先日、依頼されていた事件が終わった時に、依頼者の方から、子供も連れてご挨拶に行って良いですか?と言われました。
依頼者の方が最後のご挨拶にくることは、よくありますが、小さいお子様の同席希望は大変珍しいことです。
でも、事情もわかっているとのことで、お子様も同席することになりました。


事件の内容は、ご夫婦の関係修復の御相談でした。
とある事情があって別居状態になっていたご夫婦。
当事務所が奥様側の代理人として間に入って、旦那様と何度も話し合いをして、最終的に円満・同居に至ったというケースです。



ご挨拶には、奥様、お子様だけでなく、旦那様もいらっしゃいました。

旦那様からは、
「あのときはいろいろひどいことも言いました、でも先生方のおかげでこうやって家族3人で暮らせるようになりました、ありがとうございました」
と言っていただきました。

相手方である旦那様から感謝の言葉をいただいて、胸が熱くなりました。



そして、かわいい女の子が、もじもじしながら、便箋を渡してくれました手紙

「中を読んでもいいかな?」

「うん」


手紙の内容は・・・

このたびはおせわになりました。
先生のおかげで3人でくらすことができました。
ありがとうございました。
先生たちはよくテレビのホンマでっかで見てます。
私も先生たちのようにべんごしをめざしてます。
・・・(中略)
とくいな国語をがんばって人をたすけているべんごしになりたいです。
これからもがんばってください!



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歳をとったのでしょうか、
私も子供がいるからでしょうか、
涙腺が緩んでいて、うるうるきてしまいました。


せっかくの機会なので泣き顔でなくて、笑顔で言葉をかけてあげたいと思い、普段私が思っていることをお話ししました。



「お医者さんはからだを治すけど、弁護士は心を治すんだよ」


女の子はニコニコしながら
「うん」
とうなづきました。


弁護士が増員して能力不足の弁護士が増えた、ロースクール制度の失敗で受験者数が減ったという報道があって、弁護士の仕事に対する評価が下がっています。
でも、弁護士の仕事ってとっても面白いです。こんな風に、人生に関われる仕事はなかなかありません。

もちろん、仕事柄、いろんな人から怒られたり、恨まれることもあって、辛い思いをすることもあります。

それでも、私はこの仕事が大好きですし、頑張って勉強してなった甲斐がある!と思っています。

こんなお話を聞いて、少しでも弁護士を目指す若者が増えるといいなと思ってます。

あまり仕事のお話はブログで書かないようにしていますが、とても嬉しかったので書きました。




※ブログの内容については依頼者の方のご許可をいただいております。
個人情報がわからないように処理をしています。



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