ローマはバチカン一択!

朝イチの予約にもかかわらず予約済みの列に並んでも入場するまでに30分位は優に越える。

しかし見るもんはちゃんと見た。昔、ここに来たときとは入り口も代わっているしやっぱり人が多い。

ピーニャ(松ぼっくり)の中庭

 

ラオコーン

八角形の中庭。ギリシャ神話に登場するラオコーンが、2人の息子とともに海蛇に巻かれている。

 

ベルヴェデーレのトルソ

「ミューズの間」の中央に置かれた彫刻で紀元前1世紀の作品。

ギリシャ神話の英雄ヘラクレスとの説があり。

 

ラファエロの間のうち「署名の間」にある「整体の論議」

天上にはキリストを中心に聖書の登場人物。上部には神、地上には神学者たちが論議をしている様子が描かれている。

 

「地図の間」 ピントゥリッキオ 聖カタリナの議論

 

「アテナイの学堂」

表現されているのは古代ギリシャ・古代ローマ時代の哲学者や科学者。中央はプラトンとアリストテレスで、プラトンの顔のモデルはダヴィンチ。右端にはラファエロが描かれている。

 

システィーナ礼拝堂 

教皇を選出する選挙コンクラーベや、戴冠式などが行われる場所。

 

撮影は禁止となっている。

天井や前面、側面は、ルネサンスを代表する画家達により最後の審判や天地創造など聖書を元にした作品が描かれている。

 

「最後の審判」ミケランジェロ

写真は、システィーナ礼拝堂のHPより借用。
 

天地創造

旧約聖書「創世記」の9つの物語の場面が天井一面に描からている。「アダムの創造」「原罪と楽園追放」はとくに有名でありミケランジェロはこの大作を組まれた足場から天井を見上げ4年以上をかけて仕上げた。

 

最後の審判

天井画の20数年後に祭壇の壁に描かれたミケランジェロの代表作。キリストを中心に左には聖母マリア、上に天国、下に地獄があり、400人にのぼる人物が描かれている。

 

 

 

 

サンピエトロ大聖堂 

 

 

 

ミケランジェロ「ピエタ」

バチカン衛兵の交代

 

サンピエトロ広場

 

 

ルネサンスの3巨人と言えば、レオナルド・ダビンチ、ラファエロ、ミケランジェロと言われるが、nyasper 的にこのイタリア旅行を通して感じた事は、ミケランジェロの圧倒的な仕事人ぶり。言い伝えによれば、ミケランジェロは、自分は彫刻家という誇りを持って仕事をしていたが、その余り有る才能のためフィレンツェからローマに教皇に呼ばれて4年も天井画を描くために、足場の上で過ごし頸椎までも痛めていたらしい。勿論、サンロレンツォ教会やバチカン、サンピエトロ寺院の建築家としても才能を発揮していたから彼無しにはある意味公共工事、国家計画は成し遂げられなかったのでは。以前、上野で開催されたミケランジェロの展示会を見た時に、制作途中の彫刻作品が多く彼にしてみれば本当はこれを完成させたかったのでは無かったのか。確かにシスティーナ礼拝堂のフレスコ画は大迫力であるが所詮、権力者のご意向。それに比べてサンピエロ寺院のミケランジェロ作の「ピエタ」の完成され昇華され神聖な美しさは、「俺は本当はコッチだよ」と言っている気がした。