鬼怒川温泉に行く途中、栃木市立美術館にてミュシャを見る。
nyasper は7年前東京で開催された「スラブ叙事詩」の展示は、あまりの混雑で会場に行ったのに断念したのは、未だに後悔している。6年前プラハのミュシャ美術館でやっと見たミュシャ。それ以来の「押し」。今のところの目標は、「スラブ叙事詩」の美術館が出来たら見に行く事。
今回は、日本におけるミュシャの代表するコレクターである株式会社尾形企画所有の作品が集められ栃木市立美術館での企画展として開催されている。特にポスター、ブックデザイン、ポストカード、商業デザインが中心となっていた。解説も分かり易く、作品は正に「眼福」。アルフォンス・ミュシャ(1860年~1939年)は、チェコに生まれパリ、ドイツ、アメリカで活躍したアールヌーボーを代表する作家。若い頃、生活のために挿し絵やポスターを描いていたが、サラ・ベルナールの舞台ポスターのデザインから人気の作家になる。今回の展覧会には、その時代の本当に優雅で美しい作品が散りばめられている。ミュシャの描く女性の顔が可憐で、上品でミューズが舞い降りた感じがする。
そして名声を得て、アメリカでパトロンを見つけ、ミュシャは本当に描きたかった「スラブ叙事詩」を母国に戻り18年かけて完成させる。nyasper の未だ見ぬこの「スラブ叙事詩」のパネルも展示されていた。やはり地方の美術館はゆっくり見られるのが良い。