ポストから、はらりと落ちた
電話をして小包が届く
宛先は私、送り主は幼稚園からの親友
誕生日でもないし
何かお祝い事があったわけでもない
開けて目に飛び込んで来たのが
『備えあれば憂いなし』の紙と大量の食材
益々、謎だった
けど何だかホロリと来てしまい
5分だけ小学生みたいに泣いた
昨日お礼の電話をしたら
『そっちは、地震来たら食材確保したり難しいから、それくらいしか送れないけど』だそうだ
良い人すぎる
辞書で『良い人』と調べたら『それは、智恵子の事です』と書いてほしい
世の中の柔らか柔軟剤の名前も『智恵子』に変えて欲しい
山手線全駅、『智恵子』って駅名に変えて欲しい
今やってるドラマのヒロイン役の名前もすべて『智恵子』にして欲しいし、東京スカイツリーも、東京智恵子ツリーに、東京ディズニーランドを、東京智恵子ランドに
いっそうの事これから産まれる赤ちゃんはみんな『智恵子』と名付けて欲しい
やや、感謝の気持ちに偏りはあるものの、それくらい嬉しかった
私は結婚する訳でもなく、自分の描いた人生を生き抜くには、なんてことばかり考えてここまで来てしまっていて
気付けば地元の仲間は皆ママになっていて
でも、それに気付いた時に驚くほど焦りがなかったのだ
良くも悪くも
それは、地元の古くからの友達が『さつきは、自分の人生を生きな』っていつも尊重してくれていたからだな、なんて智恵子のお陰でまた、気付かせて貰いました
最高なんだよ、やっぱ友達は
でも『なめたけ、食べちゃったんじゃないの？』と、非常食に手をつけてないか疑われて
実は、二日前炊きたてのご飯になめたけをのせちゃおうかなーなんて、眺めていたから焦った私
怖いんだよ、やっぱり友達は(笑)
お見通しだ、なんでも
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