先週の終わりから、原田マハさんの「板上に咲く」を読んでいました。
世界のムナカタといえば、版画。
それくらいしか知らず、人となりどころか、作品さえもよく知らない。絵が好きと言いながらも、日本の芸術家のことを知らなさすぎました。
あくまでも小説。全てを忠実に、本にしたわけではないのだろうけれど。
それでも、棟方志功と妻、子どもたち、当時の暮らしや時代背景、ゴッホや版画に対する想いなどを知ることができて、ムナカタにも版画にも、興味が湧いてきました。
努力に努力を重ねて得たものの大きさに、ただただ「すごいな」と感じます。
アートの小説といえば、真っ先に思い浮かぶのはやはり、原田マハさんですね。
これまでに読んだ中で印象に残っているものといえば、暗幕のゲルニカ、サロメ、風神雷神、リボルバーですかね。
リボルバーについては、ゴッホの死は自殺か他殺か、というテーマ。
棟方志功がゴッホのひまわりを雑誌で見て、ゴッホに憧れて芸術の道に進んだこと。ゴッホが日本の浮世絵に出会い、日本に憧れたこと。
なんだか、そういう、自分の人生に強い影響を与える何かに出会えた人って、弱さの中にも強さやかっこよさが垣間見えて素敵だなぁと思ってしまうよね。