先日、ベッキーさんと「ゲスの極み乙女」のボーカル川谷絵音さんの不倫が報じられました。

元気で明るいキャラクターで人気のベッキーさんは不倫のイメージとかけ離れていますし、二人のLINEのやりとりが公開されるなど、交際の様子が生々しく報道されていて、ショッキングでした。

今回の一連の報道の中で、不倫や離婚の事件によくある当事者の動きがいくつか見られたので、その点を解説していこうと思います。


<LINEの出所について>

一部報道では、LINEのやりとりを公開したのは、川谷絵音さんのメールをチェックする機会と動機がある川谷さんの奥さんではないかと言われています。
また、LINEアカウントがハッキングされたのではという報道もありますが、その可能性は低いと思います。

<不倫をバラす妻の心理>

今回LINEの内容をリークしたのが川谷さんの奥さんであるかは不明ですが、一般に、世間や職場に夫の不倫をバラしたいと考える妻は多いです。
その動機は、「復讐したい」「社会的制裁を与えたい」といった感情であったり、「不倫がバレれば夫は諦めて家庭に戻ってくるだろう」という気持ちであったりすることが多いです。
客観的に見ると、不倫が公表されてしまうと、公表した妻への夫の気持ちがますます離れてしまうように思いますが、妻はそこまで冷静に判断することはできません。

また、「川谷さんの妻がお金目当てで不倫をバラしたのではないか」という方がいます。
「良い離婚条件の提示がない場合には不倫の事実をマスコミに公表する」というように、公表することを交渉の材料にして自分に有利な条件を引き出すのであればお金目当てと言えますが(そもそもこの交渉方法が適法かは微妙ですが)、今回のように実際に公表をしてしまうと、交渉に使える材料ではなくなってしまい、条件を引き出すことは難しくなってしまいます。
したがって、もしLINEの出処が川谷さんの妻であったとしても、お金目当てである可能性は低く、純粋に夫である川谷さんと離婚したくない、不倫されて辛い気持ちから行ったものと推察されます。

<スマホやLINEを見ることは犯罪か>

第三者がベッキーさんや川谷さんの持っているスマホを持って行き、返さなかったらスマホ自体についての窃盗罪が成立しますが、持ち主が席を外している間に身近な知り合いがスマホのロックを解除して中身を見たような場合は、犯罪にはなりません。

不正アクセス禁止法というのがありますが、これは他人のIDとパスを入力することが要件ですので、ロックを解除する行為だけでは、この法律に該当しません。

<今回のLINEで不倫が特定できるか>

まず、LINEのやりとりのスクリーンショットも、当事者が特定できれば浮気の証拠として認められます。
また、週刊文春に掲載された内容によると、二人きりでホテルに複数回宿泊し、クリスマスイブも一緒に過ごしているようなので、もしこのやりとりの証拠がありましたら裁判所で肉体関係があったと認定されるでしょう。

もし報道されているように、川谷さんの奥さんがLINEのやりとりをリークしたのであれば、LINEは過去から現在までツリー形式で表示されているため、もっと長い期間のやりとりを把握しているはずです。が、今回記事になったのはごく一部分ですので、今後もベッキーさんと川谷さんのLINEのやりとりが報道される可能性があります。
記事には2ショットの写真も載っていますが、もっとはっきりした写真も今後出てくるかもしれません。

<ベッキーさんと川谷さんの法的責任>

ベッキーさんは交際当初は既婚と告げられていなかったということですが、川谷さんが既婚であることを知った後も交際を続けていますので、妻に対して慰謝料を支払う必要が有ります。
ただし、夫婦が破綻していたり、破綻していたと信じて仕方ない状況であった場合には、慰謝料を支払わなくて良い場合も有ります。川谷さんが別居を始めた時期とベッキーさんとの交際を始めた時期の関係によっては、破綻後の交際になりえます。

一方、川谷さんは、奥さんに対して不貞の慰謝料を支払う必要が有ります。ただし、夫婦が破綻していたことを立証できれば、支払う必要はなくなります。
また、既婚であることを隠してベッキーさんと交際したこと(肉体関係を結んだ場合)についても、ベッキーさんに対して慰謝料を払う義務があります。

<川谷さんの妻への対応の問題点>

ベッキーさんを好きになった川谷さんは、奥さんに離婚を切り出したようです。ただ、この時の切り出し方がまずかったことで、結果的に今回のLINEの流出につながったのではないかと思います。

報道によりますと、川谷さんは、奥さんに対して、「大切にしたい人がいる」と告げたそうです。
これは、非常に男性らしい言葉のチョイスです。
相手を傷つけないように、婉曲的に、自分の気持ちを察してほしいという感情から出た言葉だと思いますが、さらに事態を拗らせています。
これを言われた奥さんの立場からすると、「だから何?」と思わざるを得ないからです。

女性は、はっきり言われないと事実を把握することができない人が多い傾向があります。
まして、離婚というデリケートな事柄ですから、オブラートに包んでわかりにくくしてしまうと逆効果になってしまいます。
川谷さんが「好きな人」でもなく「結婚したい人」でもなく「大切にしたい人」とぼかした言い方をしたことで、奥さんは、「大切にしたい人がいる」ことと「結婚生活を続ける」ことは両立できると考えてしまったと思います。
実際に、奥さんは「でもそれってアウトだよね?」と答えて、離婚には応じなかったそうです。

男性は、好きな人がいると告げれば、奥さんは「もう無理だろう」と諦めてくれると考えますが、女性は、「その好きな人がいなくなれば私のところに戻ってくるだろう」と解釈します。
今回のケースで言うと、ベッキーさんという大切にしたい人がいることで離婚したいと考えるようになったのなら、ベッキーさんと川谷さんが別れれば、離婚はしなくてよくなるだろうという結論になるのです。

結婚中に別の女性と交際をする男性の多くは、妻との関係が冷え切っているなど、不満を抱えていることが多いです。ただ、そのことを妻に告げると、妻が感情的になって離婚の話がうまくいかないのではないかと考えて、その点には触れず、好きな人がいるという事実のみを伝えてしまします。

好きな人がいると告げた後に、夫婦関係がうまくいっていなかったことを妻にいくら説明しても(そして事実うまくいっていなかったとしても)、「不倫相手の女性に言わされているんだ」と考えてしまい、説明はあたまに入っていきません。

川谷さんは、離婚を切り出すにあたって、奥さんとの結婚生活がうまくいかなくなった原因を伝え、もう好きではなくなったと最初にはっきり話すべきでした。
そうしないと、奥さんは、離婚を切り出した原因がベッキーさんとの交際だけにあると考え、それを解消すれば川谷さんが戻ってくると思ってしまうのです。

最後に、川谷さんは、文春の直撃取材に対して、動揺していたとはいえ結婚の事実を否定してしまったり、奥さんに「君が好きではなくなったから別れたい」とはっきり言えなかったりするところから見ると、川谷さんは、女性を大切にして守ってあげるというより、自分が一番大事なタイプの男性だと思われます。
ベッキーさんも、川谷さんと今後も交際するかどうかは慎重に考えた方がいいのではないかと思います。


以上が、あくまで報道を聞いた上での私の予想ですが、本件に近い事例は数多くあるので、真実に近い予想なのではないかと思います。

今後出てくる情報にも注目したいところです。


長いブログでしたが最後まで読んでいただきありがとうございました。
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