福建细辛 " Asarum fukienense " の種撒き

昨年の6月17日に開花した "福建细辛" の種が熟し、崩壊する寸前の状態で花の果実を回収しました。

昨年の6月17日に開花した花

今年の6月には、昨年の花が残っている状態で、今年度の花が2つ開花を迎えようとしてます。



それと同時期に昨年の花が、今にも弾けそうになってきました。





6月16日、ついに花が裂果を始め崩壊寸前になってきましたので、株から切り離しました。


手で軽く触っただけでご覧のように簡単に崩れてしまいます。その後、花の残骸を取り除き、種だけを回収します。


一つの花から今回は、32粒の種を獲る事が出来ました。
種の横に付いているものがエライオソウムで、蟻を誘引する物質(オレイン酸などの脂肪酸、グルタミン酸などのアミノ酸、ショ糖などの糖)を含んだ種子の付属体です。


暫くしたら、小さな蟻🐜が寄って来ました。


蟻🐜は、今回は邪魔者ですから取り除きます。

種撒きの準備します。
ビニールポットなどに底網を敷いておき、普段から使用しているカンアオイ用に配合した用土(鹿沼土単用でも良い)を8分目ほど迄入れておきます。
※ 肥料は必要ありません。





次に、一鉢に今回は種を12粒づつ、ピンセットを使って撒き付けます。




撒き付けが終わったら、如雨露にて軽く水遣りをして種を安定させます。



次に、その上に再び用土を軽〜く被せます。


更にその上に今度は、川砂(矢作砂)を薄く被せます。


川砂を被せる理由は、カンアオイの種の発芽は、翌年度の2〜3月であり寒さや凍結による浮き上がりを防ぐ為です。

最後にもう一度、しっかりと水遣りをして、品種名・日付けを記入したラベルを立てて、水切れ防止も兼ねて受け皿に乗せて完了です。*受け皿は使っても使わなくても、どちらでも良い。


置き場は、普段カンアオイを栽培している場所と同じで大丈夫ですが、水が夏の暑さの影響で熱くならない場所を選んでください。

※これらの種撒き作業は、私のやり方ですので参考にしてみて下さい。