『物語り』

この言葉を聞くと頭に浮かぶのは、

「竹取物語」「源氏物語」「若草物語」「指輪物語」等

本のタイトルが出てくる。

 

最近耳にした『物語』は、本のタイトルではなく、

その物を通して語られてきたこと、これから語られていくこと、

そんなニュアンスで使われていて、

私にとっては新鮮で、あらためて考えてみる時となった。

 

目の前にある物、例えば一本の化粧水

それが工場でつくられ、製品となって運ばれ、店頭に並び、購入して今私の手元にある。

その過程一つ一つでも多くの人の手や物の関わりがあり、さらにたどっていくと、

化粧水を作るという、思い、があって製品化されることになったはず。

その初めの思いによって、また関わっていく過程の思いによっても、

外見は同じ化粧水に見えても、わかる人には違いを感じるほど差が出るものだと思う。

 

そして、目の前にある化粧水に私がどう接するか、関わるのか。

単に、洗顔後に顔につけるだけなのか、

「ありがとう、使わせていただきます。今日もよろしくお願いします」などと

化粧水に言葉かけをしてから使うのとでは、使用感も違ってくるのだろう。

(実体験がないので、これから実験してみる😊)

 

「物にも思いがあるから語りかけるといいですよ」

と、人から聞いてはいても、心に余裕がないとなかなかできなかったりする。

それでも意識して、心がけていこう。

そんなことを思う日々を過ごしていた。