東京から車で2時間。厚木市にある七沢温泉は、旅館が数軒しかない小さな温泉。1856年創業の「福元館」に宿泊。建物は古いけれどこの鄙びた雰囲気も良い。この旅館の高台にある離れは「蟹工船」の作者でプロレタリア文学を代表する作家・小林多喜二が治安維持法により特高警察に捕らえられ刑務所から出所した後、この宿の主人に匿われ逗留して「オルグ」を執筆した縁の宿、そしてその後、29才の若さで、特高警察によって虐殺された。今もその部屋が保存されていて鍵を開けていただき見学することが出来る。

七沢温泉は、厚木市にあるといってもかなり寒く久しぶりに襖を開けると「寒いー」っていう感覚を味わった。朝、車のフロントガラスが凍っていた。

そんな寒い中、入った露天風呂は、痺れるほど熱く気持ち良く夜もよく眠れた。泉質は、強アルカリ性で滑らかな肌触りが特徴。保湿に優れた美人の湯。久しぶりに静かな温泉でリフレッシュ


 
〇若い多喜二は、こんなことを考えていたんだ
〇フロントガラスが凍っていた