モモイロカンアオイ


学名 : Asarum rigescens var. albescens


 絶滅危惧植物として、村の人たちの宝物として大事に管理がなされているようです。


徳島県・絶滅危惧IA類

開花期: 13


特徴 :葉の特徴としては、長卵形、基部が深い心臓形となり耳が発達する。表面につやがあり、淡い斑点を有することが多い。花はクシモトカンアオイに似ており、花色は黄白色か淡茶色。萼筒内壁及び隆起が白色。筒は先が細まり、3枚の萼片は半開して開口部にリングをつける。

萼筒内壁が隆起が白色のカンアオイはジュロウカンアオイ、モモイロカンアオイ、クシモトカンアオイなどがあり、萼筒内壁が白色で隆起が紫色はコウヤカンアオイ、クマノジカンアオイなどがある。モモイロカンアオイ(四国)以外は紀伊半島にあり、進化の過程で何らかの因果関係があると思われます。




※発見者及び種名の由来

前川文夫氏に鑑定していただいた結果、伊南部に分布しているアツミカンアオイの新変種で, モモイロカンアオイと名付け られた。 母種とは花が白味勝ちなこと, がく筒内部の綱状隆起が上部で低く消えか かるこ となどが違っているとのことである。

これは徳島県にとって貴重な発見であり, 加藤芳ー氏の大きな功績の一つである。 加藤 氏の徳島県のフロラに関する深い研究がもたらした成果である。


※ March 1979  The Journal of Geobotany V o l . XXVI. No. 4. (木下 * 加藤芳ー氏のご逝去を悼む)より引用させていただきました。


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