CSと診断され9年 たわいない日常を軸に
CSというフィルターを通して世界がどのように見えているのかを綴ります
CSの方も そうでない方も こういう人もいるんだなという感じで気楽に読んで下さいね
※このブログでは読みやすさを考慮し化学物質過敏症をCS(Chemical Sensitivityの略)と表記しています。
新緑のまぶしい季節になりましたね。
今回はちょうど一年前のこの時期に書こうと思いながらも書きそびれたお話にしようと思います。
冬から春に季節が変わる頃、真っ先に咲く花って黄色い花ですよね。タンポポや菜の花、水仙、福寿草、レンギョウ…まだ肌寒い時期に鮮やかな黄色い花を見つけるとなんだかワクワクして幸せな気持ちになりますよね。
私も春先に咲く黄色い花が大好きで庭にも水仙をたくさん植えています。
ある日、大雨と強風のせいでグッタリ倒れてしまった水仙の花を何本か切り取って花瓶にさしキッチンの流し台の前に飾っておきました。
…で『わぁ~~ちょこっとお花置くだけでお部屋が明るくなっていいな~♪』とか『ん?ちょっと香りが強い気がするけど本物のお花の香りだから大丈夫だよね』とか思っていました。
ところが、夜キッチンで洗い物をしていると『なんか身体がフラフラするなー』とか『なんか視界が暗く感じるなー』とか『身体が重く感じるなー』とか思うことが2、3日続いて、
そのたびに『今日は庭の草取り頑張ったから』とか『今日は頑張って自転車こいで遠くのドラッグストアまで行ったから、疲れが出たのかな』とか思っていたのですが、
ある朝キッチンに入った瞬間、ウッ!とのけ反るほどの水仙の強い香りに気が付いて…
ネットで調べてみたらやっぱり水仙の香りで具合が悪くなる人っているみたい。
ところで、化学物質過敏症を発症すると香りのするもの全てダメになるのかって(香りのせいで体調を崩すという意味です)思われるかもしれませんが、そうでもないんです。
キャンディとかゼリーとかの食品に入っている香料は大丈夫なんですよね、私の場合。
でも、食品の香料もダメ!っていうCSさんもいらっしゃると思うので、こういうことは書かない方がいいのかなとも思うのですが、ちゃんと正直に伝えた方が多くの人に理解してもらえることにつながるのではないかと思うので書こうと思います。
もちろん食品の香料も添加物には変わりないので、あまり摂らないほうがいいとは思いますが。
問題なのは香水はもちろん、洗剤や柔軟剤、シャンプー、整髪料、制汗剤などの日用品に入っている人工香料なんです。
自分が使っているものではなく、人様が使っているものの香りを嗅いでも頭痛やめまい、吐き気、けん怠感といった症状に悩まされます。
「香り」と表現していますが、香りそのものの成分の他に、香りと一緒に吸い込んでいる何かしらの化学物質が原因かもしれません。
※CSの症状には個人差があります。あくまでも私個人の話です。
目の周りや喉が腫れたり痛くなる、咳が出る、肌が荒れる、かぶれるといった症状も私の場合出ません。
じゃあ天然の香りは問題ないのかって言ったらそうでもなくて、
何年も前にCS専門医のM先生に「天然の香りだからって大丈夫ってことはないの。百合の花の香りで具合悪くする人もいるし」と言われたことがあって
『そうか!人工だからダメ、天然だから大丈夫っていう分け方は出来ないんだな、むずかしいな…』と思ったことを覚えています。
そのあと、もしかしたら天然の香りでも体調が悪くなることがあるのかもしれないと気になって、試しに雑貨店で天然のアロマオイルのサンプル(何の香りか忘れたけど)を嗅いでみたことがありました。
でも意外なほど身体に何の変化も起きなかったんです。
例えば流行りの強い香りの柔軟剤の香りを吸い込むと、もう一瞬で体中の血管に異物が入り込んだような不快感におそわれて身体がズーンと重くなるような感覚があるんですが…
その頃は、強い香りの柔軟剤のおかげで心身共にボロボロになっていた時で、自分でも驚いて何度もスーハースーハー嗅いでみたけど全然何ともなくて…
『自分は天然の香りは大丈夫なのかも、百合の香りはどうか分からないけど』などとのんきに考えていたのでした。
春先なると水仙の葉をニラと間違えて食べてしまった人が中毒になったというニュースを時々見かけますよね。
水仙は葉や茎、球根、そして花にまで!毒があるのだそう。とくに毒性が強いのが球根。
それじゃあ、元々敏感な人とか体調がすぐれない人が水仙の香りで具合が悪くなってもおかしくないなぁと思います。
それに毒の成分もお花の香りと一緒に空気中に漂っているんじゃないか…と個人的には思っています。
水仙のお花は好きなのに香りはダメになってしまったことはショックでしたが、これからは屋外で少し離れた所から眺めて楽しむようにしようと思います。
やさしい洗い心地のシャンプー