相棒12 殺人の定理 | 蒼の徒然~何か語らないときっと後悔する

蒼の徒然~何か語らないときっと後悔する

自分の人生を変える!と決意したアラサー女子。
2013年5月で前職を退職し、2013年12月に現職。
接客は接客でも、180度違う業界にとびこむ。


後悔しない人生を送るために、
「今」を記録する場所に。

世の中の人は、「あまロス」に苦しんでいるらしいが、


「あまちゃん」を一度も見たことのない私には無縁の現象である。




が、私にも「ロス」はある。


それは「三浦ロス」ですよ。




イタミンとせりたんが普通であればあるほど


三浦さんが、杖をつきながら荷物をとりにきて、


刑事部長と参事官が受け取りながらなぐさめちゃったりしたのかなぁ・・・


イタミンは平気な顔で見送ったのかなぁ・・・。




って、そんなことしか思いつきません。




メインの事件なんでどうでもいい!!








といってもいいぐらい、イタミンとせりたんを見ると心にぐさっとくる・・・。


それこそが「三浦ロス」。


「亀山ロス」「たまきロス」「官房室長ロス」を乗り越えてきたとはいえ、あぁ・・・・。






そんな「三浦ロス」を抱えながら、出会うは・・・・超絶数学の世界。


もう理論とか、定理が襲いかかる中、ダイイング・メッセージという定番。


経済問題?暗号問題?国際問題?さまざまな可能性を提示しておいて、


落ちた先は「純粋と狂気は紙一重」という定理。


正直、複雑すぎて、いろんなところに飛び過ぎて、ストーリーとしては面白いとは思えなかった。


いや、数学が苦手すぎる・・・っていう・・・・拒否反応なのだろうか。


「棋風」「同窓会」とか、複雑なルートをもってくる方の脚本で、すごいおもしろい切り口なのに、


身構えちゃう(汗)


将棋も・・駒の動きと、守りの方を覚えられなくて挫折したなぁ・・。




「博士の愛した数式」で、どうも数学は見る人が見れば、美しいのだということは理解できたが、


なんといっても、カイトくんと同じ人種。


数学の面白さを算数から微塵も理解できなかった私は・・・・


その数学の深遠さが理解できていないらしい。


素数はどんなパターンででてくるのかすらわからない・・・・と聞いた気が。


そもそも1と自分以外で割り切れない数字ってすげぇ!という感覚が分からない私でありますが、


むしろ、割り切れてほしい。


だが割り切れないことに意味があるだろうが、わからない。


そして、それを教えてあげようといわれても理解できるかわからない・・。




肥後教授は解いてしまった瞬間の快感以上に、世界を壊す恐怖がある。


数学が存在する、自分が生きている世界を愛している肥後教授という天才と


自分と数字と数学の世界だけを愛している大倉さんという天才。


世界なんてどうでもいいのだ・・・。数学が正当に評価されない世界に意味なんてない!


純粋と狂気は紙一重だなぁ・・・っていう感想。




理解できない理想の世界をめぐっておきた殺人を、


面白いとか、動機に納得!とかいえないことが今回の「おもしろくないなぁ」っていう感想になるのかな。




自分の世界の幅が試される作品というのが、相棒の魅力でもあります。


理解できないと切り捨てさせてもらえないだけの、拘束力みたいな力が。




それは一人、また一人と相棒からメインのキャラクターが消えていっても


発動される大きな力で、私を逃げ出させてはくれないのかもしれない。