自然を求めて、一路古峯ヶ原へ…!

 ようやく仕事がひと段落!

 

 1ヵ月遅れのGWをとるぞー!ということで、日光へ行きたいと思い、ホテルを予約して、前日に観光ガイドを購入………したのだけど、絢爛豪華な社殿を見ているだけで、なんだかおなかいっぱいに。

 

 なんか違う! 今の私が求めているのはこれじゃない。

 

 もっと山深く、清浄で、悠久の自然を………ということで、急遽、鹿沼市の古峯神社へ行くことにしました。

 

 福島県内を旅してると、古峯神社を祀る祠を結構見かけます。石碑もある。

 なんでだろう?と以前から気になっていたのでした。

 

 そんなワケで、東北自動車道を一路東京方面へ。鹿沼ICで降りて、まちなかでおなかを満たして、いざ古峯神社へ!

 

 そこからが結構遠かった。でも、山の中へ、山の中へといくこの感じ、結構好きです。

 途中でシトシトと雨が降ってきたけど、山の中の神社を参拝するときは、なぜか雨が降る(以前も、それで羽黒山神社の参拝をあきらめました)

 

 その途中でいろいろ寄り道。それはまた別記事で語るとして…。

 

途中で見かけた「左石裂山神社道」の石碑。「石裂山神社」は「おざくさんじんじゃ」と読み、後から調べたところ山の奥にある小さな祠のような神社のようです。その近くにある加蘇我山神社も気になる………おっと脱線。

 

古峯ヶ原と呼ばれる、山を目指してひたすら車を走らせます

 

途中で鳥居が緑の中にー! 感動でした。

 

そろそろ近いかな?

 

古峯神社に到着! 駐車場に車を停めた瞬間、雨が本降りに。これも結構あるあるです。

 

 傘を持ってきてよかった!

 

多数の狛犬、精緻な彫刻に彩られた茅葺の社殿。

 傘を開き、石段を登り、まずは狛犬さんにごあいさつ。

 

素敵な狛犬さんがお出迎え。

 

古峯神社は狛犬も多数。講のみなさんが奉納されたのでしょうか? いずれもとても立派でした。

 

緑の中、流れる清流。清々しい気持ちになり、癒されます。

 

またしても鳥居が…。

 

またまた狛犬さん。

 

渦巻くたてがみが素敵。

 

 社殿へ続く石段を登ります。

 

 

 石段を登ると、深い緑を背景に茅葺きの社殿がたたずんでいました。


 

屋根にも天狗さまが…!

 

古峯神社の拝殿。茅葺屋根です。彫刻がすばらしい…!

 

名のある職人さんが彫ったのだろうな。

 

獅子の彫刻。

 

随所に細かな彫刻が見られます。

 

創建は1340年前。隼人がヤマトタケルの神霊を招来。

 さて、古峯神社。

 御祭神はヤマトタケルノミコトです。

 

 今をさること1340年ほど昔、隼人という人物がヤマトタケルのご威徳を慕って、古峯ヶ原の浄地にはるばる都から神霊を招来し、お祀りしたのがはじまりだそう。

 

 日光山を開いた勝道上人もここで修行を積み、古峯の大神(ヤマトタケルのこと?)のご神威により、日光開山の偉業を成し遂げた。

 この縁起に基づき、古峯神社を中心とする古峯ヶ原は日光全山26院80坊の僧たちが修行に励む霊地となった。

 明治の神仏分離令で現在の古峯神社となったとのこと。

 

 1340年前というと、682年。天武天皇の時代です。

 隼人というのが気になる。隼人は九州のまつろわぬ人々。東北でいえば、蝦夷のような存在だと思ってたんだけど、その隼人なのかな?

 

日光全山の僧が修行した神仏習合の聖地。

 縁起を知ると、修験道の山だったのかな? 天狗が神のお使いだし。一時期は「日光全山の僧たちが修行に励む聖地」だったとのこと。確かに俗世間とはかけ離れた清々しい気を感じました(霊感のないわたしでも)。

 

 ちなみに日光を開山した勝道上人は、天平7年(735)、現在の栃木県真岡市の生まれ。3年間、山深くで苦行を重ねた後、栃木県下野市にある下野薬師寺へ行き、天平宝字5年、鑑真和上の弟子に仏教の教えを受け、僧の資格を得ています。

 

 31歳のとき、下野薬師寺を出て、山で修行を重ねます。その後、男体山を目指し、大谷川を渡って、対岸の二荒山(現在の日光山)に赴こうとするも、大谷川の流れが激しく、渡ることができませんでした。

 

 そこで、神仏に祈り、神(深紗大王)の助けを借りて、川を渡ったという伝説が現在の神橋に残っています。このへんのことは、日光の記述で語るとして…。

 

 古峯神社の近くに縄文祭祀後はないかなと期待していたんだけど、関係なさそう? むしろ天狗と関係するのかな? 修験道と関係するのかな?

 

 ちなみにウィキペディア情報ですが、いわき市や郡山市湖南町では、古峯神社を進行する講がさかんにおこなわれていたとか。県内で小さな祠をよく見かけるのは、そのせいかもしれません。

 

 近くに大芦川が流れ、川のせせらぎがずっと聞こえていました。羽黒山神社もそうだけど、比叡山の日吉大社とか、山深く、緑に包まれた清浄な気に満ちた空間、とても好きです。

 

 天狗が神のお使いということもあり、なんとなく修験道に関係するのかな?と考える。修験道についても学ばなくては…! 神社のはじまりが縄文時代からの古代祭祀だったとして、修験道はそれに関係するのか、神仏習合なのか、いつころはじまったのか? まだまだ学ぶべきことは多い。

 

 ここからは写真で紹介。

 

天狗の御朱印。いろんな種類がありました。

 

「古峯神社不滅の御神火」

説明板によりますと…

創祀以来、絶やしたことがないとのこと。この爐(いろり)にかかる大湯釜は直径70cm、容積80ℓが入り、一回でおよそ5000名分の湯茶を賄うことができるらしい。この爐よりわき立つ霊気(湯気)に当たれば、無病息災で過ごすことができるといわれているそうです。

 

社殿からは参籠部屋が続きます。おおぜいの人が団体で参拝し、宿泊してご祈祷を受けたってことかな? パンフによると、現在も宿泊(参籠のほうが適切?)して、御影石造りの潔斎場(浴場)で俗塵を洗い流したり、神饌料理を食べたりできるそうです。

 

天狗の面や彫像がいっぱい飾られています。たぶん奉納されたもの。

 

講の皆さんが参拝記念に奉納したもの? 東京深川の講のみなさんの参拝記念。

 

「勿来講中」の文字が見えます。勿来(なこそ)の関跡がある福島県いわき市勿来の講のみなさんでしょうか。

 

床の間に飾られた大天狗(右)と烏天狗の面。

 

大天狗、烏天狗の面の説明。素材は欅で、1.5mの心去りを使い、一刀彫で作られたとのこと。

 

またまた狛犬さん。

 

緑に映えます。

 

日本庭園「古峯園」で緑を眺め、茶室で一服

 園内にある庭園「古峯園(こほうえん)」入場料大人500円。

 古峯神社の庭園として、大芦川の清流を引いてつくれました。面積約82,500平方m2(25,000坪)の回遊式日本庭園。梅や桜、山吹、シャクナゲ、アヤメ、アジサイなども楽しめるそうです。私が参拝した時期は、緑したたる時期。緑が美しかった…! 10月、11月の紅葉シーズンも美しいらしい。

 

実は園内は「撮影禁止」です…途中まで知らずに撮影していました。

 

「峯の池」と呼ばれる池を取り囲むように木々や季節の花を配置。

 

茶室でお抹茶とお菓子をいただきました。このお菓子、美味やった…(店名を聞いたのに忘れた…)

これは撮影・掲載してもOKかな、と…。

 

この後、山間の道を一路中禅寺湖へ…!

久しぶりのいろは坂はきつかった…!