<着物に目覚めたきっかけ>

私が着物に目覚めたのは・・・いつだろう??

 

子どもの頃、なぜか時代劇の子役をさせられていたので(脇役専門)、小さいころから着物は着てました。

 

幼稚園時代の記憶は、着物を着て東映の撮影所を走り回ったり、
「東山の金さん」や「暴れん大将軍」が休憩時間にやさしくお相手していただいたことは楽しかった記憶でした。

 

でもね、着付師さん、とっても怖くて着替える前はいつもブルーでした。「着付けのおばちゃんは怖い」というイメージが今でも鮮明に残ってます。

 

だから「着付師」への憧れはまったくありませんでした。

 

祖父は呉服屋、祖母は和裁士だったので、祖父母の洋服姿は覚えがありません。
なので、幼少のころから着物になじみはあったと思います。

 

でも、祖父の口癖は「着物関係の仕事についたらあかん」でした。

 

自分の息子世代には自動車関係の仕事、孫世代にはコンピュータ関係の仕事に就きなさいといつも言ってました。

 

株もうまく転がす、先見の目を持つ人だったので、息子(父の兄弟)も孫もそこについては反発もなく・・・

私も例に漏れず、IT関係の仕事に就きました。

 

 

そんな私が、着付を習い始めたきっかけは、「母親との親子喧嘩」でした。

 

<着付けを習い始める>

二十歳を前にし、ちょっと遅めの第二次反抗期を迎えたみたいです(笑)

 

母に頼まないとできないことをピックアップしてみました。

「あ。。。浴衣自分で着れない」

 

夏祭りに向けて仲直りをしようかとも思いましたが、
でも、仲直りしたところで、浴衣が自分で着れるようになるわけではございません。

仲直りは後回しにし、大手の着付教室に通うことにしました。

 

 

それが私とキモノの始まりでした。

(ちなみに母と仲直りをしたのは、着付教室通いだしてから・・・

家にあるであろう必要な小物はすべて教室で買い揃えました)


 

そんなこんなで、ひょんなことから習い始めることになった着付け教室。


このときに存在したコースをすべて修了し、卒業。
(その後、コースの名前が変わったり、新たなコースが加えられたりしている)

 

以下、私の着付遍歴(備忘録)

 

10代の時、浴衣が自分で着たい・・・という思いで、某大手の着付教室に通い始める。

1994.12 日本和装総合協会 師範 認定 (師範科 修了)
1995.06 日本和装総合協会 助教授 認定 (助教授科 修了←後に教授科に改名)
1995.12 日本和装総合協会  一級着付師 認定 (花嫁着付科 修了)
1996.06 日本和装総合協会 時代衣裳着装士 認定 (時代衣裳科 修了)
1996.12 日本和装総合協会 技能三段 認定 (実用科 修了)

 

一方、会社でのITの時代の変化についていけず「文化を継承する側の人になりたい」と思い始める。

 

面接を受けに行った先で、面接終了後
「一流企業に就職したのに、今辞めることはないと思うよ・・・」と面接官に説かれる。

 

何でも着付師は息の長い仕事。
若いうちから苦労することはない・・・といわれました。

 

で、あっさり方向転換(笑)

 

そのままIT関係の仕事を続けることに。
結局、足掛け15年。

 

そして、昨年ようやく会社とサヨナラ。

 

退職を決めた時に、友人から「今すぐ着付教えて欲しい」と言われ、
着付の先生を目指すことに。

 

友人に着付を教えてながら、
2012年07月から教授科を再受講(2013年02月 修了)

2013年05月~ 講師養成コース受講
⇒現在に至る。

 

 

<着付講師を目指したきっかけ>

それではなぜ、講師になりたいのか・・・考えてみました。

 

会社勤めをしている時も、

システム設計やら企画やら、プログラミングやらコンサルティングやら(もちろん雑務も)・・・

色んなことをさせてもらっている中で、私が「一番楽しい」と感じたのが上層部向けのパソコン講師でした。

 

エライ人相手に分かりやすいように(気分を害さないように)工夫をしながら伝えて、

それで生徒さんの疑問が解決してパズルが解けたような表情を垣間見れた瞬間とか、

なんだかすごく嬉しかったんですアップ

 

それまでは、ホテルの面接のときに言われたとおり、「子育て一段落したら花嫁着付師になろう」って思ってましたが、

「やっぱり着付師よりも着付講師やな。」って思うようになりました。

 

とはいえ「教える」という仕事は他にも沢山あります。

 

もちろんパソコン講師の道に進むことも考えました。

(社内では一通りエライさんに教えた後は、もうパソコン講師の需要はなくなったので継続してやらせてもらえませんでした)

 

独身時代に子供向けのスポーツインストラクターをしていたこともあり、子ども相手に教える仕事も考えました。

 

でも、やっぱり何よりもキモノが好きなのです。

キモノが好きだから、お金も時間も全部キモノにかけたいくらいなのです。

だったら、キモノを仕事にしよう。と思って、着付講師を選びました。

好きを仕事にしたら飽きるといわれることもあるのですが、だったら飽きるまでしたらいいやん。って思います。

 

 

じゃあ、なんでキモノがそんなにええのん??

 

<着物が良いと思う点>

そこで、なぜキモノが好きなのか、考えてみました。

 

・背筋が伸びる(私、猫背なのですが、それが少しは緩和します)

・運動で鍛えたシシャモ足が隠せる

・補整をするので、残念な部分がごまかせる

・露出する範囲が少ないので、日焼する部分が少ない(首筋は痛いけど)

・流行よりも好みで着られる

・祖母の代から譲り受けたものが普通に着られる

・洋服よりもキレイに見える(自分比)

・道行く人や乗り物などで、ちょっと優しくしてもらえる

・会釈したら洋服のときよりも笑顔で返される率が高い

・タクシーが1割引(一部のタクシー会社)

・食事代が半額~1割引(一部の飲食店)

・入場料などの割引がある

・結婚式に着て行くと主賓や親族の方に喜んでもらえる

・写真に撮るときに「お着物の人は真ん中で(前に)などと、優遇してもらえる

・入学式などに着て行くと、初対面の方にも印象に残ることが多い

・子どものセレモニーのときに着物で出ると、子どもがとても喜んでくれる

 

・・・・

 

 

もっとあると思いますが、この辺にしときます。

 

 

一言で言うと

 

だってキモノが好きだから合格

 

着物着てると色々お得だし、

自分で着れるようになって、気軽にお出かけできたら楽しいよ~ラブラブ