終わる・・その権利を今此処で破棄するからな!ハァッ!」

GOはゴルドソードを取り4人のライダー達に向かっていく。

 

:病室

蓮二はガタンと音を立てながら席を立ち抗議した。

蓮二「ふざけるな!そんな事があってたまるか!」

彼から放された"真実"は余りにも信じられなかった話だったからだ。

ヤミ「いいや。これが真実なんだよ・・君は・・いいや君達はずっと・・その時間を繰り返していたにすぎなかったんだ。蓮二」

蓮二「理解が出来ない」

ヤミ「だがその一方でそのことを理解している自分がいるんじゃないのか?」

蓮二「そんな訳がない・・何度も何度もって・・何度も何度もってよ」

蓮二にとってその真実は受け止めきれない物だった。

ヤミ「んー・・じゃ実際に見てきて来い」

蓮二「えっ?」

ヤミは指を鳴らして"歪み"を作った。

蓮二「ッ..」

ヤミ「もうすぐ"真の主催者"が真実を伝えに来る時だ・・真実が映し出す本当のシナリオでも見てこい」

蓮二「・・ッ!」

蓮二は"赤のカードデッキ"を前にかざし腰にカードバックルを装着。

「変身!」

蓮二はデッキにスライドさせてB・Rに変身した。

ヤミ「蓮二。例えその真実がお前にとって受け止めがたいものだとしてもそれは過去だ。今じゃない」

B・R「・・ッ!」

B・Rは"歪み"を伝って「バトル・ワールド」に入る。

ヤミ「さて、物語の佳境に入る前に」

ヤミの目には眠る茜を宿していた。

茜「・・」

ヤミ「彼女を連れていくか・・」

 

:バトル・ステージ「教会」

B・Rは"歪み"を伝い教会へと乱入。

その場で戦うライダーとモンスターの戦いを目にする。

B・G「ハッ!ダァッ!」

B・BLU「ッ!おオッ!」

スプラッシュライダー「ッ!ダァッ!」

B・B「ッ!」

B・GO「ハァッ!」

彼が一番目に目にしたのはB・BとGOの戦いだった。

B・R「(聞かなくては・・)うぉおおおおおおおおッ!(あのことを!)」

B・Rは数多くのモンスターを跳ね除け2人の戦いの最中に飛び込んで行く。

B・R「ッ!」

B・Rは召喚器レットセイバーでGOを攻撃する。

B・GO「ッ..蓮二」

B・B「赤城さん!」

B・G「何故あなたが?」

スプラッシュライダー「ッ!赤城!?」

「スプラッシュ・・スマッシュ!」

スプラッシュライダー「まあいいや・・水拳(すいけん)ダァああああああああああああああッ!」

スプラッシュは水拳を放ちモンスター達に大ダメージを与える。

モンスター達「「「「だあああああああああああああああああああああああああッ!!!!!」」」」

スプラッシュライダー「よっしゃ!」

「フリーズカード」

スプラッシュライダー「ん?」

モンスター達「「「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!?」」」」

BLUは「フリーズカード」を使い先程スプラッシュの攻撃で付着した水を利用してモンスター達を凍らせる。

スプラッシュライダー「あ!」

B・BLU「フッ..ありがとな。おかげで全員蹴散らせそうだ」

「ファイナルカード」

B・G「ええ・・そうですね」

「ファイナルカード」

2人は召喚器に「ファイナルカード」を差し込み其処から「グリーン・ランチャーズ」と「ブルーアイス・ベアクラッシュ」を放った。

「「ハァッ!!」」

モンスター達「「「「ぐぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!!」」」」」

2人の連帯攻撃で王御が召喚したバトル・モンスター達は半分に絞られた。

B・BLU「よし・・」

B・G「まず半分ですね」

スプラッシュライダー「まだ半分かよ!」

B・B「何で此処に?彼と貴方は」

B・R「言っておくが協力ではない。ただの利害一致の共闘だ」

B・GO「蓮二。今お前がやっている行動は何なのか分かっているのか!」

B・R「俺は・・お前の"真実"を知っている」

B・GO「ッ..」

B・B「真実?」

B・GO「お前何処でその情報を」

B・R「ヤミが教えてくれた」

B・GO「ヤミ?・・あいつめ」

B・R「あいつが教えてくれたんだ。この"戦い"は・・聞け!新聞記者・・この"戦い"は」

バトル・イレギュラー「その話は私がしよう・・」

B・BLU「誰だ?」

B・G「どこかで聞き覚えのある声」

B・GO「この声は・・何故?」

B・B「ウッ!アアッ!」

B・G「ガッ!アッ!」

スプラッシュライダー「おい。どうした?」

するとその謎の声を聴いた瞬間スプラッシュ以外のライダーが頭痛が走り頭を抑え込む。

そして頭の中で謎の記憶がフラッシュバックする。

「君はヒーローになれる。これで紫式人を殺せる」

B・BLU「何だ?このビジョンは・・ウウァッ」

スプラッシュライダー「オイ。どうなってんだよ!皆どうした?」

スプラッシュは今の状況に困惑するばかり。

B・R「アアッ..」

「そうか、辛いだろう・・最愛の妹を失った苦しみは・・」

「・・これを使えば茜は救えるんだな?」

「・・ああ。君の"願い"が叶う事を願うよ」

B・R「何なんだこの流れてくる記憶はッ!」

B・B「ああっ..」

「すいません。僕こういう勧誘には興味がないので」

「君が追っている連続行方不明事件。実は全て私が関係しているんだよ」

「・・えっ?」

B・B「ハァッ!そうだ・・俺は・・でも何で?」

スプラッシュライダー「オイ皆しっかりしてくれよ!」

バトル・イレギュラー「今彼らは時間の経過と時間の逆行によって作られた架空のシナリオから脱却を図っている頃だ」

B・GO「この声・・まさか・・何故お前が・・此処にいる?ゼウス」

その呼びかけに答えるようにイレギュラーは陽子を抱きかかえ彼らの前に現る。

B・B「陽子ちゃん?」

B・GO「ッ!陽子から離れろ!」

GOは頭の痛みを抑えながらイレギュラーに向かって攻撃を仕掛けるがイレギュラーは陽子を手放すとすかざすその攻撃を止めた。

B・GO「ッ!」

バトル・イレギュラー「時間切れだよ。王御」

「スマッシュカード」

バトル・イレギュラー「フンぬあああああああああああああああああああああああああッ!」

B・GO「ぐああああああああああああああああああああああああああッ!」

イレギュラーは自身の手のひらでGOを弾き飛ばし強制的に変身を解除させる。

王御「ガっ..カハッ..」

その時に王御は手元から「ゲートカード」を落としそれをイレギュラーが拾う。

バトル・イレギュラー「これでお前の覇権は終わりだ王御」

スプラッシュライダー「あんたは何者だ」

バトル・イレギュラー「見ない顔だな・・ヤミが招待した特別なライダーか・・我が名はバトル・ゼウスラム。この「バトル・ワールド」の本当の覇者にして・・"願いを叶える為の戦い"の真の主催者だ」

スプラッシュライダー「ああ?何言ってんだ?主催者は美川王御だろ。こいつが。こいつが!この戦いを開催したんだろ!」

王御「・・」

王御は何も言えなかった。"真実"は違ったからだ。

バトル・イレギュラー「そう思い込まれていたからだ。この男による「タイムカード」での時間改変によってな!」

「「「「「ッ!?」」」」」

B・B「時間改変?」

バトル・イレギュラー「そうだ哲治・・教えてやろう。この男が隠していた真実を」

王御「辞めろ」

バトル・イレギュラー「その男は誰一人として他人の”願い"を叶えることは無い。叶えられると誇っているのは自分自身の"願い"の為だけだ!」

王御「やめろ。やめてくれ!」

バトル・イレギュラー「その男が叶えようとしているのは自分自身の"願い"それは!・・彼女の死を変える為だ」

イレギュラーは気絶する陽子を指差す。

B・B「嘘だろ・・陽子ちゃんが?」

B・G「美川さんはまだ生きている!」

バトル・イレギュラー「今はな!だが今から何か月後の11月17日午後3時45分彼女は死ぬ運命にある!」

王御「辞めろ!・・聞きたくないッ・・」

王御はイレギュラーに向かって叫ぶ。

B・R「美川・・本当だったのか。この世界はお前が」

バトル・イレギュラー「実の妹の死を受け入れられず「タイムカード」の力を悪用し私を「バトル・プリズン」に閉じ込め自身が主催者となったのが「1週目」と「2週目」」

王御「辞めろ!」

王御はもう喋らせないと走り出したがイレギュラーが再び腕から攻撃を放った。

B・B「美川!」

B・Bはすかさず王御の間に入りその攻撃を全部受け強制的に変身を解除させられた。

哲治「グアアッ!カハッ..」

王御「哲治!」

スプラッシュライダー「黒田さん!この!」

バトル・イレギュラー「どうやら血の気が収まらん者が幾つか居るようだな」

イレギュラーは腰からバトル・ソードを取り出しそれで立ち向かってきたスプラッシュに向かって反撃した。

スプラッシュライダー「グァッ!」

哲治「水川さん!」

スプラッシュもその攻撃を受け強制的に変身を解除させられる。

漁語「グァッ!こいつケタ違いだ・・」

B・G「そんな・・」

B・BLU「三人連続で叩き潰しただと」

バトル・イレギュラー「そしてお前がどれだけやっても彼女は救えなかった。何故なら彼女はどんな経緯であっても必ず死ぬ運命だからだ」

王御「黙れ!」

バトル・イレギュラー「そして自らの「世界」の時間帯を好き勝手に巻き戻し、挙句の果てにはこの世界の時間間隔を可笑しくした。それが今の世界・・「224週目の世界」だ」

バトル・イレギュラー「だから彼女は兄がいなくなった日を覚えていなかった。何故ならそれはとても古く遠い、だがとても不思議な時間と時間とズレであったからだ」

哲治「・・意味が分からないどういう事だ。美川答えろ。あの男は誰だ?あの男が話している事が本当だとしたら・・お前の目的は陽子ちゃんを助ける事なのか?・・陽子ちゃんは11月17日に死ぬのか?」

王御「・・」

バトル・イレギュラー「どうやら彼には語れないようだ・・なら私が代弁して語ってやろう”美川王御"の真実を」

哲治「はぁーっ?」

王御「ッ..」

バトル・イレギュラー「それはまだ「1週目」と呼ばれる世界での出来事だった」

イレギュラーは語り始めた。

未だに理解が出来ない王御を除くライダーメンバーを前にしてー

終わり。

 

カード紹介

「スマッシュカード」

自身の腕にエネルギーを溜めそれを相手に向かって放つことで攻撃力の高い技を発揮できるカード。

ed

 

次回「warudozu」「B・B編」「バトルワールドバトル」は

 

ゼウスラム「お前達が持つこの"カードデッキ”には戦闘データ機能が付いている。時々起きる謎のフラッシュバックはその時に取れたデータを直接脳内にて見せているだけだ」

 

”真の主催者"が語るカードデッキの性能

 

そして。

 

ゼウスラム「君の周りの人の命が危ない」

 

王御「俺の周り?」

 

偽りの主催者美川王御の過去とー

 

陽子「お兄ちゃんごめんね(泣)」

 

王御「陽子ーッ!」

 

主催者になるまでの道のり、苦悩、葛藤、絶望、逆行、時間、地獄。

 

王御「嘘だそんな事ーーッ!!」

 

ゼウスラム「ふざけるなよ」

 

王御「ふざけてなどいない」

 

王御「もう俺は迷わない・・これが今の俺だ」

 

そして男は優しき兄から

 

ヤミ「やっと変わったな。美川王御」

 

冷酷な主催者と化す。

 

B・SB「王御ーッ!」

 

王御「そうだ・・これが今の俺の"願い"何だ・・」

 

王御「次回第33話「陽子の兄ー御王川美ー主催者」

 

王御「戦え。それでしか"願い"を叶える事は出来ない」

 

第32話いかがだったでしょうか?

 

まさかの真実

 

次回は過去編になり「タイムリープ」的要素が含まれます。

 

美川王御はいかにして"願いを叶える為の戦い"の主催者の座をゼウスから奪ったのか?

美川王御は敵か?味方か?

 

第33話もお楽しみに。

その2に続く。