「warudozu「B・B編」「バトルワールドバトル」 | 暇つぶし

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B・GEがB・Hの前で倒れる。

 

:バトル・ワールド

バトル・モンスタードガ「うがあああああああああッ!!」

バトル・モンスタードガ「きえぇええええええええええええええええッ!!」

B・RSUPER「ハッ!」

ヤミは2体のバトル・モンスターを「特訓」としてB・RSUPERに戦わせていた。

B・RSUPERはまず召喚器"レゴラドヒートセイバー"で交互に切り裂いた後剣先に獄炎を溜めそれを2体のモンスターに放つ。

B・RSUPER「ハアッ!!」

「「グああああああああああああああああああああッ!!」」

2体のモンスター体に燃え上がっている獄炎に苦しんでいる間彼は召喚器にあるカードを差し込む。

「ガードカード」

B・RSUPERに"レドヒートマント"を装備しそのマントを翻して再び獄炎を放って2体のモンスターを更に燃え上がらせる。

「「ぎゃあああああああああああああああああああッ!!」」

そしてその獄炎からは2体のバトル・モンスターの鳴き声さえも聞こえなくなった。

B・RSUPER「・・次はどいつだ?」

ヤミ「こいつだよ」

バトル・オウル「きゃあああああああああああああああッ!」

B・RSUPER「ッ!?グアアッ!!」

B・RSUPERは空中から急降下して襲い掛かって来たバトル・オウルの体当たりを喰らって地面に倒れるがすかさず立ち上がり召喚器にカードを差し込む。

「モンスターカード」

ヤミ「カードばかりに頼っているようじゃいくら時間が経っても使いこなせいないぞ」

B・RSUPER「ッ!」

B・RSUPERは自分の周りに相棒モンスター"バトル・レゴラドドラゴン"を召喚させる。

バトル・レゴラドドラゴンは喜びの感情を主人であるB・RSUPERの周りを回ってその感情を表す。

B・RSUPER「・・行け」

バトル・レゴラドドラゴン「ギャオオおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおオン!!」

レゴラドドラゴンは主人のB・RSUPERに従い空を飛びまわるバトル・オウルに向かって直進していく。

バトル・オウル「キエ!?」

オウルは自らの命の危険を感じドラゴンから逃げようとあらゆるところを飛び交う。

バトル・オウル「キエ!キエ!キエえええええええええええええええええええええええええええッ!!」

オウルはドラゴンに追われることにより初めて捕食される側の気持ちを思い知る。

B・RSUPER「・・」

ヤミ「蓮二。高見の見物えをしていいって誰が言ったの?」

B・RSUPER「ッ!」

バトル・ゴールリア「うぉおおおおおおおおおおおッ!」

ヤミは"歪み"からバトル・ゴールリアを呼び出してB・RSUPERに襲いかかせる。

バトル・ゴールリア「ウゴッ!」

ゴールリアはB・RSUPERに肩に乗ると頭の中心を拳で叩いて相手を地面に落とす。

B・RSUPER「グァッ!!」

しかしゴールリアは相手が倒れても尚顔面を攻撃し続ける。

バトル・ゴールリア「ウオッ!ウォッ!ウォッ!ウォッ!」

B・RSUPER「こいつ・・捕食する事しか・・」

B・RSUPERは戦いに買って捕食する事しか考えないゴールリアに怒りを覚えた。

一方、ドラゴンから逃げ回るため飛び回っていたオウルは体力の限界からか飛び回るスピードが遅くなり自分を追うドラゴンとの差が少しずつ縮んできた事から焦りも見えてきた。

そしてドラゴンの大きな口がオウルの背後に近づき

バトル・レゴラドドラゴン「ぐるがあああああああああああああああああッ!!」

バトル・オウル「キエ!キエ!きぇえええええええええええええええええええええ!!」

ドラゴンは前にいたバトル・オウルを噛み砕き爆滅させてしまった。

それを見たB・RSUPERは召喚器でゴールリアを攻撃して自分の体から降りさせるとドラゴンを呼びあるカードを召喚器に差し込んだ。

B・RSUPER「ドラゴン!」

「クロウカード」

バトル・レゴラドドラゴン「ぐるうううううううおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!」

B・RSUPERが召喚器で指揮を取り標的であるゴールリアを見せる。

ドラゴンは指揮通り標的のゴールリアに向かって獄炎を放つ。

バトル・レゴラドドラゴン「きぇええええええええええやああああああああああああああああッ!!」

バトル・ゴールリア「うがあああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!!」

ドラゴンの獄炎を受けたゴールリアは爆死しそれと同時B・RSUPERの体に電気流れ始める。

B・RSUPER「ウガガッ!ガハッ・・」

B・RSUPERの変身が強制的に解除され蓮二はその場で足を崩して地面に手を付け"赤のカードデッキ"と「獄炎のカード」を地面に落とす。

蓮二はそれを拾おうとするが先にヤミに拾われる。

蓮二「何をする?」

ヤミ「当分の間はB・Rで練習しよう・・じゃないとまったく練習の成果がないから」

蓮二「この使い方を教えてくれるんだろう?」

ヤミ「そうだよ?でもね今のままじゃいけないと思うんだ」

蓮二「ッ!」

蓮二は力を入れて立ち上がり

蓮二「俺は一刻も早く茜を救わないといけない!だからそのカードの力が必要なんだ!」

ヤミ「でもさ。力ばっかに頼っているようじゃさ・・自分自身の"コレ"も磨かないと」

ヤミは蓮二の体を指差す。

ヤミ「妹さんが火の付いた導火線みたいになって大変なのはわかるよ。けどね今あんたがこれを使いこなせなきゃ妹さんの死よりももっと酷いことが起きるよ」

蓮二「俺は妹さえ生きていればそれでいい」

ヤミ「例えあんたがいなくなって・・それを妹さんが知ったらどう思う?それでも君は"彼女が幸せ"だと言うのかい?」

蓮二「ッ!」

ヤミ「今の君には正論言われて心の中でムカつく事しかできない。それならこっちの教えに従ってほしい」

蓮二は顔が怒りの表情のまま"赤のカードデッキ"を拾いヤミに尋ねる。

蓮二「じゃあ・・どうすればいい?」

ヤミ「フフッ。力に飲み込まれちゃだめだよ?カードも使い続けるのもダメだ」

蓮二「じゃあ何なんだ!」

ヤミ「・・それをこれから教える。ついてこれる?」

ヤミの利き手の手元には「ゲートカード」がありそれを持ったまま指を鳴らすと"歪み"が出現し蓮二も"赤のカードデッキ"を前にかざして腰に"カードバックル"を装着する。

其処からバトル・アイスキバーが現れ低く大きいうなり声を上げる。

ヤミ「こいつを倒してみろ。蓮二」

蓮二「・・「変身」」

蓮二は赤のカードデッキをカードバックルに差し込みB・Rに変身する。

ヤミ「久々に変身してみた感じはどう?」

B・R「・・」

バトル・アイスキバー「ううううううううう」

B・Rは召喚器”レットセイバー"を手に持って構える。

バトル・アイスキバー「うごおおおおおおおおッ!」

B・R「はあああああああああああああああああああああああッ!」

アイスキバーがゆっくりかつスピーディーにB・Rに近づいたことから「特訓」は再開された。

op

 

”3度目の敗北を喫した闘志。まさか"4人目の脱落者"とは・・

 

そして白才遊一の素性も判明する。

 

:違法ストリートファイト会場

第24話「路末の家闘格・元」

闘志は前回のB・Hとの戦いで"3度目の敗北"を喫した時から心身共にショックを受けここ何日ずっと風呂にも入らず控室にて廃人状態となっていた。

三原「え!?廃人正体?」

男1「ハイ・・ずっとあのまんまでこれじゃ違法ストリートファイトも出来やしなくて」

三原は先日退院した哲治と同じく用件があって此処へ来た凪と神と共に違法ストリートファイト会場を訪ねていた。

凪「逆にいいんじゃないの?違法ストリートが原因で金に困る人間もいたそうだし」

男2「あんたに木宮さんの何が分かるんだよ」

哲治「落ち着いてください。沢岡さん言い過ぎです」

凪「いや、でもさこの人たち木宮の事全部知ってんのかな?"カードデッキ"とか」

哲治「それは・・」

男2「確かに僕たちは全部は分かってませんよ。またとんでもないことに巻き込まれてるんじゃないかって思って」

哲治「知ってるんですか?木宮さんがああなった原因」

男2「詳しくは知りません。けどいつもああなんです。仲間の俺達は信じるのに仲間の俺達からあの人を信じようとしても信じてはくれないんです」

三原「結構古い付き合いなんですか?」

男2「現役のころからの付き合いです」

神「それはまた昔な」

男2「あの人をずっと付き人としてサポートしてました。どれぐらいサポート出来ていたかは分からないですけど・・あの時の八百長の時だって相談してくれれば良かったのに」

凪「八百長試合の事ですか?」

男2「ええ・・あのレフリーも最初から当時無敗の王者だったあの人を"初めて敗北させるという演出”の為に金を積まれあの人を裏切った人です」

男2「ずっとあの人は1人で1人でですよ?ずっと1人で抱えてそれがあの試合で爆発して一夜明けたら批判殺到?笑わせんなって話ですよ」

男2「元々はあの相手の会社の方から持ちかけたのに・・ッ!何であの人ばかりあの人ばかりあんなに追い詰められなきゃいけないんですかね!?・・答えてくださいよ!」

男2の言葉は控室にいる呆然とした闘志にも聞こえ彼は涙を流す前にその頭を下げた。

男2「あの人はずっと・・ずっと・・笑った顔を見せて(泣)」

男1は男2のに肩に手をやり

男1「今日のところはお引き取りできませんか?」

闘志を取り巻く男2人の言葉を聞き様子を見に来るのはまた今度にしようと会場を去った。

 

:喫茶店

陽子「それじゃ木宮さんと何も話せなかったの?」

哲治「うん・・」

三原「ねぇ。所で木宮を戦士喪失まで追い込んだ白才遊一っていったい何者なのよ?」

凪「それなら3話も出ずにずっーとサボってた神様が教えてくれるぜ」

神「ワシはサボって何かおらんよ。確かにアボガドを食べて風呂にワインで優雅に調べていたんだぞ?」

凪「思いっきり優雅にサボってるじゃねえか」

神「まあまあ聞きなさい。ちゃんと情報はつかめてある」

三原「是非、聞かせてください」

水葉「ねえ?コーヒーは?」

哲治「其処に置いといてください」

水葉がテーブルに人数分のコーヒーを置くと神の説明が始まった。

神「白才遊一。年齢は10代」

三原「10代?若ッ」

神「正確に言えば17歳じゃ」

陽子「17歳!?」

水葉「たった17歳の子がライダーなんですか?」

凪「美川王御は色んな人間に"カードデッキ"を渡しているんだな」

神「東京都にある私立白川学園の生徒」

三原「白川学園って!」

凪「何すか?白川って?」

哲治「知らないんですか?偏差値70以上の超頭脳おばけ学園ですよ」

凪「それ褒めてる?悪口に聞こえる」

神「じゃが何年何組かは知らない。個人的には3年B組いいがのう」

凪「それだと1年サバ読むだろうにってそんな事よりほかには何かないのか?」

神「おっとそうじゃった。彼はどうやら・・ゲームが好きみたいじゃのう」

凪「ゲーム?」

凪は前回での戦闘でゲームに沿った言動を発していたことを思い出す。

神「そうじゃ彼のゲームの腕前は中々の物らしい。一回計二や美雨などと勝負させてみたいな」

陽子「計二?美雨?」

凪「うちの友達。そんな雑談はいいから早く情報」

神「・・少し冷たい」

凪「いいから!」

神「ああ!分かった!でな・・えーと学園ではますますの成績じゃな。学校の公式サイトにも成績で彼が1番、もしくは2番が多いのう」

凪「待って!成績をネットに挙げられるの?」

三原「決まってるじゃない。白川学園の特徴の一つよ」

凪「俺この学園に入らないで良かったー。成績?」

神「後彼の家族構成じゃが父1人、母1人両方ともに供働きじゃ」

哲治「1人っ子か」

神「その様じゃ」

陽子「でもどうしてそんな子がこの"願いを叶える為の戦い"に参加を?もしかして兄に騙されてるんじゃ」

神「その可能性は高いな」

三原「そうね。この時期は思春期で心身ともに色んなことを経験する時期。それはとてもいいことだけど時には心に闇が差し込む事もある」

哲治「その一瞬の心の闇に付け込まれてしまったんでしょうね・・」

陽子は自分の拳を強く握りしめ兄・王御の顔を頭に浮かばせる。

その様子を水葉は見つめていた。

神「今のところ分かっているのはこれだけじゃ。じゃが他にももっと情報があるかもしれないという事で今白川学園に漁語を潜入させてる」

三原「だから今日一緒にいなかったのね」

哲治「待ってください。潜入って?」

神「漁語は今白川学園の清掃員としてその学園に潜入している」

三原「そうね。じゃあ白才遊一の捜査は貴方達に任すわ。黒田行きましょう」

哲治「本当に行くんですか?」

2人は次の要件の為に身支度を始める。

陽子「何処へ行くの?」

三原「紫式人のインタビューしにちょっと留置場まで」

陽子「まだあきらめてなかったんですか」

三原「当たり前じゃない。じゃコーヒー御馳走様でした。また来ますね」

三原は笑顔で喫茶店を出た。

哲治「・・大丈夫かな?」

哲治は三原とは対照的に顔に不安を滲ませながら三原の後を追い喫茶店を出た。

陽子「大丈夫ですかね?黒田さん」

神「心配じゃのう」

凪「じゃ、神に後は任せるわ」

凪も身支度して喫茶店を出て行こうとする。

神「待て何処に行くつもりじゃ?」

凪「決まってんだろ。あいつを起こしに行くんだよ」

陽子「あいつ?」

凪「うん。じゃまた来るよ」

凪はそう言い残すと喫茶店を出てある場所へ向かった。

その言葉の意味は神にしか分からなかった。

陽子「どういう事?」

水葉「起こしにいくって・・誰を?」

陽子「さあ?」

神「なるほど。あの言動の意味はそういう事じゃったのか・・」

 

:白川学園

一方、神に言われて清掃員として潜入していた漁語はトイレの掃除をしながら不満を述べていた。

漁語「まったく・・どうして俺がこんなことをしなくちゃならない?大体さ。大体別に遠くから視察するぐらいでいいんでないの?別に潜入捜査何て」

先輩清掃員「嫌なら辞めてもらっても構わないよ」

隣の個室から先輩清掃員の声が聞こえてビビった漁語はブラシを持って床を磨きながら

漁語「嫌だなー先輩。今はなしてた独り言は俺の友達にですよ?決してこのことじゃありません」

先輩清掃員「そうかい?どうして俺がこんなことはしなくちゃならないと聞こえたけどね?」

漁語「思いっきり聞こえてんじゃねえかよ」

先輩清掃員「何か言った?」

漁語「いいえ!何にも!」

先輩清掃員「・・全く近頃の若者は」

漁語「うっせーガミガミ親父。俺はあんたみたいのが嫌いなんだよ」

「「何か言いました!?・・」」

先輩清掃員「仕事に取り掛かろう」

漁語「そうですね・・」

漁語は個室の掃除を終えトイレの窓拭きをしようと雑巾越しに手を掛けた瞬間ある声が聞こえてくる。

生徒「あ?お前さ?買ってこいって言っただろ?」

「ごめん・・ごめんよ・・でも・・僕!」

生徒「ごめんで済むとでも思ってんのかよ!」

「ドゴッ!」という鈍い音が聞こえ漁語は掃除を中断し先輩清掃員に「すいません!俺出ます!」と言い残して男子トイレを出る。

漁語は駆け足で男子トイレから声の聞こえた体育館裏にたどり着く。

そこではリーダー格の生徒を筆頭に取り巻きの何人かが地面に横たわっている一人の生徒を囲んで蹴りまくっていた。

漁語はそれを見て「いじめ」と判断しいち早く辞めようと声を掛けようとしたがその横たわっている生徒を見て漁語は驚愕する。

遊一「辞めてよ!」

その生徒は自分が探していた白才遊一であり、更に前会った時とは服装も様子も丸っきり違うように見えた。

生徒「辞めろ!お前ら」

取り巻きの生徒たちはリーダー格の指令を聞くと遊一から手を出すのを辞め代わりにその生徒が遊一の髪を掴んで頭だけ起こさせる。

遊一「ううぅ..」

生徒「なあどうして今週の金曜に行われるテスト解答持ってこなかった?」

遊一「それは・・」

生徒「それがこの前の約束だろ?・・お前がいけないんだぞ?先生に俺がカンニングしたって証拠言おうとして」

遊一「だってそうじゃん!此処は白川学園だよ?・・そんな卑怯なこと見逃すわけがない!」

生徒「黙れよ!」

生徒は遊一の顔面に地面に擦り付ける。

遊一「ウッ・・ウグッ!」

その生徒は遊一の顔面を思う存分地面の土に擦り付けた後彼の尻ポケットから財布を奪取する。

生徒「まあ。いいや今日はこれでチャラにするよ。次の再来週の時はお願いな!ハッハハハ!」

漁語はさすがに怒りを感じて生徒たちに自ら説教しようとした。

しかし遊一が立ち上がり静かに「待て..」と言いリーダー格の生徒は振り返った。

生徒「何?」

遊一「ねえ。俺の財布返してよ」

遊一は"白のカードデッキ"を取り出す。

生徒「はぁ?お前誰に向かってそんな口聞いてんだよ」

遊一「返せって・・言ってんじゃん!」

遊一は"白のカードデッキ”をかざし腰に"カードバックルを装着する。

生徒「あ?」

漁語「マズイ!」

「変身」

遊一はB・Hに変身すると召喚器シロサイゾーをいじめグループ達に向けた。

生徒「ヒッ!」

「「「「「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」」」」」

生徒「オイ待てよ!」

取り巻き達はリーダー格の生徒を置き去りにして何処かへ走り去ってしまった。

B・H「分かったでしょ?所詮君におびえてただけ。そしてその順位が僕に変わっただけ」

生徒「ゆ、許してくれ!財布なら返す!返すよ!」

リーダー格の場違いな回答がB・Hを震え上がらせた。

B・H「やっぱ。ごめん。死んで」

生徒「うわあああああああッ!!」

「水斬!変身!」

B・Hは召喚器で生徒を突き殺そうとしたが間一髪でスライザーが割って入りその攻撃を防御する。

スプラッシュスライザー「ギリギリセーフ・・早く逃げな」

生徒「は、ハイィ!!」

リーダー格の生徒はスライザーに言われた通りそのまま学校へ走り去っていった。

B・H「邪魔しないでよ。ってか君誰?」

スプラッシュスライザー「もう忘れたのかよ!この前会った」

B・H「ああ。あの時の君か」

プラッシュスライザー「そう、あの時の君だよ。スプラッシュスライザーだよ」

B・H「丁寧にご説明どうも!」

B・Hはスライザーを蹴って自分から切り離すとゆっくりと後ろに下がる。

B・H「君はさ。腰にカードバックルが付属されてないけどライダーなの?もしかしてバグ?」

スプラッシュスライザー「何でもかんでもゲームに例えてんじゃねえよ。ややこしい」

B・H「ごめんね。ゲーム好きだからさ。つい」

「インビジブルカード」

B・Hは召喚器にこのカードを差し込みスライザーが持つ水鎌を消し去ろうとしたが全く効果が出ない。

スプラッシュスライザー「お前何した?」

B・H「やっぱバグじゃん」

スプラッシュスライザー「だからバクじゃねぇって」

B・H「こうなったら俺の「バトル・ステージ」でやるしかないね」

「セレクトカード」

B・Hは「セレクトカード」を使って自分の専用バトル・ステージ「ゲーム・オブ・フィスティバルナイト」へ強制的に移動されスライザーは困惑する。

:バトル・ステージ「ゲーム・オブ・フィスティバルナイト」

スプラッシュスライザー「此処は・・この前の」

B・H「ハアッ!」

スプラッシュスライザー「ッ!」

B・Hの攻撃を防御して受け止めたスライザーはある質問をぶつける。

スプラッシュスライザー「お前の目的は何なんだ?あのいじめっ子に復讐するためか?辞めておけ。そこまでやる意味がない!」

B・H「んー・・まあ。合ってるけど・・俺の"願い"は其処じゃない!」

B・H少しスライザーから離れると頭のツノで頭突きを食らわす。

スプラッシュスライザー「うぅぅ..」

B・H「今俺が・・俺達がやっているのは。楽しんでいるのはゲームだ」

スプラッシュスライザー「ゲーム?またゲームか」

B・H「そうだよ。俺にはゲームしかなかった。だからもっとこのゲームを楽しむだけだよ!俺は!」

B・Hは召喚器を使ってスライザーに攻撃を仕掛けるがそれもまた防御される。

B・H「いつまでも「守り」でいる気!?」

スプラッシュスライザー「クッ!水川流奥義水皿斬(すいさらざん)!!」

スライザーは後ろに下がって水皿斬も飛ばすもB・Hは召喚器を盾にしてその攻撃を防御する。

スプラッシュスライザー「ッ!」

B・H「ねえさ。時間だけが経過してるタイムで勝ち負け競うつもり」

スプラッシュスライザー「まさかちゃんと止めるよ・・水川流奥義水拳(すいけん)!!」

B・H「へー肉体戦も出来るんだ。意外と」

スプラッシュスライザー「ハアッ!!」

B・H「便利だね!」

スライザーは水に包まれた拳でB・Hを殴ろうとすると彼も召喚器で応戦する。

そして拳を合わせたスライザーの手が離れるとガラ明きになったその体にシロサイゾーが直撃し彼の体には電流が走る。

スプラッシュスライザー「グァッ!ぐああああああああああああああああああああああッ!!」

そして体中が電流爆破し強制的に変身が解除させられると漁語はその場で倒れる。

漁語「グァッ..」

B・H「勝負あったね」

B・Hは変身を解除し場所も白川学園の体育裏に戻る。

遊一「最初は「守り」ばっかで辛かったけど後半から「攻め」の攻撃ですんごく楽しかったよ!でもやっぱ俺強い」

漁語「はぁーっ・・そのカードデッキを使って何をする気なんだ?お前の"願い"を教えろ」

遊一「ねえ知ってた?願い事って口にするとあまり叶わなくなるらしいよ」

漁語「からかうな!」

遊一「ハハッ!いかにも今のあんた雑魚って感じがする。もうこれあえあれば僕は主人公だ。これだけが僕を満たしてくれる」

漁語「お前・・随分心にゆとりがないみたいだな」

遊一「そうかな?僕はこれを持てて力を得て自分通りの世界になれて幸せだな」

漁語「分かってるのか?その力はお前が思っている以上に膨大で危険なものだ」

遊一「分かってるよ。あんただって持ってるでしょ?」

漁語「だから決してその力を何も持たない人のために向けるな」

遊一「・・これは僕のゲームだ。僕のお話にはあいつらを殺すシナリオまで考えてる」

漁語「辞めろ。そんなことしたらどうなるか分かってるのか?」

遊一「だからこれは僕のゲーム。僕のお話。第1ステージにしか出てこない奴は口出ししないでよ」

漁語は痛む体を起こし遊一に視線を向け忠告する。

漁語「俺は力を得て。溺れて。そう行った人間は何度も見てきた。そいつらの行く末は形は違えど悲惨過ぎる末路だった」

遊一「僕もいずれそうなるって言いたいの?」

漁語「ああ」

遊一「安心してよ。主人公はそう簡単に死なない」

漁語「そう簡単にコンティニューが効くかな?」

遊一「効くよ。だって僕はこのゲームの主人公だから・・後さ。今日早退するって言っておいて」

漁語「オイ待て・・待てよ・・待てよ!!」

漁語の声は遊一には届かなかった。

漁語「行っちまった・・」

先輩清掃員「君!」

漁語「あ」

漁語は先輩清掃員に見つかりその場で説教を受けた。

先輩清掃員「初日であんだけの仕打ちに掃除が出来ていないのに出来ている?しかも急用かと思えばサボりだとぉ~・・クビだ!君は今からクビだ!」

漁語「はっははは(乾いた笑い)」

 

 

:面会室

此処では窓ガラスを通してに三原と哲治は紫式人との独占インタビューが行われることになっていた。

ある一人の医師の存在を通してー

哲治「まさか。大五郎さんが精神科医のも取られているなんて」

三原「本当ハイスペック。助かる~」

大五郎「当然です。私は小さいころから」

三原「ハイハイ。あ!来たわよ!」

大五郎「言っておきますが今回は私が行うカウンセリングに上乗せにして質問する事。くれぐれも私情の挟んだ質問はしないようにしてください」

大五郎「下手すると相手を刺激してしまう可能性があります。何せ相手はあの」

すると窓ガラスの向こう側のドアが開き一人の看守がやって来る。

看守「えーこれから囚人の紫式人がやって来ます。みなさんくれぐれもあまり刺激させないように」

哲治「分かりました」

看守は一度頭を下げ開いたドアに大きく「来い!」と叫ぶ。

三原「声大きい..」

大五郎「三原さん」

すると其処から凶悪犯罪者として今現在収監されている紫式人が現れる。

看守「此処に座れ!」

式人「うっせーな。声がイチイチ」

哲治「(この男が紫式人)・・」

式人は椅子に座ると窓ガラス越しにいる哲治を見て

式人「(こいつ・・どっかで会ったか?)」

看守「では、宜しくお願いします」

式人「宜しく~」

大五郎「では・・始めます」

 

;刑務所

一方、一夏は刑務所に哲治達がいる情報をキャッチしその場で哲治達が帰って来るのを待っていた。

王御「待ち合わせか?」

一夏「・・何であなたが此処にいるの?美川」

一夏は声がした方へ眼を向けると其処にはこの戦いの主催者である王御がいた。

王御「この戦いを初めて何年。今現在3人のライダーが脱落しているが3/2のライダー達は残っている」

一夏「要件を言いなさい」

王御「・・これをある男に届けに来た」

王御は一夏に"紫のカードデッキ"を見せる。

一夏「紫のカードデッキ。まさか此処に収監されている囚人から選ぼうとしているの?」

王御「そうだ」

一夏「駄目よ!ここにいる奴らにこのカードデッキを渡せばどう悪用させるか分からないのよ!?」

王御「地島の件で既にこっちの「世界」にはバトル・モンスターの存在がバレている。今はそれを配慮してあまりモンスター共に人間を襲わせてはいないがな」

王御「私は・・台風の目が欲しいのだ。桃自」

一夏「どういう事?」

王御「台風の目は何をしでかすか。分からん。だからこそいいのだ」

 

:面会室

大五郎「最近、怒ったことはありますか?」

式人「此処の看守の態度」

三原「此処での生活はどういう風に感じますか?」

式人「そうだなあ・・やっぱ外にいた時の方が楽しく感じるし今は閉鎖的だ。開放的に外で簡単に人殺してた時が懐かしいよ」

哲治「貴方は人を殺すことに対して何かを思ったりしますか?」

式人「ん?」

大五郎「黒田さん詰め寄り過ぎです」

哲治「ああ。すいません」

式人「いいよ。話してやる。話したって何も変わんないしな」

三原「黒田・・やるじゃない」

哲治「褒めていいんですか?」

式人「別に何とも感じなかったよ。でもあえて例えるなら「楽しい」かったかな・・」

哲治「・・」

哲治はその後何も言葉も発することなく三原もそれほど目立った質問もせずに紫式人のカウンセリングは終了した。

 

:刑務所

三人は刑務所を出る。

哲治「何か色々と凄かったですね」

三原「10問中10問ヤバい答えしか返ってこなかったよね」

大五郎「心理分析の結果。とても狂暴的で人を殺すのに何のためらいもない人間に見えました。そして今の状況に少し不満を抱いているように見えました」

大五郎「よほど彼にとって理解や同感は出来ませんが人殺しが彼にとって唯一の楽しみ。オアシスなのでしょう」

三原「要するにサイコパスって事ね?」

大五郎「三原さんの見解は大体は合っています」

三原「普通に正解って言いなさいよ」

一夏「そうね。じゃあ私が言ってあげる。正解」

一夏は乗って来たバイクと共に三人の帰りを待ち望んでいた。

「「ッ!」」

哲治「桃自さん」

一夏「お久しぶりね。黒田君」

哲治「お久しぶりです!どうして此処に?」

一夏「ああそれはね。貴方達が此処へ来るという情報をキャッチして此処まで来たのよ」

一夏は三原に目を移すが彼女は自然と目を離し一夏は悲しい表情をする。

哲治も三人の間で流れる異様な空気を感じ取り耐え切れなくなったか三人に恐る恐る質問する。

哲治「え?・・どうかしたんですか?何かあったんですか?」

大五郎「黒田さん。実は」

一夏「待って。その前に何故此処へ来たのか知らせて」

哲治「此処に来た理由は」

大五郎「黒田さん」

哲治「凶悪犯罪者の紫式人とのインタビューです」

一夏「紫?」

一夏は先程の会話を思い出す。

 

:刑務所/数分前

一夏「つまりその台風の目がこの戦いに大きな影響を及ぼすと?」

王御「違う。もう影響は及ぼしているのだ。その台風の目は今この瞬間からずっと前まで・・桃自もう自分でも分かっているだろう?自分は何故此処へ来た?何故此処へ来たのか?」

一夏「言っている意味が分からないわ」

王御「分からないか・・なら此処で見てろ。今晩の夜一人の囚人がこの"紫のカードデッキ"を使って脱走する所を!」

王御は指を鳴らして"歪み"を作り其処へ入ると何も言わずその場を去った。

 

:現在/刑務所

哲治「どうかしました?」

一夏「いや、それより話したいことがある」

 

:違法ストリートファイト会場

凪「あれ?空いてる・・」

凪は闘志の様子を見にまた会場へ向かい入口に見張りがいない事からその会場へ無断で入ってしまう。

しかし会場には誰もいなかった。

凪「空いてるし・・人気もないし・・怖ええよ」

そして前を進んでいき遂に闘志のいる控室にたどり着く。

すると其処には闘志を取り巻いていた付き人の2人が倒れていた。

凪「オイ!しっかりしろ!オイ!」

凪は男1の体を揺さぶって声を掛ける。

男1「ん・・あ、あんたは?・・」

凪「良かった無事みたいだな。ちょっと待ってろ」

凪は男1を起こさせ壁にもたれかけさせると今度は男2の体を揺さぶって起き上がらせる。

凪「オイ!しっかりしろ!」

男2「うぅぅ..」

凪「オイ分かるか・・?」

凪は男2が持っていた手紙を見つけそれを手に取る。

凪「ちょっと借りるぞ」

男2「それは・・さっき・・」

凪「さっき?」

男2「木宮さんが渡してくれて」

 

:数分前/控室

何日間の廃人状態から復活しやっと起き上がった闘志に男達は問い詰めていた。

闘志「だから俺は何もやってねぇって!」

男1「とぼけないでください。さっき来てましたよ。知り合いさんが・・言ってましたよ。あいつら木宮さんの全部を知っているのかって。いったい俺達に何を隠してるんですか!」

闘志の顔から笑顔が消え男2は悲しそうな顔をする。

男2「また抱え込むんですか?」

闘志「ん?」

闘志はジャケットを着る。

男2「あの時の八百長試合の時みたいに俺達信用しないんすか!」

闘志「・・」

男2「何で・・何で・・何で何ですか!」

闘志は少し黙った後ジャケットから手紙を取り出して男2に渡す。

男2「手紙?ウッ!」

闘志はすかさず男2の腹に拳を入れて彼を倒れさせ失神させる。

男1「何やってんすか!」

男1は闘志を取り押さえようとする。

闘志「何すんだよ!」

男1「どうしてそうやって強がるんすか!たまには俺達に弱いところも見せてくださいよ!俺らどんな木宮闘志でもどんな奴でも受け止めますから!だってチャンピオンじゃないっすか!木宮さんは!それだけで・・それだけでいいんすよ!」

闘志「ッ!」

闘志は男1の腕を振り払うとそのまま振り返ってフライングレッグラリアートを喰らわせ男1を倒れ刺した後控室を出た。

 

:現在/控室

凪は手紙の内容を読む。

男1「すいません。頼みがあります」

凪「何ですか?」

男1「あんたを信じたい・・木宮さんのところへ行ってくれませんか?」

凪「・・」

男2「お願いします。お願いします。あの人は・・」

凪「言われなくても行くつもりだよ!」

凪は控室を飛び出し違法ストリートファイト会場を後にした後闘志を探しにひたすら町中を走った。

 

その手紙にはこう書かれていた。

「さっきは、急に変なことして悪かったな。謝る。これで許してくれるとは思ってなかったけど

まあ。お前らの言いたいことは分かるし全部当たってるからな。

お前らの言うとうり俺はヤバい事に手を出して原則のルールである"3回負けたら退場"になっちまった。

本当馬鹿な奴でゴメンな。

そんな馬鹿で身勝手な俺をずっと慕ってくれてありがとう。

俺はもうあの会場には近づけない。規則通りだからな?

だから俺の分までこの違法ストリートファイトを続けて行ってほしい。それが俺からお前達に託した"願い"だ。

また、何処かで会う事も無いだろう。

だから最後に・・ごめん。

俺は新たなステージへ行くよ」

 

:違法ストリートファイト会場近くの橋

凪「新たなステージって何処行くつもりだよ。木宮」

闘志「・・」

凪は手紙を持ったまま近くの橋で憔悴しきっている闘志を見つけた。

その2へ続く。