*妄想・俺の陰 第二夜(+act大野智 | 青と虹色 ~嵐*大野智さん*天然+大宮~

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※以下妄想ストーリー(完全フィクション)です
実在の人物・団体とは一切関係ありません。


苦手な方は華麗に、スルーでお願いします


お早うございます、yacoです。

前回の話の続きになります。
只今、コメ返や訪問が滞りがちですが;
頂いたものは 嬉しくて頷きながら何度も読み返しています。
お気持ち、いつも ありがとうございます。

また、出来る時に返したいのですが
今はお話や書きたいもの優先で行くことをお許しください。
溢れると止まらなくなってしまうのです…//

でも、休みに入ったら
また皆さんの所にもお邪魔させてくださいね。楽しみです^^


おさらい*妄想・俺の陰 第一夜









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日が高く昇る 昼の空

眩しさに目を細めながら
私は、昨日出会った 陰を思い出す…

 

「俺を 抱きしめてよ…」

寂しそうな彼の顔が浮かぶ…


また  本当に 会えるのかな…

しかし何度 願っても 彼の姿は現れず
やはり、あれは幻だったのかと 息が漏れる




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仕事が終わり 帰路に着く頃

何気なく交わしていく言葉
「お疲れ様、 また 明日…」

それと共に
また彼の事を思い出す



会いたいよ …      あなたに…






甘い香り





すると背後に風を感じ




再び あの闇が 私を覆っていく





「え…」


私は 思わず 息を飲む


 

漆黒の中心に座る
彼の頬からは 涙が伝い落ちている

静かに感じる悲しみに
今すぐにでも抱きしめたくなるけれど

それは あまりに美しく儚げで

触れたら 消えてしまいそうで…

 


私は一歩も動く事が出来ない









ふと、彼の視線が上がる

 

「…    また、 会えたな…    」


柔らかい微笑みに 胸が締め付けられていく様で…

ゆるりと立ち上がりながら
彼は身に纏った黒いフードを被ると

片手で涙を拭い 払っていく

その ただ 〈拭う〉という行為までもが綺麗で 見入ってしまう
惹き 込まれる…



「何か…   あったの?」

震えながら やっと紡いだ言葉


すると ふふっ   と笑い
「また ダメな所 見られちまったな…」

ちょっと おどけながらも 悲しみは含んだままで…

「俺は弱いんだよ…  アイツと違って…」

彼の言う 『アイツ…』
それは 私がいつも見ている智さんの事で…

ぼんやりと考えている私に
痛みを伴う言葉の棘が刺さる

「お前は  信じても    いいのか?     」


ズ     キ         ン    …   …



体が   動か ない






「………     ごめん。



困らせてるな」




彼は私に近付くと
頭に ぽんっと触れ
「大丈夫、 お前は いいやつだよ…」


また優しく笑いかける


それだけで 心が潰れてしまいそうで…
溢れる涙を必死に堪えていた

「ごめんなさい…  私は何も出来ない…」

あんなに会いたいと願っていた筈なのに
目の前にいる彼を見る事も出来ず
自分の無力さに 顔を上げる事が出来ない




「そんな事ねえよ…、お前がいるだけで 何だか落ち着くんだ」

「それに…抱きしめてくれただろ?」
彼の腕が私を包むと
私も 想いを返すように再び彼を抱きしめた




「ごめんな…  お前は きっと、強い俺の方が好きだよな…?」
私は 震えながら頭を何度も横に振った

「お前…優しいな」

「だって…  あなたがいるから 智さんは強いんでしょう?」

「………   俺は…」
「あなたが、弱い所を吸い取ってる…



本当に優しいのは あなたの方だよ」







 
  
  
  
  
  

「お前…  俺を泣かせたいんだろ?」



「うん…。






泣いていいよ」



















私の身体にもたれかかっていた彼は 強く私を抱きしめると



今度は拭うことなく
  
静かに声を放ちながら 涙を流した