(2013年)春号の「美しいキモノ」で
「五月初めから単衣を着てもよいのではないかと思っています。」って書かれてました。
「単衣」とは、裏地がないキモノで、冬物から夏物の合間に着る着物になります。
冬物は「袷」と言って裏地があります。
夏物は「絽」や「紗」など、透け感のある着物をきます。
それまでの間に、着る服を単衣と言います。
「5月から単衣を着ましょう」ではなくて、「暑かったら単衣を着てもよい」と思っています。
制服にも「合服」ってありましたよね?そんな季節だと思っています。
ちなみに、私がかれこれ20年以上前にもらったテキストによると、5月中旬から「単衣」ってなっております。
それが、地球温暖化の影響で、半月ほど早まっているようですね。
とはいえ今年は割と涼しい日が続いたので、5月の2週目までは袷でも少し肌寒く感じることもありました。
で、油断してたら今週は暑かった~(今日はまた寒いけど)。
そんな30℃超えの日に、泥染の袷の着物でうろうろしていた私・・・。
汗をかくほど暑いとは感じてなかったのですが、着物を脱いだら着物に汗が染み込んでました。
そして、胴裏(裏地の白いところ)に、茶色く色移りが・・・
慌てて着物問屋の友達に連絡したら今日取りに来てくれました。
「もう、こんだけ暑かったら正絹の袷はムリやね・・・」ってことで、まとめて持って帰ってもらいました。
この時期は洋服でも着るもの困りますね。
個人的には、衣替えのルールは、「何を着たらいいかわからない」ときに適用するものと思っています。
例えば、お茶会などのかしこまった席に、時期はずれなものを着ていくと「あら、気の早いことで・・・」とか言われるのを避けるために(苦笑)
「この時期はこれを着ましょう」ってだれかが親切で決めてくださったんだなって思ってます。
だからそういったかしこまった席でなければ、
「今日は暑そうだから単衣を着よう」
「今日は暑そうだけど、まだこの袷を着たいから、これを着よう」
など、その日の気分で決めたらいいと思います。
洋服でも、「今日は雨で寒そうだけど、さすがにこれでは季節はずれか・・・」って考えますよね。
それと同じように、気候や気分で着る物を選べばよいと思います。
制服でも「合服」ってあったなーとか思いながら、着る物を選んでます。
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