5番目にお会いしたのは、7歳年下の不動産関係のお仕事の人。

 

プロフィールの写真は小さくて顔はよくわからなかったけどイケメン風、バツイチで、経歴が珍しく興味を惹かれた。

何度か転職していて、その度に必要な資格を取得したという資格コレクターみたいな人だった。

 

待ち合わせは私の住むエリアまで来てくれるとのことだったけど、お店がよくわからないというので私の方で席だけ予約した。

夜はちょっとお値段が張るけど、ランチならカジュアルに旬の物を楽しめる和食ダイニングで、運よく仕切りのあるボックス席の予約が取れた。

 

ご対面当日、お互い雰囲気のわかる写真しか交換してなかったけどスムーズに会えた。

写真以上にイケメンでちょっとびっくり。

「某歌手に似てますね」と言ったら、「よく言われるんですよ」と笑っていたけど嫌味な感じはしなかった。

 

お店の席に着いた途端すかさず名刺を渡され「素敵なお店を予約してくれてありがとう」とお礼を言われた。キューン

食事中も会話は途切れず、彼のこれまでの転職の話や資格の話など、いろんな業界の話を聞けて楽しかった。

 

ランチをご馳走になり、お酒に詳しい男性の話を聞きたくて、昼から営業してるカジュアルバーに行った。

ソムリエの資格を持ってる(らしい)男性の勧めで私はワイン、男性は珍しいウィスキーを注文し話が弾んだ。キューン

 

バーを出た後もなんだか帰る気にならず、酔い覚まししようとカフェに移動した。

ランチからカフェまで6時間以上一緒にいたことに二人で驚きつつ、ちょっと良い雰囲気になり軽く手を握られた。キューン

 

そろそろ帰らなくてはと重い腰を上げて二人で駅に向かう。

別れ際、彼が突然バッグからボトルワインを取り出し「今日の記念に」とプレゼントしてくれた。

「自分が普段飲みしてるワインだから高級なものではないけど」と言っていたけど、まさか初デートでプレゼントを貰えるとは思ってもいなかったのでびっくり。

ちゃんと持ち帰り用の紙袋まで用意してくれて至れり尽くせりだった。キューン

 

結局ほぼご馳走になってしまい、再びお礼を言って先に改札を通った。

少し歩いてまだいるかなと思い振り返ると、彼は同じ場所に立っていた。

お互い手を振り、また歩いては振り返えってお互い手を振ってを繰り返し・・・

結局彼は私の姿が見えなくなるまで同じ所から見送ってくれた。キューン

 

帰りの電車の中でもキューンキューンが止まらず脳内で一人悶絶。

ニヤニヤして怪しいおばさんにならないようひたすら顔面を引き締めていた。

 

 

(つづく)