まるで、星新一の世界。音声認識の携帯サービス。 | 青色ミカンのブログ

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こんばんは


星新一さんという超短編小説家をご存知ですか?


ショートショートと呼ばれる超短編小説は原稿用紙30枚程度の短い物語です。




私は小学生から星新一さんの本を読み始め、高校生時代、文芸部で小説を書くまで影響を受けました。




ところで、星新一さんのSF小説では、宇宙人やらロボットやらが、社会の風刺に使われています。




「妖精配給公社」は、従順でお世辞のうまい「妖精」と呼ばれる生き物を、誰もがほしがり、それを配給するという話だったと思います。




手元に無いので、うろ覚えですみません。




「妖精」は、持ち主にいつも心地の良い言葉と賛辞を繰り返します。


夫婦間では、夫婦で会話をするよりも、妖精の賛辞を聞いていた方が心地良いので、夫婦間に亀裂が生じたりします。そして人間同士で話しをしなくなってしまう……。






さて、最近の音声認識機能がついた携帯電話が、「お母さんからのメールは?」とか「お兄ちゃんはどこ?」という質問にも答えているのに驚きました。




私は、この秘書的な機能の便利さよりも、星新一さんの「妖精配給会社」を思い出して怖くなりました。


夫婦間で質問するより、携帯電話に聞いた方が早くて確実な時代になってしまった…。


リアルに怖いと思っています。


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