お笑い芸人の宮迫博之さんの複数の女性との不倫が、週刊誌に報じられました。

宮迫さんは自らが出演する「バイキング」で、何度かホテルに行ったもののいずれも一線は超えていないと強調した上で、奥さんに「何回目や!」と怒られたこと、「(宮迫さんの)がんが再発したとか子どもが交通事故に遭ったとかに比べたら屁みたいなもんや」と言われたことを話しました。その上で、「こんなに反省したことがないくらい反省しています」と謝罪しました。

 

宮迫さんは芸人さんですし、真面目なイメージで売っていたわけでもないので、これで騒動は終息するかと思いきや、15日に宮迫さんが出演していた保険会社のCM動画が公式サイトから削除されました。

上の奥さんの言葉にもある通り、宮迫さんはがんの闘病経験があり、闘病を支えた家族を裏切ったという報道が企業イメージにとってマイナスだと判断されたのかもしれません。

 

さて、宮迫さんと言えば恐妻家で有名です。

仕事のない時代に結婚した姉さん女房ということで、宮迫さんが「いつも嫁が家で寝ていて、家事をしろと命令してくる」というようなエピソードを話すのをテレビで見たことがある人も多いのではないでしょうか。

 

もちろんテレビでのエピソードトークなので実際の宮迫夫妻がどのような関係かはよくわかりませんが、さまざまな離婚事件を担当してきた経験から、一般的に恐妻家の男性が浮気する場合はどのような心理によるものなのかを解説しようと思います。

 

夫の浮気を心配し始めた時や、浮気が発覚した際に、夫を締め付ければ浮気が防げると考える妻は少なくありません。お酒を飲んで帰ってきたら怒る、お小遣いを減らして遊べないようにする、スマホの履歴を定期的にチェックするなど、いろいろな手段で夫をコントロールしようとしますが、こういったことをしてもあまり効果はありません。現に、浮気の度にお小遣いを減らされ続けて0円になっても、浮気相手にお金を出させて、浮気をした夫もいました。

 

浮気をする前から怖い奥さんですから、浮気がばれればこっぴどく怒られることは目に見えています。それでも夫が浮気をしするのは「怒るだけで離婚はされないだろう」と心のどこかで思っているからです。

そして実際に妻の側も、怒ってまた締め付けを厳しくするものの、離婚までは考えないことが多いです。反対に言えば、離婚するつもりがないからこそ、締め付けをするのです。

 

それでも何度も浮気を繰り返されると妻が我慢できなくなって離婚を考えたり、あまり締め付けが厳しくなると夫の側が家を出たいと思うようになったりすることもありますが、「締め付ける→浮気する→怒る→また締め付けを厳しくする→浮気する」……というループを何度繰り返しても夫婦関係が決定的に悪くならずに、この状態で成立している夫婦も一定数存在します。

実際のところはわかりませんが、宮迫夫妻もこのケースかもしれません。

 

また、宮迫さんに対して「闘病を支えた奥さんを裏切るなんて」という声もあるようですが、大きな病気を乗り越えた人が不倫に走るようになったというケースも数多く見てきました。

病気をして「自分に残された時間には限りがある」と実感することで、家族を大事にするよりも自分の好きなように生きたいと思うようになるのだと思います。

ただ、宮迫さんに関しては昔から浮気キャラのようなところがあったので、今回の件と病気はあまり関係ないと思われます。

 

宮迫さんはバラエティでは後輩の芸人さんをいじるようなタイプの人ですが、今回の不倫騒動でそういった立ち位置も変化してくるのでしょうか。今度も注目していきたいと思います。