古典ヨガの威力 甲状腺数値が正常値に | 変形性股関節症 でもヨガな日々

変形性股関節症 でもヨガな日々

変形性股関節症末期歴7年。趣味の庭ヨガと運動療法で試行錯誤な未手術温存的日常生活。

変形性股関節症末期、庭アーシングとリハビリと古典ヨガと今村先生の各種ワークメニューにより温存のまま肉体改造中です。(具体的計画についてはこちらを)

 

 

   

早いもので11月も半ばを過ぎ、1年を総括する時期になって来ました。

 

 

   

昨年の今頃、既に庭アーシングヨガ歴1年以上を経過していた私でしたが、当時まだ古典ヨガにはきちんと出会っていませんでした。今年1月に今村先生のワークショップに初参加させていただいて古典ヨガの存在を知り、その時一番驚いた点は古典ヨガでは基本的にどのアーサナも1分間保持するということでした。

 

 

   

昨年までの私にとって、ヨガの良いところは「筋トレと違って気持ちが良い」ということでした。ヨガは無理せず気持ちの良い範囲でやっていても毎日続けることで少しずつ上達して行きます。それだけでも充分にヨガのマジックだと思っていたのですが、古典ヨガの凄さはその先にありました。

 

 

   

まずは今村先生にポーズ自体を正しく修正していただき、必要なところに必要な効果が最大限に入る形で1分間保持をする。

 

 

   

変形性股関節症末期対策として先生が選んでくださるアーサナはそもそもが現状の身体動作を改善するためのものなので(正式にやればやるほど)私にとっては苦手なものの方が圧倒的に多い。股関節にお勧めという魚のポーズも先生に修正していただいた最初の頃は毎回大腰筋にひっかかりを感じていましたし、馬がたずなを引かれているアーサナに至っては当初は大腰筋のひっかかり感は勿論のこと何故か毎回物凄い頭痛に襲われつつのとにかく決死のヨガワーク(^▽^;)。戦士のポーズも椅子を使って股関節負荷を軽減してもなお、数ヶ月間は上肢と下肢の連動が上手くいかずに上肢がグラグラ(゚o゚;;

 

   

でもこの1分間保持による効果は絶大でした。

 

 

   

もともとその時の自分にとって(心情的には無理でも実際には)無理のないアーサナをおそらくかなり緻密に選んでいただいているお蔭で〈信じて頑張って1分間〉を毎日続けるうちに身体は必ず適応して行きました。最初は大変でもやっているうちに何故か大変じゃなくなる!その繰り返しの中で身体はこれまでにない速さでどんどん変わって行きました。

 

 

   

勿論、ただ日常生活を送るだけでも痛みが出る変形性股関節症末期の身体は通常のヨギーニの方々と比べて予想通りデリケート。

 

 

   

時として痛みを出して主治医PT太田先生のアドバイスを仰ぐこともしばしばでしたし、どんな前進もスムーズな一筋縄では行かないという変股症アルアルは書かないだけで実は今も相変わらずなのですが、それでも今、例えば昨年の同じ頃と比較してもお陰様で身体の動きは格段に軽くなり、その分日常生活はここ数年の中では一番楽に感じられていますm(__)m。

 

   

さて

 

 

実はここからが今日の本題なのですが、これは内分泌内科で昨年から今年にかけて、半年に渡って受けた甲状腺にまつわる血液検査の結果報告書です。

 

 

  

 

 

 

 

12月から6月までの数値を1枚の画像で表示したい都合上、3月4日付報告書と7月2日付報告書を並べて撮影していますが、一部内容は重複しています。これだと見にくいので同じ画像を使って画素数を下げず、数字だけを拡大させたバージョンを下に載せて行きます。(それが全体のどの部分かは↑こちらの画像のマーカーの色でご確認ください。)

 

 

   

変形性股関節症の症状を改善させたいというリクエストと共に、今年1月、今村先生のワークショップに初参加した私ですが、実は数年前の検診をきっかけに甲状腺機能不全を指摘されていて、まあその時点ではまだ投薬が必要なレベルには至らないと言われて専門医の経過観察状態。

 

 

   

その後変股症の方が急激に深刻化したため甲状腺のことは一旦忘れていたものの、たまたま昨年12月に体調を崩した際に急に心配になって久しぶりに内分泌内科で数値を測ってみたところ、甲状腺機能不全の目安となるTSHという数値がなんと16.300まで上昇していて(^▽^;)。これはかなりヤバイ数値だけどまあ久しぶりだから年明けに再検査してから判断しましょうとなって、今年1月18日に再検査をしたところ、数値はやはり高値の12.200。これでは投薬やむなしとチラージンという薬を試しに1か月分処方され、それで副作用が出なければ生涯飲み続けることになる予定でした。

 

   

 

   

 

で、忘れもしないチラージン1ヶ月分をゲットした翌日が、たまたま今村先生のワークショップの日だったのですが、先生はその日初対面だった私の甲状腺問題をすぐに見抜かれ(←そうなんですよ!見たら分かったそうです。後日ご本人に確認しました。)その日は急遽、甲状腺の働きを高めるアサナ・肩立ちのポーズを、突如何故か私だけ、しっかりとアジャストまでして下さいました(;・∀・)

 

 

   

え?このタイミングでわざわざ甲状腺に良いアサナ?と内心驚嘆する私。先生、それ言ってないのに、何でわかったんだろうと。。。。

 

 

 

でもまあこれは自分にとっての大チャンスには違いないので、とにかく薬は一旦脇に置き、先生に準備動作からしっかりアジャストしていただいた正しい「肩立ちのポーズ」を翌日から毎日1分間練習するようにしてみました。慣れて来ると出勤前のヨガタイムだけでなく、お昼休み帰宅時や、帰宅後夕飯前など、1日3回やるように。このアサナ、他にも股関節や肩こりに対しても効果があるように感じられたためです。

 

 

   

そうやって、結局薬を一錠も飲まずに1か月が経過。「実はあの後ヨガで甲状腺に良いというポーズを習ってその効果を見たかったので薬は全然飲んでいないんです。」と、チラージン服用1ヵ月後の副作用チェック診察時に医師に正直に話して医師を怒らせてしまった事件は前にも書いた通り(^^;(その記事はこちら

 

 

   

でもともかくも頼み込んでそこでまた再検査をしてもらった結果(^▽^;)投薬なしでも数値が減り始めたことが後日確認出来たため(古典ヨガを始めて1ヵ月後の2月時点で数値は10.700、投薬するかしないかの境界線はTSH値10.000らしいのでこの時点でぎりぎりボーダー)、薬嫌いの私の意向を結局は汲んでもらう形で、飲み始めたら一生涯続くというチラージン投薬は一旦見合わせ、2ヶ月ごとに血液検査しながら経過を見ることになりました。(そう、この先生もすごく良心的な方なのですm(__)m)

 

 

   

そうして4月、TSH値は8.090に。ここでとりあえず10.000を切ったために一旦正式に投薬免除となりました。万歳\(^o^)/。

 

 

 

 

さらに6月、数値はなんと3,230まで低下。

 

   

驚いたことにこの6月の数値はもはや完全に正常値。〈高め〉ですらなかったため、この時点で経過観察の予約自体が数か月単位で先になりました。はい、これは1月末の古典ヨガワークショップで教わってから6月の検診まで、1日も欠かすことなく肩立ちのポーズを1分間練習し続けて来た成果です!

 

 

 

この時点で、昨年の12月のTSH値16.300から比べると

 

TSH値は驚くことに4分の1以下まで下がっています。

 

 

 

サルヴァンガーサナ(肩立ちのポーズ)の効果恐るべし!

 

 

↑正常値だから当然のことながら、数字の横に付いていた「H」の文字も消えました。(赤マーカーの横、見てください^^)

   

 

 

そして先日、5か月ぶりに内分泌内科に経過観察の血液検査を受けに行き、実はその結果も踏まえてこの記事を書こうと思っていたのですが、これまで必ず検査の翌週に取るように言われていた検査結果を聞くための予約、今回は数週間先の12月で良いですよ(^-^)、とにこやかに告げる主治医先生。えええ?今まで必ず翌週に検査結果を聞きに来る予約を入れるように言われていたのに?

 

 

   

というわけで、TSH値が正常値になったら同じ経過観察でも対応が変わって来ました(;^ω^)‥‥当たり前か。

 

 

   

ちなみに、医師との関係はまた良好になって来ていたので「先生、実は数値が下がったのはヨガで甲状腺の働きを高めるポーズを習って毎日やっているからなんですよ♪」と改めてご報告してみたところ、

 

 

「いや、ヨガのせいじゃないね。」と力強く断言する甲状腺主治医先生。

 

 

「でも薬も飲んでないのに、じゃあどうしてこんなに急に数値が下がったんでしょうか?」と試しに食い下がってみたところ、それに対する先生の答えはなんと

 

 

「数値は自然に下がる人もいるからね!」

 

 

とのことで~~~(;^ω^)

 

 

 

いやぁ、だとしたらもしもあのまま〈生涯続く投薬〉を開始していたら、仮にその後こうして〈自然に治った〉としてもそれは薬の効果ってことになり、結局薬は生涯服用し続けることになっていたってことですよねえ…。(←勿論内心の声です。先生にはとても言えません(^◇^;))

 

 

 

 

私の友人にも甲状腺でチラージンを飲み続けている人はいますし、あれはあれで甲状腺機能不全に対する信頼出来る治療法であることは間違いないでしょう。でも今回のこの一連の経験は、こと甲状腺問題に限らず、自分や自分の家族が今後身体的不具合に直面した際に、西洋医学的な治療法以外の選択肢として古典ヨガ的な対処の可能性も同時並行的に考えてみたい、おそらくは考えてみる必要がある、自分としてはそういうモチベーションに繋がる決定的な出来事になったと総括しています。