先週、中国語のサークル仲間からたまたま借りた本。

引き込まれて、あっと言う間に読み終える。

それは、殆ど彼の人生と同時代を生きてきたnyasper にとっては懐かしさに溢れたインタビューを纏めた本だったから。「戦場のメリークリスマス」「ラストエンペラー」の制作秘話も面白かった。

 

坂本龍一氏は、残念ながら去年の3月に亡くなってしまったのだが、この本は、2009年までで終わっている。「エンジン」編集長の鈴木正文さんに語るという感じで纏められた自伝という形になっている。

実は、この本が出版されたあとにnyasper は、坂本龍一氏に国会議事堂前の集会などで姿を見せた場面に立ち会っている。特に、彼が病気になって以降の活動から、YMO時代の最先端、浮き名を流したプレーボーイ、テクノというチャラチャラした印象から随分、変わっている感じがする。

そして、死を意識して神宮の樹木を守るために発言したり、最近、NHKで放映された死ぬまでのドキュメンタリーを見て、まず思ったのは、まさに"巨星落つ"。

実は、この本、注釈が多くて、nyasper はこの注釈がなくても殆どが解る時代を共有できるが、やはりこの注釈が無いと分かりにくい時代がこの2024年ということかも知れない。「ああこういう時代が終わってしまった」という感慨。思えば遠くに来たもんだ汗うさぎ