なんていうか…もう自分の精神安定剤みたいな存在。


できることなら、ずっと一緒にいたいと思う。


幸せになって欲しいとも願う。



でも、彼の隣は自分でいいのか…不安でたまらなくなる時がある。



彼が望んでくれるなら、いつかは子供も欲しい。



そう、思うけれど…その子供に



自分の父親と同じようなことをしてしまったら?



過去の自分と同じように…



死にたいなんて訴えられたら…



そう、考えてしまうとたまらなくなる。



自分は   彼を



そして  いつか出会える自分の子供を



上手に愛せるだろうか…




父との蟠りも、変化させていけると


いいんだけれど


十数年以上積み上げてきたこの醜い感情は


そう簡単には変化することはないだろう









そして、しばらく時が過ぎ、いろいろな変化が職場で


起こり…まわりまわってそのちょっとキモイ人が


自分たちの上司という立場になる。



その頃には、彼への印象は完全に変化していた。



そして、まさか…惚れてしまうことになるとは思いもよらず。(笑)



そして、その感情が芽生えてから数年後…付き合うことに



なるなんて考えてもいなかった。


(こうなるまでの経緯はめんどくさいのでカット)


彼が優しい人だということもあるんだろう、


付き合い始めてから数年立つが


お互いの波長が合うのか


喧嘩をするようなこともなく


いまだに仲がいいねぇと周りに言ってもらえてる


ような関係だ。



そう、そして今…その人のもとへ嫁ごうとしている。






それから数か月後の話。



新しいアルバイト先が決まる。



オープニングスタッフという形での採用だった。



前の職場の上司が散々だったのもあり、


少しでも働く環境として


居心地の悪い場所でなければいいと


心のどこかで願いながら…初出勤。



若い世代が多かったせいか、指示を出してくれる


社員さんはとても優しく、仕事の内容自体も


興味のあったものだったのでわりと楽しい。



そして、改めてその店のメンバーとして


選ばれたスタッフがぐるりと円を描き


自己紹介の挨拶をするとなった時、


その中に少し見覚えのある顔があった。




面識があったわけではないが


よく行っていた書店の店員さんだった。



あ、あのちょっとキモイ人だ…なんて思ったりしつつ。(笑)



あー、向こうの店辞めてこっちに来たんだなぁ…




まぁ、そういう風に思ったことさえも少ししたら


忘れてしまうくらい、このころの自分は


他人に興味がなかった。


と、言うより結構な人間不信に陥っていた。