絵本学研究家の正置友子先生の講演会へ
絵本出版講座をご受講いただいている山田美和紀さんが、
後援会実行委員会の皆様と共に、
絵本研究家の正置友子先生の講演会を主宰されるとのことで、
行ってきました！
受講生さんが初めて出演される際や初めて主催されるようなときは、
よっぽど都合が合わない場合を除いて行くと決めていますが、
「今回の内容は、むしろ、私に必要な講演では！？」
「いや、でも、行ってしまったら、
ハードルが上がって、絵本を簡単には描けなくなるかもしれない」
そんな不安もありましたが、
こんな機会はそうそうないだろうと思い、
絵本出版講座の受講生もお誘いして行ってきました。
講演を通して、改めて絵本の奥深さを知りました。
そして、正置先生は
「絵本は子どもだけの読み物ではない」
ということを強調されていました。
それを聞いた瞬間、大きくうなずいたと同時に、
「あれ？絵本を子どもの読み物と思ってないのに、
子どもの読み物の体裁で作っていたかも！？」と気づきました。
私自身、
主人公が、赤ちゃんや小中学生の絵本を書いていますが、
思春期を迎えた頃に、「自分は愛されて生まれてきた」ことに気づいてほしかったり、
『虹色の心と笑顔の魔法』は、
人生に迷いを感じた時に、
「自分らしさを取り戻す」きっかけにしてほしかったり、
先日出版した『ありがとうは願いを叶える呪文』は、
中高生の受験生とその保護者や先生でした。
今回、特に困ったのが対象年齢とカテゴリ設定。
中高生と保護者向けなので、出版申請の際に、
対象範囲を「13歳～18歳＋」にして絵本カテゴリを付けると、
Amazonから
「カテゴリと年齢が矛盾している」と通知がくる。
逆に幼児から18歳＋にすると
「もっと絞れ」と言われる。
つまり、
Amazon側では「絵本＝幼児向け」という前提が強いのかな……？
（正直、私もよく分からず困っています）
実際に読んでくださった方の口コミでは、
・絵本だから、忙しい受験生にもサッと読める。
・受験前で悶々としている受験生、
受験生にどう関わればいいか悩んでる受験生の保護者、
学級の重い空気を変えたい先生におすすめです！
個人的に届いた学校関係者の方からのメッセージでは、
・コンパクトで読みやすいから、これなら忙しい先生も読んでくれそう
・受験生の葛藤は、知らない保護者も多いから保護者に読んでほしい
・道徳で採用したらいいのにって思う
というお声をいただきました。
なので、内容としては、それなりの年齢層に向けた内容になっているけれど、
「絵本だからフォントを大きく」
「絵本だから文字数を減らし、ひらがな多めに」
と、「絵本らしさ」に寄せて作っていたなと。
でも実際、大人向けの絵本として紹介されていた中には、
小さな文字がぎっしりのものもありました。
それで気づいたのは、
文章量も言葉づかいも、
「誰に届けたいか」に合わせて自由に設計していい。
それを知れたお陰で、
これから描きたい絵本の方向がはっきりしました。
私は、中高生やその保護者、
そして悩みや葛藤を抱えた大人の心に届く絵本を描いていきたい。
その上で大切なのは、
「絵本らしく整えること」ではなく、
「想いが届く形でつくること」
カテゴリに合わせるのではなく、
届けたい相手に合わせていくという視点を、
今回の講演で強く確信しました。
このタイミングで学べて本当によかったです。
正置先生、
美和紀さん、実行委員会の皆様、
貴重な学びをありがとうございました。
今日も心に花咲く一日を🌸
㟢 真由美
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