初めてのブログ記事のタイトルにしては唐突すぎると思った。
いざ何を書こうかと考えた瞬間浮かんだ文句がこれだったから、とりあえず書いてみようと思う。
行ってみたいカフェやレストランにGoogleマップでピンを立てたり、料理や食文化に関する本を持っていたりするとよく「グルメだね」「おすすめのお店教えてよ」と言われることがある。
けれど私はグルメではなく、ただ食べ物が好きな人間なだけだ。
その証拠に最近食べた一番美味しいものは何かと聞かれて一番に思いつくのはレストランの名前や綺麗な一皿ではなく、きゅうりやさつまいもやツヤツヤの白米、プラスチック容器に入ったキラキラの秋刀魚やチルドパウチに入った白い豚足だったりする。
姉からは既に「食べ物の本しか買わない人間」だと認識され、親からは「野菜を丸齧りする子供」だと思われて早28年が経過した。
小さい頃からあまり何かに情熱を注ぐタイプではなく、はたから見ればボケっとした子供だったと思う。長続きするものは特になく、習字は常に銅賞、運動神経も飛び抜けて良くはなく、頑張って勉強すればテストではそれなりの点数がとれた。
唯一自分を褒め称えられることといえば、給食を残したことがないことと同世代の子供よりも多くの寿司皿を積み上げられることだったのではないか。そのおかげかは知らないが体は頑丈で中高皆勤賞で学校に通った。
食べ物にことになると普段とんでもなく面倒くさがりな自分がびっくりするほどマメになる。トイレに行くのも面倒なのに、夕食を作ろうと思ってスーパーにいくために立ち上がることはできる。5分で終わるベッドシーツをかけるムーブは世界一嫌いだが、牛スネ肉を1時間かけて煮込むことはできる。
子供の頃から食べ物に対してはこれがやってみたいが浮かんだ。「そんな行儀の悪いことをするな」と言わずに夕飯前のつまみ食いとして丸ごとの人参の皮を剥いて贈呈してくれた母、庭の一角を耕して畑にするためにプラチナのくわ(実際にはステンレスだ)を買ってくれた父のおかげでそれが増大したように思う。
大人になってからはそこに姉の影響が加わり「ホテルランチ」と「アフタヌーンティー」が私の食べ物図鑑に加わることとなった。
あれはすごい。ここまで食べ物本来を楽しむと言いたげなことを書いておいてなんだが、一口でいろんな味がするのだ。
香辛料だったり甘かったり痺れたりお酒にあったりコーヒーにあったり、一言でいうとすごく忙しい食べ物だったりするかもしれない。私はあれも好きだ、というよりそれとそれ一緒にしちゃいます?というものが好きなのかもしれない。
お皿に乗っているハーブもフルーツもチーズも全部一気にフォークにのせて一口で頬張るとそれはもう宇宙だ。
そんな宇宙なものも例に漏れず食べ物として私の好きなもの図鑑に掲載される。
つまり私は食べ物が好きだ。
何か食べて一人で美味しいことを噛み締めてニヤついている変な人にならないために私の話を聞いてもらえると助かる。
はじまります。