「warudozu」「B・B編」「バトルワールドバトル」 | 暇つぶし

「warudozu」「B・B編」「バトルワールドバトル」このあとすぐ。

B・Vが召喚器”コブラパイザー”を手に持ち人差し指で相手を挑発する。

 

:刑務所

式人「遂に俺は手に入れた・・遂に・・俺は”力”を手にいれた!」

式人のその大声で周りの囚人たちは一斉に起き騒ぎの中心である式人に非難の声をかぶせる。

「うっせーぞ!」

「何寝言言ってんだ?てめぇ」

「早く寝ろよ」

式人「寝言じゃねえよ。バカ・・俺は遂に・・」

すると王御が牢屋の扉を開け周囲の囚人たちは驚き始める。

王御「さあ。お前と俺の心を満たす時間だ。たっぷり暴れてこい」

式人「言われなくとも」

式人は牢屋から出て背伸びをすると狂気じみた満面の笑顔でこう答えた。

式人「今から殺ってくるよ・・ハハッ!」

式人はこう高い笑い声をあげそのまま走り去った。

王御もそれを見届け帰ろうとしたが「オイ」を呼びとどめられる。

すると牢屋の柵の間から1人の囚人が手を差し伸べていた。

王御「何だ?」

囚人「助けてくれ」

王御「・・自分で助けろ」

王御のその言葉をきっかけに囚人達のよる彼への非難が殺到しそれは王御が発現させた”歪み”に入るまで続いたという。

 

:給湯室

其処では2体の看守が既に血まみれで倒れていた。

看守「うわっ・・うわあーーーッ!」

其処にいた看守はおじけついて腰を抜かす。

式人「腰を抜かしたか・・ハハッw」

式人はゆっくりと恐怖におびえる看守に近づく。

すると彼のズボンが濡れていることに気づく。

それを見て式人はニャと笑い、看守はそのズボンの濡れているシミを広げた。

式人「おもらししちゃったのか?」

看守「ひーひーひー!誰か!誰か!助けてー!」

式人「仕方ないなあ・・」

看守「ああ・・ああ・・辞めろ。辞めろおおおおおおおおおおおおおおおおッ!」

式人「えへwえへへへへWえへへへへへへへへへへへへえええええええww」

式人は笑いながら看守の髪を掴みそのまま給湯室を離れる。

看守「辞めてください!髪の毛を離してください!」

式人は看守を壁に投げつける。

看守「グェッ!」

式人「何だよぉ~こっちは!お前の為に!やってん!だぞ!」

式人は看守の腹を蹴り続ける。

看守「ウッ!うぅう~」

看守はこれ程ない仕打ちに目に涙を浮かべていた。

式人「ほら、行くぞ?」

看守「よせ、辞めろお~~!」

式人は看守を起き上がらせある場所へ向かう。

 

:女子トイレ

看守「辞めろお~」

式人「ほらあ~トイレのご到着~」

式人は女子トイレに看守を投げ込んだ。

看守「こ、此処は女子トイレだぞ!」

式人「うっせ~俺に指図すんじゃねぇ」

看守「ヒィィ!」

式人はそれを見てニヤリと笑い看守にとんでもない質問をブチかます。

式人「お前さ。肛門使ったことある?」

看守「な、何を・・」

式人「えっひゃっひゃっひゃwwwwwww」

式人は看守を個室トイレに連れ込む。

看守「な、何をする!?」

式人「試してみようぜ。あんたと俺の相性」

看守「え?」

式人は頭を掴みトイレに頭を押し入れる。

看守「んんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんッ!」

式人「何て、するわけねぇーだろ。バーカ!!ヒヒッW」

式人は看守の顔を突っ込んだままトイレの流すボタンを押す。

すると水が流れ始め看守は更に息苦しくなり体をバタバタと動かす。

看守「んんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんッ!ゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボッ!!」

式人「あっはははははははっははははははははwwwwwwwwwww」

式人は流すボタンをずっと押しっぱなしにし続ける。

看守「ウゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴウッ!!」

すると看守の動きが止まりビクともしなくなる。

式人「あ?・・動かなくなっちまった。つまんねぇーの」

式人は看守の頭をトイレに突っ込んだまま女子トイレを出る。

式人「あーあ。これで全員か?」

式人がトイレを出ると其処には血まみれになった看守達の山があった。

式人「ヒヒッw」

すると走る足音が聞こえ式人は口元を緩ませる。

其処へ駆けつけたのは看守姿の英雄だった。

その顔は彼に対する憎しみで満ち溢れていた。

式人「まだ生き残っていたのか?」

英雄「・・ったのか?」

式人「あ?聞こえねぇよ」

英雄「・・お前がやったのかと聞いているんだ!」

式人「ハッハハハwwそうだよ」

英雄はその言葉を聞き”青のカードデッキ”を取り出す。

式人「何だお前も持ってたんだ・・”コレ”?」

式人は”紫のカードデッキ”を取り出す。

英雄「!?」

式人「こんな近くにいるとはな・・ッ!」

英雄「ッ!・・グフッ!?」

式人は英雄の腹に右膝を入れ彼は気絶してしまう。

式人「悪いな。急いでるんだ。こんな平和差的な空間から早く逃げ出したいんでな」

式人は壁に現れた”歪み”に”紫のカードデッキ”を前にかざす。

式人「・・」

 

一方、すっかり夜になった刑務所の外ではサイレンが鳴り続き外にいた三原は困惑する。

三原「何?何なの?」

すると”歪み”から哲治→凪→大五郎→一夏の順で出てくる。

すると4人は今の状況を見る。

大五郎「これは・・」

哲治「サイレン?」

そして一夏はこの状況を見据え三原を見つけると彼女ははこう言った。

一夏「監視しててって言ったでしょ!何をしていたの!」

三原「・・」

 

:刑務所

英雄は鳴り響くサイレンの中で倒れた看守達のよりも先に目を覚ます。

英雄「・・」

英雄は顔を険しめ拳を握りしめる。

「お兄ちゃん。遊ぼ」

英雄「フーッ」

「お兄ちゃん」

英雄の中で1人の少年の声が聞こえる。

英雄「フーッ」

彼の頭をサイレンと少年の声が埋め尽くす。

「お兄ちゃん」

その声の後に彼の脳裏に蘇ったのは”フードを着た式人の顔だった”。

英雄「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!」

英雄はその場でこの何とも言えない気持ちを声にして叫んだ。

op

 

凶悪犯罪者脱走!!

 

”最恐のライダー”登場!!

 

「先日凶悪犯罪者で最終公判の期日をごく間近に控えた紫式人容疑者が自身が収監されていた刑務所から脱走した件についてですが・・えー見つからず警察が未だ捜索してると言う様子です」

「えーもし紫式人容疑者を見かけた際はすぐさまに連絡を。決して近づかず余程の事がない限り外出は控えてください」

場見場はリモコンを使ってチャンネルを回していくがそれもこれも”紫式人”のニュースしかやっておらず遂に彼の堪忍袋の緒が切れた。

場見場編集長「何故どれもこれも紫式人なのだーーーーーー!!」

:新聞社

三原「声、デカっ」

場見場編集長「何か言ったか黒田?」

哲治「ええ!?何で俺なんですか?明らかに三原さんでしょ?」

第25話「-バーオームーゲの当本」

三原は無言で哲治に肘打ちを与え彼はその痛みに耐える。

哲治「くぅ~ッ!何でぇ~」

三原「何でじゃない!」

場見場編集長「それよりお前達紫式人の件だが」

三原「知ってますよ。今回の件でインタビューが掲載できなくなってしまったんでしょう?」

三原はお茶を飲み

三原「それぐらい分かってますよ・・」

哲治「え?何でですか?」

場見場編集長「お前はそれぐらいちゃんと理解しておけ・・この時期にこれを掲載すれば各方面から必ず叩かれる。これはこの時のインタビュアーだったお前達を守るためにやった事だ」

哲治「編集長」

場見場編集長「・・そんな事よりお前はさっさと次のネタを駆けずり回ってこい!」

哲治「は、ハイィ!!」

場見場の鬼の形相に負けた哲治は急いで次のネタ探しに外へ走って出かけた。

場見場編集長「ったく・・あいつは使いパシリだし・・桃自は何も連絡来ないしな」

三原「え?風邪で休んでるんじゃないんですか?」

場見場編集長「ああそれがな・・此処ん所来ないから連絡してみた訳よ」

三原「いつの間に」

場見場編集長「いや、無理矢理じゃないからな?ちゃんと了承得たからな?それでな?確認したわけ。そしたらさあ・・出ないんだよいっくら掛けても」

三原「出ない?」

場見場編集長「そう・・あいつの作った茶。ものすごく美味しかったんだけどなあ・・熱ちいし不味い」

場見場は自分で作った茶を飲みすぐにテーブルに戻す。

三原「・・すいません私出ます」

場見場編集長「お、オイ」

三原はそう言って新聞社を出て行き華(一夏)を探しに出かけた。

場見場編集長「・・・・・熱ちいし不味い」

場見場はまた自分で作ったコーヒーを飲んだ。

 

:違法ストリートファイト会場

凪は漁語と神を連れその会場へ来ていた。

その会場は既に空きの立ち入り禁止となっていたが凪はお供えの花束をその場に置き”彼”を思って手を合わせる。

神「凪・・こんなことをして何になるんじゃ?ましてやあの男の仲間もいない」

凪「それでも俺は謝りに来たかった。この場所に」

漁語「どういう事だ?」

凪「・・こいつは此処を去る前に自分を慕う者達に遺書のような手紙を残した」

漁語「遺書?」

神「手紙じゃと」

凪「ああ・・でも俺はその遺書を破って川に捨てた・・今思えばあれがあいつが残した”遺品”だったとも知らずにな」

神「何故そのようなことを?」

凪「あいつを慕う人物の”願い”を聞き入れちゃってさ・・それで説得しようと試みたけどやっぱあいつ生きようが死のうが全てこの”戦い”に賭けてたかのような顔をしてた」

凪「それで・・最後の最後・・最後の最後まであいつは・・戦おうとしてた。それで負けた..俺はさ。人前で人が死ぬ少しトラウマ何だよね。ギャラリーの事もあるし」

漁語「まだ引きずってたのか・・」

凪「ギャラリーの話はいい。今は木宮の話だ」

凪「それで・・最後あいつにこう言ったんだ「お前は当分こっちに来るな」って。その意味が何なのかは分からない。俺は意外な馬鹿だから」

漁語「フッ..いきなり何言いだすんだよ」

凪「それに俺は・・駄目だ。せっかく今日は言いに来たのに」

漁語「言いに来たって何を?」

神「あの時の暴言の謝罪か?」

漁語「え?」

凪「そう。本当は叩き起こそうと思って言った言葉だった・・」

漁語「なあ。話折って悪いが闘志の知り合いには何て説明するんだ」

凪「蒸発したって言う。今日はその為にも来た」

神「じゃがそれを伝えるのはちと難問じゃぞ?」

漁語「でもそう言うしかねえだろ。消滅した何て言えねえし」

男1「消滅って何だよ・・」

すると闘志を取り巻く男達が話を聞きつけ三人の元へやって来る。

男1「何だよそれ」

男1は置かれている花束を見つける。

男2「なあ。見つかったんだろ?木宮さん」

凪は悲しい表情で首を横に振る。

男2「何だよそれ・・消滅したってあんたなんか知ってんのか?答えろよ!」

男1「待てって」

男2「離せよ!なあ知ってんだろ!」

凪「木宮は蒸発した」

男2「そんな訳ねえだろ!あの人は帰ってくる!」

凪「そんなことあるんだよ!・・ずっと探してもいなかった」

男1「違うそうじゃない俺達は蒸発じゃなくて消滅を知りたいんだ」

漁語「聞き間違いだよ」

男1「いや、ハッキリ言った。消滅って」

漁語「・・聞き間違いだよ。俺達はただ花を持ってきただけだ」

男2「勝手に木宮さんを殺すなよ!」

凪「死んだんだ木宮は!・・死んだんだ。それしか考えられない」

男2「何でそんな事を言えるんだよ。木宮さんに何かしたのかよ!」

神「ちょっとすいません」

男1「何だあんた」

神「ワシ達は別に君達の知り合いの死因を教えに来たわけじゃない。何も知らんからな」

男2「じゃあ何しに」

神「ただ寄っただけじゃよ。この花束を持ってな。君の所の人間が蒸発したのは事実じゃ」

男2「嘘をつくなよ。消滅って言ってただろ!」

神「仮にそうだったとしてもそれを証明する証拠はない。少し頭を使いなさい」

男2「ッ..」

神「それにこの男はあんた達の"願い"応えようとした。じゃが彼は現れなかった。どうしてか分かるか?・・それが彼の望んだ"退場"だったからだ。彼の望みを君達は否定できるかい?」

男達は神に"闘志の望み”について言われ2人は口を慎む。

神「私にはいい"幕引き"だった思うよ・・少し悲しいがね」

神「では私達はこれで失礼するよ。まだ今日は用があってね。行こう」

漁語「ああ・・」

凪「待ってくれ」

神「どうした?」

凪は男達に近づき二人の前で頭を下げた。

凪「ごめん・・ごめん・・」

そんな凪を見かねた神はこう言った。

神「彼らに謝って何もならんぞ」

凪「・・ごめん(泣き声)」

男1「・・早く帰ってくれ。二度とその顔見せないでくれ・・」

凪「ごめん」

男1「早く帰ってくれ!頼むから!」

凪は頭を上げ涙を手で拭い神達のいる場所へ向かう。

漁語「もういいのか?」

神「漁語」

凪「構わない・・行こう・・」

神「・・そうか」

神は少し不穏な表情を浮かべると三人は会場から姿を消した。

男1「・・」

男2「何だよそれ・・ふざけんなよ・・木宮さんまた1人で・・」

2人の目元には涙が溢れてくる。

男2「分かってんだよ・・分かってるんだ・・悪いのはあいつらじゃねぇ・・悪いのは・・誰でもないんだ・・誰のせいでも」

男1「クッ!(泣)」

闘志の為に置かれた花束が突如吹き起きた風によって全ての花びらが舞う。

男2「オレンジ?」

男1「キンセンカだ」

男2「そうなの?」

男1「俺・・花好きだから」

男1の手のひらにキンセンカの花びらが手のひらに落ちる。

男1「ッ!?」

男2「どうしたの?」

男1「いや・・そういう事か・・」

男2「ん?」

男1「別れを惜しんでるのは俺達だけじゃなさそうですよ・・木宮さん」

男1は手のひらに舞い落ちたキンセンカの花びらを闘志だと思い呼びかけた。

 

 

一方、ネタを追いかけ哲治は慌てながら走っていた。

哲治「ああああああああああああああああああまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずい」

哲治は場見場を恐れ何とかしてネタを掴まないと思い焦っていた。

するとすれ違った1人の女性に腕を掴まれる。

哲治「え。ええ!?は、離してください」

一夏「どうしたの?凄く脅えているわ?」

その女性は一夏だった。

哲治「桃自さん」

一夏「聞かせてくれる?」

2人は場所を移動し公園の椅子に座ると哲治は事の状況を説明した。

一夏「そう」

哲治「そう!?そうですって!?妹さんから何も聞かされていないんですか!?うちの編集長!」

一夏「・・まあ。聞かされてはいるけど・・」

一夏は少し答えに迷ったが妹に聞かされているとの答えで返した。

哲治「あ。そう言えば最近妹さん来ていないんですけど何か知ってます?」

一夏「・・(また、答えにくいものが来たわね)」

哲治「桃自さん?」

一夏「私は知らないわ。でも安心して多分家でゆっくり休んでるんだと思う」

哲治「でも可笑しいんですよ。何度も連絡しても帰ってこないって」

一夏「(ああっ・・華用の携帯開くの忘れてたあ~)」

哲治「桃自さんもしかして一緒に住んでませんか?」

一夏「そうね~別々で暮らしてるわ~」

哲治「でも、前に妹さんが一緒に暮らしてるとか言ってたような」

一夏「(そんな事言ってないわよ!)さ、最近。最近引っ越したのよー」

哲治「最近かあ~。あ!もしこれから暇だったら妹さん所行きませんか?」

一夏「(このままじゃまずい・・何とかして話題を変えなければ・・そうだ!)ねえ、そんな事より何かやらなきゃいけない事ない?」

哲治「え?何ですか?」

一夏「紫式人脱獄犯の事よ」

哲治「ああ~そうだったー!!」

一夏「(そうよ。何で私も忘れてたのよー)取り返しのつかないことになるわ!」

哲治「早くあの男を捕まえないと!行きましょう!」

一夏「ええ。」

2人は公園から離れ脱獄犯紫式人を追った。

哲治(待てよ?どうやって追えばいいんだ?)

 

:バトル・ステージ「教会」

蓮二「ッ!」

ヤミ「オイオイ大丈夫かい?」

ヤミは「特訓」で体力的に疲れ果てた蓮二を近くの席で寝かせる。

ヤミ「今日の所はここらへんかな」

蓮二「まだだ!俺はまだやれッ!」

蓮二は傷を抑える。

ヤミ「ほらあ。もう体に限界が来ている」

蓮二「当然だ!あんなので教えられた気にもならない。もう少しマシな方法で教えてくれ」

王御「教えるというのは簡単なことではない」

するとその場に王御が現れる。

蓮二「美川」

ヤミ「あれ?先にいたんだ」

王御「俺は来たばっかりだが?」

ヤミ「違う。その後ろにいる彼に言ったんだ」

王御は振り返ると其処に英雄が先客としている事に気づく。

王御「英雄・・」

英雄「答えろ美川」

英雄はいつもとは思えない表情に蓮二は驚く。

蓮二「あんな表情をするのか・・」

王御「聞きたいことは分かっている」

英雄「何故あの男を逃がした!俺の"カードデッキ"を渡しているのなら分かるだろう!あいつは!」

王御「だからだよ。この前お前は何も言わずに水葉を連れてきた。水葉を連れて何を話す気だった?まさか今の俺の事を全て教えた訳ではないだろうな?」

英雄「お前の友人からある程度の話を聞こうと思っただけだ。多くは話していない」

王御「じゃあ少なからずは話したんだな」

英雄「・・そうだ」

ヤミ「あーあ。認めちゃった」

英雄「つまり俺への逆恨みで奴を解放したと言うわけか?」

王御「馬鹿め。そんな私的理由なわけなかろう・・この戦いを加速させる台風の目・・奴にはその役割が似合う者だからだ」

英雄「奴の殺意を他のライダーに向けさせる気か」

蓮二「ライダーを増やしたのか」

王御「質問がダブったな。確かにライダーを増やしたしその殺意こそがこの戦いを盛り上げる」

英雄「お前は盛り上がりさえすれば人の命などどうにでもなっていいのか!?」

王御「・・そうだな。盛り上がりさえすれば・・俺は・・」

蓮二「ッ」

英雄「ふざけるなよ。そいつは俺が倒す」

ヤミ「出来るかな。実際あんたやられたんでしょ?」

英雄「・・今度は違う。その為に俺はこの"力"を得た」

ヤミ「その力を渡してあげたでしょ?だれのおかげでそれを得てると思ってるの」

英雄「・・ああ。思ってる」

ヤミ「ふ~ん。じゃ頑張ってよ」

英雄は少し不貞腐れた顔で教会を出て行く。

ヤミ「あいつマジで何する気なんだろ」

蓮二は隙を見て"赤のカードデッキ"を手に持ち体を傷を抑えながら教会を出て行く。

ヤミ「蓮二!・・行っちゃったよ・・」

王御「構わん。行かせておけ」

ヤミ「大丈夫かねぇ。あの体のまま「獄炎のカード」も預けたまんまだよ」

王御「あれもあれでいい「特訓」になるかもな・・俺は出かけてくる」

ヤミ「ねえやっぱあんた自分の目的以外何も興味ないでしょ?」

王御は足を止める。

王御「興味はある。いずれそれは俺の"願い"に繋がるからな・・」

王御は指を鳴らして"歪み"を作り其処へ入り姿を消す。

ヤミ「ハハハwwそれでいい。面白いよ・・王御」

ヤミも自身の力を使いその教会から姿を消した。

 

:白川学園屋上

其処では今日も学校を早退し屋上でネットニュースを見る遊一がいた。

「紫式人今も尚脱走中!囚人の証言によれば仲間が助けてくれたとの情報が!」

その記事を見ていた遊一は掲載された字面に気になる文字を発見する。

遊一「"紫のカードデッキ"?・・へー凄いことしたね」

すると其処へ"歪み"が出現し王御が現れる。

王御「まあな」

遊一「どういう事?まさかこの男にカードデッキを渡したの?」

王御「・・ゲームが盛り上がると思ってな」

遊一「それはいい・・電話だ」

すると遊一の電話が鳴る。

遊一「もしもし」

「遊一?お父さんとお母さん今日も遅くなるからお腹減ったらレンジで」

遊一「母さん今日僕も遅くなるから」

「え?遊い」

遊一は電話を切る。

王御「今日も参加してくれて俺は嬉しいよ」

遊一「フフッ。主催者の貴方にゲームの参加の権利を与えてくれて俺は嬉しいですよ」

遊一は自前のノートパソコンを閉じて立ち上がり手を広げこう叫んだ。

遊一「さあ。ゲームスタートだ!」

 

:喫茶店

陽子「とは言ったものの結局見つからないから此処に来たの?」

哲治「そうだよー全然見つかんない」

一夏「一度飛び出してはみたものの・・やっぱりね」

哲治「やっぱりって何ですか!桃自さんだって必死に駆け回ってたじゃないですか!」

一夏「わ、私は君が何か考えがあるのだろうと思って」

陽子「何かどっちもどっちで感じです」

「「ええっ!?」」

水葉「まあね。それと今日はお客さんいっぱいいるから少しでも騒いだら出て行ってもらうよ」

大五郎「そうです。今日はゆっくりとコーヒーを飲んで落ち着こうと思ったのに」

横の席で事の話を聞いていた大五郎が呆れた顔でコーヒーを飲む。

哲治「緑さん」

一夏「貴方何時の間に・・それよりクリニックはどうしたのよ」

大五郎「今日は休診日です。ですから此処で一服をと思いましてね」

一夏「こんな所でコーヒー飲んでいる場合?」

大五郎「そちらこそこんな所で道草食っていて大丈夫なんですか?」

一夏「分かってる。でもあの脱獄犯を何とかして捕まえないと」

大五郎「それは私も同じです。でも奴が何処へ逃亡しているのかは分からない・・それが分からなきゃどうすればいいのか分からないですからね」

哲治「でも早く止めないと!」

水葉「ヴゥン!」

水葉は咳払いし哲治を静かにさせる。

哲治「・・」

大五郎「黒田さん貴方の気持ちも分かる。ですが今の私達にはどうしようもない・・」

哲治「そんな・・今も奴が何かをしてるのかもしれないのに・・何もできないんですか・・」

一夏「・・」

陽子「・・」

 

一方違法ストリートファイト会場を離れた三人は少し休もうと喫茶店に向かっていた。

神「いいか凪・・戦いには」

凪「分かってる。それぐらい知ってるから今はそっとしておいてくれないか?」

漁語「神」

神「分かっているよ。こいつはそんなにヤワじゃない」

漁語「分かってるならそんなに追い詰めるようなことするなよ」

三人は近くに電車が通る駐輪場を通り過ぎようとした時パーカーを被った男に呼び掛けられる。

「ねぇ」

漁語「・・誰ですか?」

男はパーカーを脱ぎその顔を見せる。

遊一「俺だよ」

凪「お前..何しにきやがった!」

遊一「何って..忘れたの?EGとの戦いで言った事」

 

:回想(24話)

「次は・・お前にする」

「ッ!」

 

凪「ッ!」

遊一「もうゲームは始まっているよ」

すると彼が先程までもたれかけていたフェンスに"歪み"が出来て遊一は"白のカードデッキ"をちらつかせる。

凪「この戦いは遊びじゃない」

遊一「遊びじゃないよ。ゲームだよ。あんたらも願いがあってゲームをしている。クリアすればその"願い"は叶えられ自分へのエンディングが待っている・・人の事言える?」

凪「・・」

遊一は余裕満々の顔で"白のカードデッキ"をかざす。

漁語「凪此処はひとまず黒田さんを呼ぼう」

凪「いや・・黒田さんはたぶんあの脱獄犯の事で精一杯だ。此処は俺達で何とかするしかない」

凪はオールベルトバックラーを腰に装着する。

神「じゃが奴は木宮を倒すほど実力者じゃぞ」

遊一「そんな事を言ってくれるだなんて嬉しいよ。おじいさん」

神「お、お爺さん?」

そして凪はオールブッカーから1枚のカードを取り出し、漁語は水鎌を召喚し構える。

遊一「また2VS1?ズルいよそりゃ・・」

凪「・・」漁語「・・」

三人はしばし無言となり神を固唾をのんで見守る。

遊一「・・「変身!」」

凪・漁語「「変身!」」

「ORUREDIitGO・・ORURAIDA!!」

その変身音声が鳴り響くと三人のライダーは変身を果たしそのまま"歪み"へ突っ走り「バトル・ワールド」へと飛んだ。

神「・・ワシもこんなことをしている場合じゃない。早く伝えに行かなくては」

すると神はその場で空間を移動し喫茶店へ飛んだ。

 

:バトル・ワールド

三人はバトル・ワールドへやって来ると不思議な事を目撃する。

スプラッシュスライザー「あれ・・此処・・」

B・H「へぇ~面白いステージだね」

其処は先程いた場所の駐輪場のフェンスと似ていて場所がその反転しているかのように見えた。

オールライダー「反転している?」

スプラッシュスライザー「まるで鏡みたいだ」

「モンスターカード」

B・H「お二人さん。会話パートはいいから早くゲームしよ?戦おうよ」

B・Hは相棒モンスターのバトル・サインダックスを召喚させスライザーに突撃させる。

スプラッシュスライザー「グッ!」

オールライダー「漁語!」

B・H「よそ見をしてる暇はあるの!」

B・Hは召喚器”シロサイゾー"で攻撃しライダーは吹っ飛ばされる。

オールライダー「グァッ!」

B・H「最初にお前をクリアして次にあいつね」

オールライダー「そんな事させるかよ!」

「ATAKURAIDO・・SURASIYU」

ライダーはオールブッカーを剣モードにしB・Hに向かって攻撃する。

オールライダー「ハアッ!」

しかし召喚器によって防御されてしまう。

オールライダー「何ッ!?」

B・H「無駄だよ。こんなんじゃ俺に通じない」

オールライダー「ッ!」

 

一方、その頃神は喫茶店へワープし店の扉を開け叫んだ。

神「大変じゃ!凪と漁語が!」

哲治「沢岡さんと水川さんが?」

 

 

スプラッシュスライザー「凪ィ!」

バトル・サインダックス「ブモーッ!」

サインダックスはスライザーを攻撃する。

スプラッシュスライザー「グァッ!」

オールライダー「漁語!」

B・H「ハハハ!もしかしたらあっちが先にゲームオーバーになるかもね」

サインダックスはその巨大な足で何度もスライザーを踏み続ける。

スプラッシュスライザー「グハッ!ガハッ!グァーッ!」

オールライダー「お前!聞いたぞ?白川学園の生徒なんだってな」

B・H「・・だから何?」

オールライダー「お前本当にこんなゲームして楽しいのかよ?このゲームはそんなに楽しいのかよ!」

B・H「・・楽しいさ・・楽しいに決まって・・」

B・H戦いの最中これまでの自分の人生を思い出していた。

 

遊一(幼少期)「ママ」

遊一の母「ごめんね。すぐに帰って来るから」

遊一(幼少期)「うん。約束だよ!」

「17:00」

 

「22:00」

遊一(幼少期)「ママ・・」

遊一は窓から見える夜景を見て仕事から帰らない母の帰りを待っていた。

 

遊一(幼少期)「パパ見て!テスト」

遊一の父「悪いが忙しいんだ。後にしてくれ」

遊一(幼少期)「パパ・・」

遊一のテストは100点だった。

 

:食卓(回想)

遊一の母「貴方」

遊一の父「何だ?」

遊一の母「遊一。今度もテストで100点も取ったのよ」

遊一の父は遊一を見つめる。

遊一「僕・・」

遊一「ま。これからもせいぜい頑張りなさい」

遊一の父はそう言うとご飯を口に移す。

遊一「・・」

 

:部屋(回想)

遊一は手に母が仕事へ行く前に書いた置手紙を呼んでいた。

「遊一へ今日も遅くなります。

ご飯はいつもの場所に置いてあります」

 

:白川学園

他の生徒たちは遊んでいるのに遊一は関わろうとせず勉強スペースへ向かった。

 

そしてまた部屋に戻り置手紙を見て生活するの繰り返し。

遊一「・・ッ!」

その瞬間、彼の中で何かが弾け置いてあった料理を床に叩き付ける。

パリーン!

遊一「・・」

遊一は何だが怖くなってその部屋から財布を持って抜け出し鍵をかけて部屋を出る。

街をブラブラと歩いていると遊一はある店を見つけた。ゲームセンターだった。

遊一「・・」

 

:ゲームセンター

遊一はある基盤ゲームをやろうと椅子に座り財布に入れていたコインを入れゲームを始める。

最初は難しくほんのちょっとでゲームーオーバーになりまた財布からコインを取り出して入れる。

すると段々とコツを覚え何年かぶりの笑顔を彼は見せるようになってきた。

 

:服屋

遊一はパーカーを取りそれを買うと大きく翻してそれを着こむ。

 

それ以降の彼の人生には"ゲーム"が必要不可欠であった。

どんなに辛いことがあっても。学校や家庭で辛く泣きたいことがあっても"ゲーム"がその悲しみを消してくれていた。

自分の"何か"を補ってくれていた。

遊一「これしかない。これしかない僕を分かってくれるのは・・僕は・・いや俺は・・俺が一番好きなのは勉強でも家族でもそれ以外の物でもない・・ゲームだ!ゲームが俺を・・俺を楽しませてくれている!」

"ゲーム"さえあれば彼は何にでもなれそうな気がした。

 

その後遊一はとあるシューティングゲームを攻略するも達成感は何にも湧かなかった。

遊一「あーつまんね。簡単すぎるよ・・もっと俺が遊べるゲームはあるのかな」

すると彼の前に1人の男が"白のカードデッキ"を取り出す。

王御「君・・このゲームに参加してみないか?主人公として」

遊一「主人公?」

王御「そうだ。君が主人公のゲーム」

遊一は王御から"白のカードデッキ"を受け取りそれを見つめる。

遊一「俺が主人公のゲーム?」

王御「そうだ君が主人公のゲーム。後悔はさせない・・勝ったら自身の願いを叶えられるというオプション付きだ」

遊一「へぇ~・・面白そう」

遊一はこの日を境にB・Hとなり”願いを叶える為の戦い"に参加することになった。

 

:バトル・ワールド

B・H「楽しいに・・」

オールライダー「なあどうなんだよ・・なあ!」

B・H「そうだよ・・俺にはこのゲームが楽しいに・・決まってんだよ!」

オールライダー「グアッ!」

B・Hは召喚器でライダーを攻撃すると同時に返事も返した。

オールライダー「ッ!・・そうか・・このゲームが楽しいか?」

B・H「ああ。俺が主人公のゲームだ楽しまないわけがないでしょ?」

オールライダー「・・そうか。じゃあ好き勝手にやれるな」

スプラッシュスライザー「待て!凪!」

オールライダー「安心しろ気絶させるだけだ。どんな手も使ってもな・・「変身」」

「HIRORAIDO・・PAWAーZEROTAIPHIRO」

ライダーはパワーゼロタイプヒーローに変身しパワーセイバーを持つとB・Hを驚かせた。

Hパワーゼロ「・・」

B・H「へっ!ただ姿が変わっただけじゃん!ハアッ!」

B・Hは果敢に攻撃するがまったく痛がる様子もない。

B・H「あれ?..ハアッ!」

B・Hは今度こそ攻撃を与えようと思ったがそれを受け止められる。

B・H「なっ!..グアハッ!」

ゼロはパワーセイバーで相手を切り裂きB・Hは少し後ろに下がる。

「HUAINARUATAKURAIDO・・P・P・P・P・PAWAーZERO!!」

ゼロはその場でヒーロータックルを発動しB・Hに突進していく。

B・H「ッ!..クッグアアッ!」

B・Hは召喚器でそれを防ごうとするが防御できずそのまま吹き飛ばされてしまう。

B・H「うぅぅ..」

「HUOMURAIDO・・RUIJISOUKIXYUMU」

今度はルイジソウキュームフォームに変身しソウキュームを掲げその吸引力でB・Hをまるで磁石のように近づかせるとそのまま前面に押し出した蹴りを放った。

B・H「グァッ!」

B・Hはその場で倒れるも少し笑っていた。

B・H「これがお前の本当の強さか!」

Sルイジ「・・」

 

神「此処だ!」

一方他のライダーメンバー達も駆けつけ神はフェンスにある"歪み"を見せる。

哲治「此処ですね」

三人のライダー達はそれぞれの"カードデッキ"を取り出そうと瞬間ある声が聞こえてくる。

英雄「お前達も此処へ来ていたのか」

哲治「青田さん!」

大五郎「貴方は!」

一夏「何しに此処へ来たの?」

英雄「お前達と同じ紫式人の捜索だ。だが今はそう言っていられる状況ではないな。俺も手を貸そう」

哲治「助かります!」

こうして英雄を加えた4人のライダー達はカードデッキ"を歪みにかざし腰にカードバックルを装着。

「「「「変身!!」」」」

4人はライダーに変身するとそのまま"歪み"に入っていった。

神「頼むぞ」

 

:バトル・ワールド

「「「「はあああああああッ!!」」」」

4人のライダーはバトル・ワールドへと到着した。

B・H「ほーう」

Sルイジ「黒田さん!」

B・B「ああー・・えーと」

Sルイジ「沢岡だよ」

スプラッシュスライザー「ッ!やっと援軍が来てくれたみたいだな!」

バトル・サインダック「グオッ!」

スライザーはサインダックに攻撃してルイジに尋ねる。

Sルイジ「ああ。そうだな」

B・G「私はあのサイを倒します。前回の借りもあるので」

B・P「奇遇ね。私もそう思っていた所よ!」

2人は一斉に走り出しスライザーとサインダックスとの戦いに加わった。

B・B「じゃあ俺達は」

B・BLU「こいつを一斉に倒すか」

Sルイジ「決まりだな」

B・H「今度は6VS2かよ。そりゃないぜ」

「ガードカード」

すると空から炎が放たれライダー達はそれを喰らう。

B・B「グァッ!」

B・P「何?」

そして周りを炎が燃えつくす中1人のライダーがその場に降り立った。

B・G「赤城さん・・」

B・R「・・はあああああああああああッ!」

B・Rは召喚器レットセイバーを取りライダー達に向かって走り始める。

B・G「此処は私が!」

するとB・Gが走り出してB・Rの攻撃を身を持って止める。

B・R「邪魔だどけ!」

B・G「どきませんよ!」

スプラッシュスライザー「水川流奥義水放射斬(ウォータープッシャー)」

スライザーはその奥義を使って燃えつくしていた炎を打ち消す。

B・P「ハアッ!」

「スラッシャーカード」

B・Pもピンクスラッシャーでバトル・サインダックを攻撃する。

B・BLU「俺達も行くぞ!」

「「ハイ!(おお!)」」

三人のライダーはそれぞれの武器を持ちB・Hに向かっていく。

B・H「調子に乗るなよ・・俺が主人公のゲームなんだ・・俺が攻略できるようになってるんだよ!」

B・Hは立ち上がって召喚器にカードを差し込む。

「インビジブルカード」

するとライダー達の武器(ルイジ、スラッシャー以外)が全て手元から消えライダー達は困惑する。

B・B「あれ?消えた?」

Sルイジ「でも俺のは消えてない」

B・P「どういう事?」

バトル・サインダックス「ブモーッ!」

B・P「キャッ!」

サインダックスはB・Pに攻撃する。

B・H「引っかかった~引っかかった~」

 

神「うむ・・どうやら苦戦しているようじゃの」

神は"歪み"から映し出される絵図で戦いを観戦していた。

「オイ。おっさん」

神「うん?」

神は呼ばれて振り向くと其処には1人の男が立っていた。

神「お前さんは・・」

「あんまジロジロ見んじゃねぇよ」

その男には見覚えがあり神はその男の名を思い出す。

神「ん?・・あ!紫式人!電話。電話」

式人「!」

神「コケっ!」

神は式人に首を絞められ地面に電話を落とす。

神「は・離せ・・」

式人「なあ。てめぇ今電話しようとしたか?なあ?答えろよ!」

式人は首を絞める手を強くする。

神「あっ!かっかっか・・(息が出来ん!)」

式人「このまま殺して窒息死させてやる。今日で2人目だあ・・あはっwハハハw」

神「カッ!カッ..クッ..」

式人はそのまま神を絞め殺そうとしたが"歪み"を発見し力を緩め神を手から放す。

神「ケホッ!ケホッ!ウェッ!」

式人はフェンスにある"歪み"を見つけそれに近づいていく。

式人「・・運がよかったなあおっさん。帰れ。今から血見るぞ・・」

神「血?」

式人「ああ・・血だよお・・此処か・・俺の"願い"を満たしてくれる場所は」

式人は狂気的な笑みを浮かべ笑うと手に持っていた"紫のカードデッキ"を前にかざす。

そして腰に"カードバックル"を装着すると片手を心臓に握り潰すかのような動作をゆっくり行っていき次に手を払って「変身!」と叫びカードデッキを差し込む。

最後は指を舌で舐めなながら上へなぞりなぞり変身を完了させる。

その姿は紫にコブラを模した姿で背中にはその尾びれが張り付いていた・・

その風貌には触れてはいけないような雰囲気を醸し出していた。

今此処に脱獄犯の"最恐ライダー"ヒーローライダーB・V(バトル・ヴァイオレット)が誕生した。

B・V「行くぜ」

B・Vはそう言うと"歪み"に向かっていき他のライダー達の後を追って「バトル・ワールド」へ向かった。

神「大変なことになったぞ・・」

その2へ続く。