肩書きがあるから、伝わる言葉がある。
「どうして伝わらないんだろう」
そんなふうに感じたことはありませんか？
昨日の記事でも書いたように、
私もずっと、そう思ってきました。
でも、振り返ってみたら、
「肩書き」があることで、言葉の届き方が変わるという子をと痛感しました。
娘が私を頼ってくれるようになったのは、
私が「コーチ」として活動していた姿を、身近で見るようになったから。
「母親として」よりも、「誰かを支える専門家としての私」を見ていたから、
その言葉にも耳を傾けてくれたのだと思います。
今思えば、それが後に
「生き方講師」という肩書きを名乗ることにつながっていきました。
逆に、自分が親の言葉を素直に受け入れられなかったのはなぜだろうと考えたとき、
「専門家としての影響力」がなかったからかも…とも感じました。
たとえば、マナーのことを子どもに伝える場面では、
母親として言えば、どうしても
「またうるさいこと言ってる」と受け取られがちです。
でも、「マナー講師」として伝えたら？
子どもは驚くほど真剣に耳を傾け、
むしろ向こうから聞いてくるようにもなります。
実際、私は子どもがまだ小さかった頃、
着付けの生徒さんから
「まゆみ先生からマナーを習いたいです」と言われたことをきっかっけに、
（教える自信はなかったので）
「マナー講師養成講座」を受講し、資格を取得しました。
すると、家族の反応までガラッと変わりました。
それまでと同じことを伝えているのに、
「専門家」という肩書きがあるだけで、
言葉の届き方がまるで違うことを実感しました。
これを「ラベリング効果」と言います。
同じように、
私が「着付け講師」として人生について語っていても、
どこか「自分に酔ってるな」と感じられていたこともあったと思うのです。
ただ「伝えたい」だけなのに、
届けたい人に届かない。
そんなジレンマを、味わってきました。
でも、「生き方講師」と名乗った瞬間、
伝える言葉の重みが変わったのです。
そして、先月、
中学校から「子育てセミナー」の講師依頼をいただきました。
これまでは「浴衣レッスン」としてお招きいただいていた学校から、
今度は「生き方を伝える人」として声をかけていただいたのです。
それこそが、肩書きの持つ力。
もちろん、肩書きだけで人が変わるわけではありません。
でも、自分の在り方を定める「きっかけ」になり、
相手が聞く耳を持つ「入口」にもなるのです。
私は「生き方講師」という肩書きを持ったことで、
我が子との関係性が変わり、
社会に対しても臆せず言葉を届けられるようになりました。
人に何かを伝えたければ、
「学んでいる人」ではなく「教えている人」という立場であること。
それが、届き方を大きく左右することを実感しています。
肩書きを持つことで、
相手が耳を傾け、言葉が届き、
結果としてその人を支えることができる🌈
だから私は今、
これまでしていた「コーチ養成講座」をリニューアルして、
「生き方講師」養成講座を構築しています。
これまで積み重ねてきた人生や経験が、
たったひとつの肩書きを持つことで、
誰かの人生を照らす言葉になる――
そんな未来を、一緒に描いていけたら、うれしいです。
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