イワタカンアオイを観察


 学名

Asarum kurosawae J.Sugim.


 ※ 学名 kurosawaeの由来

静岡県磐田市鶴池付近の林地で1965年1月7日静岡県磐田南高等学校教論・黒沢美房氏は、カンアオイ属Asarumのカンアオイ近似の一種を採集された。……学名には発見者の黒沢美房氏の名を記念して命名

※昭和43年5月発行・北陸の植物 第16巻 第2号 杉本順一*日本植物記(一)46~49頁より引用させていただきました。



※分布: 愛知県東部、静岡県西部


※開花期: 11~3月


※和名: 磐田寒葵 Iwata-Kan-Aoi


*特徴

ヒメカンアオイに似ているが花は少し大きく、開口部が広く、萼筒内部の隆起線の数もヒメカンアオイに比べてかなり多くあって、縦隆起線は約30本・横が10本以上あり、格子模様が細密である。


花の正面から萼筒内部を覗くと、萼筒の底・萼筒内壁が透けて見える特徴がある。

顎片に密集した短毛




自生地にて11月27日撮影









花柱の付属突起は長く開口部には達していない

柱頭は外向きである

開花して間もないので、まだ花粉は出ていません



柱頭と葯の位置は少し離れている


子房の位置は上位である



縦隆起が30本ほどの網目模様の隆起が見られます