時々、講師養成コースの中で出てくる話題。


友達割引について。



なぜ友達割引がいけないのか・・・



それは、お互いのためにならないからという話し。


例えば、3万円のところ、半額にしたとする。


そしたら、講師側が注ぐ力量も半分の力になってしまう。


グループレッスンの場合、3万円出してもらっている生徒さんと、

そうでない生徒さんとだと、やはり力の入れ方が違ってしまう。


逆に生徒さんも、(半額にしてもらったからという気持ちがあるので)

半分くらいの技術を習得した時点で、満足してしまう。


確かにそれ、あると思います。


今日、「これもその一つやな」と思った瞬間がありました。


今日は、子どものカットに連れて行ったのですが、


朝からの雪遊びの影響で、近所にできた新しいお店で済ませることにしました。


子ども1000円(女児1200円)というお安いお店。




いつもどおり、カットのオーダーをし、仕上がり後のチェックの時、


正直「バランスがイマイチだな」と思いました。


一応「もう少し○○してもらえますか?」と注文を出します。


お客ですので。



でも、もう一度「これでどうでしょう?」と言われたら、


ちょっと違うけど、子供は満足してるし、1200円の割には丁寧にしてくれたし


まいっか


と思ってしまう。


それは、自分の行っているサロンの価格がいくらで、

その何割の価格でこれだけやってくれたから充分だと、

気持ちのどこかで割り切るのだと思います。


だから、逆に自分が行ってるサロンで同じ場面に遭遇したら、


それに応えてくれると期待した上で「○○してください」とお願いするので、

仮にならなかったら、もう一度お願いすると思います。


施術者も、最初に就職した口が1000円カットだったら、全力投球かもしれませんが、もともと5000円でカットしていた人が転職して1000円カットするようになったら、注ぐ力量も変わりますよね。


ここが値段の違いなんだな・・・と痛感。




これを着付教室に置き換えると・・・


例えば無料着付け教室、ありますよね。


最近知り合った友人もそこに通っているそうです。

(正確には、無料コースは修了し、その後の有料コースに通いだしたところ)


「無料だし、3ヶ月では着れるようにならなくても仕方ない」と思って通い始めて、


「やっぱり無料コースでは着れるようになれなかったから、有料コースに入るしかないな」と次のステップへ。


で、「このクラス終わってもダメだったら教えて~」とのこと。



実際、「3ヶ月の無料コースが終了した時に、初めて着物でランチに出かけたけど、往復タクシーで移動した(バスには乗れなかった・・・)」とのこと。



なぜなら、着姿・後姿を見られる自信がないからです。


それってとっても残念なことだな・・・って思いました。


しかも、「○○が気になるねんけど、それはまだこの先にしか教えてもらえへんねん」と、諦め口調。



無料と有料の2コース通って着れるようになるのなら、トータルで考えたら、もしかしたら安いのかもしれません。


でも、間違いなく倍以上のレッスン時間を費やすことになるし、途中で「着物ってやっぱり難しい」ってなりかねない。



そして、展示会とかで大なり小なり物を買っているようです。

無料着付けのCMに出演している方は、たくさん費用を落としたランキングだそうですよ。


私は26歳から時給人間なので、ついつい時給換算してしまうのですが・・・



無料の着付け教室に行っている方は、

無料だけれど、(遠回りしている分)時間給という形でお金を支払っているのと同じなのかもしれませんね。


話があちこちに飛びましたが、


サービスには適正価格があり、人はその価格に応じて注ぐ力量や期待値を無意識に変えてしまうということを改めて痛感した、そんな雪の日・・・(子どものヘアカットで・笑)


やっとバッサリ切ってくれましたカット