今日は、司法試験の自己分析(総論)について書きます。
リクエストいただいた方、ありがとうございます
司法試験に不合格になったため方向けの記事となります。
司法試験は、短答式試験、論文式試験の得点を合算した総合点で合否が決まります。
計算式はご存じでしょうか。
算式=短答式試験の得点(175点)+{論文式試験の得点(800点)×1400/800}
というものです。
短答式試験:論文式試験=1:8の点数割合となっています。
短答で1位をとった人が司法試験に落ちる例もあるぐらいですので、受験戦略的にいえば論文を重視すべきなのはいうまでもありません。
短答式試験の最低ラインは、各科目の満点の40%となっており、民法(75点満点)は30点、憲法(50点満点)及び刑法(50点満点)は20点を超えなくてはなりません。
足切りのラインは各年度で変わってきますが、最低でも110点は超えることを目指しておいたほうが良いでしょう。
論文式試験の最低ラインは、各科目満点の25%となっており、民事系科目(300点満点)は75点、公法系科目(200点満点)及び刑事系科目(200点満点)は50点、選択科目(100点満点)は25点となっています。
論文式試験では、A~Fまで評価がありますが、Aを目指すようにして下さい。
Aを取ることは受験者数的にそこまで難しくありません。
Aは1000位まで、Bが1001位から1500位まで、Cが1501位から2000位まで、Dは2001位から2500位まで、Eは2501位から3000位まで、Fは3001以下です。
1000位に入れば良いのですから、Aを取るのが当たり前ぐらいの気持ちでいた方が良いです。
司法試験に合格するための総合点としては、各年度によって変わりますが、最低でも810点は超えることを目指しておいた方が良いでしょう。
ここまでで最低ラインを把握したと思いますが、
最低ラインを目指す勉強をしていると司法試験には不合格になる可能性が高いと思います。
最低ラインを大きく超える、上位合格を狙うぐらいの気持ちは必要です。
もっとも、自分の弱点を把握する必要もあります。
短答で点数が低い科目は何ですか、苦手な分野は何ですか、苦手な肢は何ですか。
論文で評価が低い科目は何ですか、苦手な科目は何ですか、苦手な分野は何ですか、処理手順が固まっていない論点は何ですか。
などなど、まずは、大きく弱点を把握し、細かく把握してください。
司法試験までもう時間はありません。
弱点をそのままにせず、補強してください。
その弱点を補強するためには、基本書等を複数早く読み、まとめを作ると効果的です。
時間がないものの、弱点を補強せず、司法試験に臨むのはリスクが高いですし、精神衛生上良くないです。
弱点を補強しつつも、得意分野は何か把握しておきましょう。
この科目のこの分野、この論点、この肢ならば間違えないという自信があるものは何でしょう。
その自信がある部分の復習は後回しで良いです。
自信がある部分というのは、ある程度は自分の中で処理手順が決まっているところだと思いますので、そこまで苦労せず思い出せると思います。
弱点を補強し、司法試験合格に必要な点数を取る意識を持ちましょう。
司法試験は点取り合戦です。
自分がどの部分で点数が取れていないのか、点数を取る自信があるのか、具体的に把握しましょう。
自信のある部分であっても、司法試験では失敗するリスクもあります。
そのときに弱点を補強していない状態だと、不合格になるリスクは高まります。
不合格になるリスクを減らすには、弱点を補強し、各科目に穴がないようにした方が良いです。
得意な部分である程度点数が取れるのであれば、そこの部分でより高い点数を取りに行くよりも、他の部分で点数を取った方が合格可能性は確実に上がります。
自分の弱点を把握し、残り時間との兼ね合いで弱点補強に努めてください。
残り時間でどの科目を何日間やるのかおおまかに計画は立てましょう。
1科目3日間で全て復習するなど、おおまかで良いです。
詳細に立てたところで計画を実行できる人はほぼいないでしょうし、計画を立てる時間が無駄です。
おおまかに計画を立て、自分を焦らせてください。
焦れば焦るほど、1秒が惜しくなるはずです。
漫画を読む時間、動画を見る時間で何か学ぶことができたのではないでしょうか。
休憩は必要なので必ず取って欲しいのですが、時間がもったいないという感覚を持てれば、合格可能性は高くなるのではないかと思います。
司法試験に近づけば近づくほど集中力は高まります。
集中力がより高くなるように、今のうちから残り時間を把握し、計画を立てましょう。
具体的に自分がすべき勉強を考えてください。
応援しています。
以上です。参考になれば幸いです。
読んでいただきありがとうございました