※以下妄想ストーリー（完全フィクション）です
実在の人物・団体とは一切関係ありません。
苦手な方は華麗に、スルーでお願いします
※おさらいはこちらからどうぞ 妄想＊君に伝えたい（１）
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
不穏な足音に追いかけられてから １週間が過ぎようとしていた
その間も 部活帰りは
いつも智先輩と一緒だった
そして しっかり私を守る様に手を繋ぎ
私が少しでも不安になると
先輩は
「大丈夫だから」
と優しく声をかけてくれた
私はその度に緊張が柔らかくほどけていくのが分かった
ある日、「何かあったらすぐに連絡しろよ」
そう言って自分の携帯番号とメアドをそっと教えてくれた
私はそれが本当の彼氏彼女になった様で嬉しくて
「じゃあ、私も…」と言いかけると先輩は手で制する様に
私の顔の前に手をかざし
「俺からは連絡はしないから…俺は知らなくていい
連絡は…お前からしてほしい」
そう言われた
私は浮かれていた自分が恥ずかしくなり
顔を隠す様に頷いた
だけど やっぱり嬉しくて…
その日はずっと携帯を見つめたまま
番号にかける事はなかったけれど
メールは…御礼だけでも 何度か送ろうと
送信ボタンへ指を置いた
けれど
最後まで押すことはなく
そのまま ゆっくりと
画面を閉じた
あれから 足音に追われる事も 人の気配を感じる事もなく
猫にも…襲われず
…やっぱり あれは 気のせいだったのかな…
そんな風に思う様になっていた
…先輩には 迷惑…かけちゃったな…
もう、大丈夫ですって伝えないとな
先輩の顔を見つめると
「どうした？」と優しく微笑まれる
「い、いえ… なんでも… ない です」
先輩…大好きだよ…
繋がれた手をこのまま 離したくなくて
幸せで
もう少しだけ… 先輩と一緒にいたい
この時間が永遠に続けばいいのに…
そんな事を思っていた
結局、先輩の好きな人も
あの時以来 聞けないまま………
それから数日後
部活が終わり先輩に目を向けると
顧問の先生と話していた
話が終わると私の視線に気づき話しかけられる
「ごめん…この後、学祭の打ち合わせがあって…遅くなりそうなんだ
それまで…待てるか？」
私はこれを断るチャンスなんだと思った
このまま…一緒にいたら 私はいつまでも先輩の傍にいたくなる
甘えてしまう…
「先輩…あの、もう大丈夫ですから。
やっぱり、気のせいだったみたいで…あれから何もないし 智先輩には感謝してます！
今日からまた一人で帰りますね
迷惑かけてすみませんでした…ありがとうございました」
張り裂けそうな気持ちを抑えながら、深く頭を下げる
先輩は しばらくの沈黙の後
「…分かった。 でも本当に 大丈夫か？」
「はい」
私は 今できる精一杯の笑顔を先輩に向けた
「じゃあ、気をつけて帰れよ」
そう言い残し
先輩は職員室へと歩いて行った
さあ！今日からは また一人だぞ！
自分の顔を両手で挟むとパチンっと軽く叩いた
昇降口で靴を履き 校門を抜ける
ふと
昨日まで繋がれていた右手を思い出し
淋しさが込み上げる…
あれは 夢だったのかな…
とても心地のいい 夢…
これが現実…
私は先輩と歩いた道を ゆっくりと歩き出した
空を見上げれば
今日は月も星も厚い雲に覆われて見えなかった
頼りない明かりでも あると無いのはやっぱり違う
闇が…穏やかだった心を乱していく
だめだめ！せっかく先輩から勇気をもらったのに…
携帯を取り出し先輩の番号を眺める…
「はあ、何もなくても かけたいな…」
先輩の顔を思い浮かべる
そんな時、ふと
視線を感じた気がした
「？
でも足音は自分のものしか聞こえない
気のせい…か
そう思った瞬間
目の前に人影が現れ
私は驚いて先輩の番号に通話ボタンを押してしまった
私は後ろから口を手で塞がれ
携帯は地面へと叩き落とされた
私は恐怖で声を出す事が出来なかった
先輩………！！！ 助け…………！！！！！！
力強い腕が 私を林の中へと連れ去った
遠くで聞こえるかすかな呼び出し音が
夜の空に響いていた
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
変な所で終わってしまってすみません；
なるべく早く続き…書きたいのですが
遅くなったらごめんなさい(/ω＼) ；
でも、楽しみにしてますって言われるとやっぱり嬉しいです
本当にありがとうございます＾＾
昨日から…何度かアラフェス申し込みチャレンジしてるのですが
最後の送信が出来ず止まっています…
また改めて頑張ろうと思います 当たるといいな では！
yaco