妄想*優しい扉 | 青と虹色 ~嵐*大野智さん*天然+大宮~

青と虹色 ~嵐*大野智さん*天然+大宮~

大野智さんfanブログ。 愛されリーダー+仲良し嵐5人が大好きです

※以下妄想ストーリー(完全フィクション)です
実在の人物・団体とは一切関係ありません。


苦手な方は華麗に、スルーでお願いします



パラレル要素含んでますので
ほんとに笑って読める方だけお願いします…。


*おさらい↓
 
吾輩はニノ。
あなたのそばにいるよ。 
弦月の夜はHit the floor
____________________



あれから…

また、どれだけの時間が過ぎたのだろう…。



ある時から
1人の男性が俺たちのもとへ よく訪れるようになっていた。

彼といる時の彼女は とても楽しそうで…


それ以来
俺は、人間の姿になる事は無くなっていた。


どうして俺が人間になっていたのか
そしてなぜ… そう ならなくなったのか

今となっては 考えても もう  分からない。



ただ…


彼女が笑ってくれているのなら

俺は………









「…  サトシ…   」


そう呼ばれて振り向けば
いつになく真剣な彼女の顔。


「私…   




この人と     結婚しようと思ってる」






彼女は…そう話しながら
たぶん  俺ではなく  俺の中のサトシさんを見ている。


「よろしく お願いします」



………   彼が 俺に向かって深々と頭を下げた。


俺は…   






彼女が幸せになるなら…。















「      ニャぁぁぁ~……        」
  







2人は俺の鳴き声に
とても嬉しそうな顔を見せた。






おれ    は………。










あれから男性は 俺たちの家で
一緒に暮らす様になった

彼は、俺に対しても とても優しく接してくれた。


だけど…最近 とても感じるんだ…

そんな俺たちを見つめて 切ない顔をしている彼女の姿を。





胸が…

強く 押し出されていくよう で  …。

















おぎゃああ~…!!





「あ、ごめんね 今ミルクあげるからね」




ある日、また家族が増えた。

「凛」と名付けられた その子は とても綺麗な瞳をしている…。



いつも、俺と目が合うと
どんなに泣いていても ピタリと泣き止むので
彼女は とても不思議そうな顔をしていた。


俺は、透明で 純粋な星が輝く 凛の瞳に見つめられると
全てを見透かされている様な そんな気分になる。


ああ、俺は もう。




部屋を見渡し

彼女と出会った時の事を思い出していた。


俺はまだ生まれたばかりで
母猫を求めて鳴いていた

けれど…一度も現れる事はなく

時間だけが色もなく過ぎていき


俺は衰弱しながら、ぼんやりと 死の際を彷徨っていた…

そんな時


彼女の温かい手で救いあげられたんだ…。


あの時の彼女も  とても切ない顔をしていた。


そんな姿を見て
俺は 彼女だけは守りたい…  そう思ったんだ。






彼女の甘い香り
優しい温もり

ずっと、忘れないから。


彼女を見れば
3人で 穏やかで幸せそうな顔


ずっと見たかった光景のはずなのに…



俺が「ニャア…」と鳴くと

「散歩へ行くの?気を付けてね」
彼女はいつもと変わらない笑顔を見せてくれた


その瞬間、凛が けたたましく泣きはじめる

おぎゃああああああああ…!!




俺は 振り向く事はなく

ただひたすら


永遠に続く様な 道を 外へ向かって いつまでも走り続けた。









「…リーダー…?」

声の方を向けば


「………    J。」

遠くから 俺に向かって歩みよってくる。


「…   何か、  あった?」

俺の顔を見つめて Jがそう呟く。

「…いや、  何もないよ。」
俺は いつも通りに笑って見せる。

「そっか…」
そう言うと Jはおもむろに俺の首をくわえると
自分の背中へと俺の体を 放り投げた。

「な…に !!」

「ちょっと付き合えよ。」

そしてJは 俺を背中に乗せたまま
走り始める。

「ど、どこ行くんだよ!」
「いいトコ…  だよ。」

Jは それ以上話すことはなく
目的地に向かい 力強く、木々の間を走り抜けていく。

そのまま

森を抜けると



鬱蒼とした草原が広がっていた。

 

Jの背中から降りると、
「…    ここ?」

「今は何もないけど…少し待ってろよ」

そうしてまた無言の時間が風に乗って流れていく

日が落ちるにつれ
冷たい空気が俺の中を通り抜けていく

空が 紺色に染まった時
今まで黙っていたJが口を開いた。







「星…  綺麗だろ?」


 
 




沢山の星が流れる空を見上げると
俺の頬を温かい雫が つたって落ちた。

「相変わらず…  Jは ロマンチストだな…」
俺は笑いながら

優しく包まれた闇の中で 人目を気にすることなく 静かに鳴いていた。

 








 

そんな、俺の涙が乾き始めた時、

コツンっと体に何かが当たる感触がした。

温かい…

ふと、あの時 彼女に救い上げられた手を思い出していた。






「今日は   随分と冷えますね」

「でも、こうやってくっつくとあったかいよね」




見れば ニノ と マーがいつの間にか 俺の傍にやって来ていた。

代わりに Jの姿は消えていた。



「2人共…帰らなくていいのか?」
「ウチは今日、出かけてるんで自由なんですよ」
「俺んちは ばあちゃんが もう寝たから こっそり抜けて来たんだ♪」

「…     ありがとう…   」



「  ?    何言ってんです?
 私達は ただ散歩に出てきただけですよ。」

「そうそう!たまには俺も、綺麗な星が見たくてさ~。
 リーダーが鳴いてるとか そういうんじゃなく…て       あ…!!!!」

「…! ば、何 言ってんですか マーさん!」
「あ、違う違う!!  今の無しね!いや、Jが変な事言うからさあ~」
「だから! もうアナタ黙ってなさいな…!!」怒り


怒りながら話す2人を見ていたら
思わず笑ってしまって
怪訝な顔を向けられる。


「…ごめん。     




    ありがとう。     」




2人はそんな俺を 静かに見つめ返すと ゆっくりと話し始める。





「これから…どうするんです?
 ちゃんと帰れるんですか?」


「…  いや、   もう あそこへは帰らないよ。」

「え!でも家の人心配するよ。」

「…  俺がいなくなっても  もう  大丈夫だから…」


「…リーダー…。」

虫の声が 澄んだ音を響かせている。





「    アナタは1度決めたら頑固ですからね…。



 じゃあ、私んち来ますか?

 ウチの飼い主はバカがつくほど猫好きだから1匹増えた位じゃ動じませんからね。
 むしろ大喜びするんじゃないですか?


…まあ、ただ 私みたいに ぽにょる覚悟だけはしといて下さいよ…笑」


「ふふふ…、それは 嫌だなあ…」
「アナタ!今の立場で まだそんな事言えるんですか?!」

ああ、軽く怒られた。

「じゃあさ、ウチ来る?ばあちゃん凄い優しいし
 いっつも美味しい中華料理作ってくれるんだよ♪」

「ば!!!アナタ、まさか それいつも食べてるんですか?!!」
「…え?  そうだけど??」

「死にますよ!というか よく大丈夫ですね!!!」
「え~…  美味しいんだけどなあ…」

「ふふふ」


そんな2人の会話を聞いているだけで
何だか俺の心が晴れていくのを感じていたんだ。



「大丈夫だよ…、俺  ちゃんと行く場所決めてあるから」

「え?どこですか?」

俺は 2人をある場所まで連れて行った。

「…ここ、学校ですか?」

「の、 倉庫みたいな所らしい」

建物の下に出来た隙間からするりと滑り込むと
静かな空間が広がっていた。

 

「ここなら、雨風もしのげるし
 なんと言っても このマットが昼間は日が当って温かくて寝るにはちょうどいいんだよね」

「…そうですね、ここなら…日中、人もいますしね…」
チラっと俺の顔を見つめたニノが



「少しは 淋しさも紛れるかもしれないですね…」




ぼそりと何かを呟いたけれど 俺はそれが何か、聞きとる事が出来なかった。




「じゃあさ!ここ俺たちの秘密基地にしない?」
マーがキラキラと輝く笑顔で言うと
「ふふ、いいね。」

ちょっぴりワクワクしている俺がいた。



そんな俺に
「私達は いつでも ここに来ますから。また、魚でも用意しといて下さいよ。」
ニノは いつもの口調でそう言うと

「リーダー、俺たち毎日来るから 忙しいからね!休まず大きい魚獲って来てよ!」
マーがダメ押しをする。

こいつら…  ほんとに…



3人で笑いながら俺は

新しい自分と向き合うと決めたんだ。







「俺ばっかり働かせないで たまには お前らも動けよ?

あ、でも もう溺れるのは勘弁だからな…!」


そう言ってやった。




















_________________________




お付き合い下さった皆様どうもありがとうございました。
サトシ編は これで一旦終わりです^^

たぶんね、これからも動物シリーズは
時々やっていくとは思いますけど
その時は懲りずに;; また見て頂けたら幸せです♡うう。;

…というか 大丈夫でしたかね?これ;
いつも連続で書くと退屈じゃなかろうかと不安になるのですよ。

ごめんなさいね、せっかく立ち寄って下さったのに 智くんの話題じゃなくて~;!!orz

あ、そういえば嵐の明日に架ける旅。またやりますね!
こちらも楽しみです!とかなんとか言ってみたり~笑| 壁 |д・) //

それでは~!


yaco