妄想*君に伝えたい(5) | 青と虹色 ~嵐*大野智さん*天然+大宮~

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大野智さんfanブログ。 愛されリーダー+仲良し嵐5人が大好きです

※以下妄想ストーリー(完全フィクション)です
実在の人物・団体とは一切関係ありません。


苦手な方は華麗に、スルーでお願いします


※おさらいはこちらからどうぞ  妄想*君に伝えたい(1)~(4)







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職員室に向かう途中
俺は廊下から見える空を眺めていた



今にも泣きそうな雲の色




あいつは…  一人で無事に帰れただろうか…

なぜか胸の奥がざわつくのを感じた



やっぱり…俺…



「…あ、智?」

声のする方を振り向くと幼馴染のマサだった。

「! マサ。もう部活終わったのか?」
「ううん、もうすぐ大会だから まだまだ練習。今、休憩だから水飲みに来たんだ」



人懐っこい、爽やかな笑顔を俺に向ける。
きっと、女子なら これで堕ちるんだろうな…そんな事を思った

「ねえ、それよりさ 智も助っ人でバスケやんない?」
「いや、俺は球技はいいよ」
「残念だなぁ…智なら絶対いい選手になれると思うんだけどな…
そう言って肩を落とす

「所でさ、智は何してんの?」
「うん…これから職員室で学祭の打ち合わせ…なんだけど」
「?どしたの」

俺は簡単に 今までのいきさつをマサに話した。

「え?!じゃあ早く行きなよ!先生には俺が上手く言っとくからさ!」
「…マサ」
「何かあってからじゃ遅いんだよ?智の気の済むまでその子の傍にいてあげなよ」

「でも俺…おせっかいじゃ…ねえのかな…」
「おせっかいなんかじゃないよ!…いや…おせっかい…なのかな?笑」
「どっちだよ」

あははは
2人で笑い合う

「とにかく…ほら 早くっ!」
マサは俺の背中を両手でトンっと押した

「マサ…ありがとうな」


「あ、そうだ智!ちょっと待ってて」
そう言うと教室まで素早く走り、戻ってくると 手に何かを握っている

「はい」
手渡される小さな鍵

「俺の自転車。 使っていいから それならすぐ追いつくでしょ?」

俺はその言葉に答える代わりに 走りながら鍵を握った右手を上げた





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がさ 


がさ 


がさ  っ

草木をかき分ける音


「んー…  んー!」

私は抵抗しながら 何とか声を出そうと試みる
けれど 手で押さえられた口からは くぐもった音しか出す事が出来なかった

すると手が口から外され 声が出せる状態に戻ると
地面へと押し倒される




私を見下ろす人影は
マスクを被っていて顔はよく分からなかったけれど
背が高く体格の良い男性だという事が分かった

挙動不審に動く瞳
そして荒い息遣い

唇の端が上がった口角が不気味で
完全に常軌を逸している

私は恐怖で震えが止まらなかった
だけど なんとか助けを求めようと声を張り上げた

「助け   て…!!!だれか!!  せんぱ   …!!!!!」
顔の横を鋭い風が突き抜ける

男が手にしたナイフが私の顔に 静かに触れる

「大人しくしろ」
低い声で私を抑圧していく

男は、私のシャツに手をかけると
胸元まで力で荒く押し広げ
首筋に舌を這わせる様に触れてくる

「いやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー…!!!!!!

私は悲鳴のような叫びを上げた







するとバシっという鈍い音と共に
男が急にうめき声を上げ 私から一瞬 体を離す
「うう…あ  あ”


その隙に 私は後ずさる様に体を起こすと
私の視線の先に うめく男の姿と もう一つの人影を捉えた






「 智  せんぱ…  い  」

私は泣いていた。

目の前に智先輩が立っていた


「大丈夫かっ!!」
先輩の声がいつになく激しく私の耳に届き
駆け寄ってくる


私は声にならず 唇を噛みしめ頷いた


私の肩に置かれた先輩の手は震えているのが分かった

そしてもう片方の手から数個の小石がぱらぱらと落ちた



「ううううう……ううう   うううう
男はうめきながら私達の方へと近づいてくる


智先輩は私に背を向け男と向き合うと
私をかばう様に立ち上がった

男は手にしたナイフをかざし 先輩に襲いかかる

何度も何度も刃先が光り空を舞う
先輩はナイフの動きをしっかりと目で捉え
螺旋を描く様に軽く舞う体は
ギリギリの所で攻撃を かわしていく

まるでスローモーションを見ているかの様に
そこだけ異質な空間に思えた

男は空振りを繰り返すうち
怒りで耐えきれず

目線を先輩から私へと向け

今度は私目がけて勢いよくナイフを振り下ろした

「きゃ…!!」
私は思わず声を上げる

先輩は すかさず私の前へと腕を伸ばすと

ナイフの刃先が先輩の腕をかすめていく


「…!先輩!!!」

ポタ ポタ  っと血が地面へと落ちる

先輩は力強い眼で男を威圧する


男がさらに手に力を込め襲いかかろうとした時
遠くからパトカーのサイレンが聞こえ

男は
「チッ」
と舌打ちをすると凄い速さで、私達の前から消えていった


先輩は私に向き直ると

「間に合って…良かった…」
そう言って私を優しく抱きしめた

「先輩…どうし  て」
私は溢れる涙で上ずりながら言葉を発していく

「あの後…やっぱり気になって…
すぐに追いかけたんだけど見つからなくて…

そしたら携帯が鳴って…  お前のも 見つけたんだ」

そう言って 私に携帯を差し出した


「正直…お前の悲鳴が聞こえた時は  もう…ダメだと思った…
すぐに警察に連絡したけど…目の前に あの男が
お前を襲っているのが…見えて


気付いたら…石を投げつけてた…」



私は涙で前が見えなくなっていた
「せんぱ     い…  」


「怖い思い…したよな…
ごめんな、ちゃんと…守れなくて…俺………

そう謝る先輩のシャツを強く握り
私は力の限り首を横へ何度も振った

「そんな事無い!  そんな事無いよ…!!!

先輩は  私をちゃんと守ってくれたよ

とっても嬉しかった………ありがとう   せんぱい…」


先輩の腕につかまると

先輩は一瞬 顔をしかめた


「!あ、そうだ 先輩…血が…!!」

「ああ…大したことないよ」
「だめだよ!私のせいだもん…

そうだ!ハンカチ…」

私は、ポケットから取りだすと先輩の腕に巻きつける

「ごめんね先輩…私のハンカチ…分厚いタオル地だから
…なんか もこもこで…

先輩の腕が巻いた部分だけ倍の大きさになる

すると緊張で張り詰めていた沈黙が笑いへと変わっていく…
「ふふ…!お前…これじゃ俺、すげえ ケガ人みたいだよ」

「ご、ごめんなさい…!!」
私は謝る事しか出来なかった



「なんて   嘘だよ… ありがとうな」

先輩は優しい笑顔を私に向けると

「あ~…やっぱ だめだわ…俺

おでこに手を当てて下を向いた



「…先輩?

先輩は再び私を抱き寄せ 静かにつぶやいた


「俺………ずっと…









ぐーーーー


恐怖からの安堵
緊張から解放された私のお腹が音を立てた


「…………お前…さぁ  タイミング…良すぎだよ。


私は訳が分からず謝った
「ご、ごめんなさい…!先輩…あの…私…!!

すると先輩はゆっくりと立ち上がり

一度息を  ふうっ  と  吐き出すと


「帰るか」

そう つぶやいた





「はい」

私もすぐに立ち上がろうとしたけれど
腰が抜けていて上手く立ち上がる事が出来なかった



「ほら」


先輩は私に背中を向け中腰になると手招きをする
「え!いや あの おんぶとか その…恥ずかしいですから あの!!!

先輩は無言で

もう一度 私を手招きをする




私は意を決し

先輩の背中に乗った



「わ…

先輩は私を軽く持ち上げると
「しっかり掴まれよ」と言い、歩き始めた



それはまるで あたたかな ゆりかごの様で
とても心地が良かった

  
私は、先輩の香りを ほのかに感じながら
おでこを背中に当てると


「先輩が… 好きです」


と 


心の中で 囁いた


















_____________________________


こんばんは。

まだまだもどかしい2人ではありますが
やっと…ここまでたどり着けました~;;
ああ、ちょっとだけスッキリ^^

ええと、コメ返とか も…今、出来てないんですが
全部、しっかり読ませて頂いてます;;
すごくすごく嬉しいです!
そして笑ったり、一緒にドキドキしてもらったり 考えたり
皆さんのコメントで元気になります はあ、もう最高です(≧▽≦)♡

今は この お話を早く進めたいので
書く事を優先する事、お許しください><。
両方、いっぺんに出来ればいいんですが;
PCに向かう時間がいつもそんなに取れないので
どちらか一方になってしまっています;

でも、時々 皆さんの所へふらっと遊びに行ったりも…してます^^;
気まぐれで すみません…;orz
いつも癒されていますはーと ありがとうございますハートぃっぱぃ


で、あたらしあらしの部長さんまでに終わらせよう!と思っていたのですが…


…終われるのか 怪しくなってきました…チーン
一応 構想は…なんとなく頭の中にあるのですが
いつもメモに取ってる訳ではないので
PCで文章を打ちながら最初のイメージと変わっていく事も多々あります

そして、頂いたコメントの中からヒントをもらったりもしてます( ´艸`)

ので…もう少しだけ…お付き合い頂けたら嬉しいですm(_ _ )m





…あ!
後、私なんかの体調やら 色々気遣って下さったり いつも恐縮してます;;
大丈夫です!
ちゃんと…眠くなったら寝ています!笑///
ほんと、皆さんの優しさに泣けてきます・°・(ノД`)・°・

あーー大好きだ!!!(/ω\)



///では  ま~た~^v^




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