●脚本構成
評価★★★★★
難 ・ ★ ・ 易
脚本のバランスがすごくよかった。テーマをきちんと主張できるような作りになっていました。
そして主人公の感情やテーマを感じさせるとともに、物語の展開もうまいこと進んでいくバランス型なので真ん中設定。
【主人公、性格、特徴】
アンドレア
【設定、背景(この映画上での)】
ニューヨークが舞台
【悩み、トラウマ、過去とか(主人公に何かある場合)】
ジャーナリストになる夢がある
ファッション誌
【何をするのか、始めるのか】
ミランダのもとでアシスタントとして働く
【葛藤】
エミリーを差し置いてのパリコレクション同行
【葛藤が晴れる、エンディングを迎えるきっかけ】
ミランダとの決別
【エンディング】
ミランダから推薦があり、面接に合格。ジャーナリストになる。
●テーマ
社会性 ★ ・ ・ 個人的
働く女
評価★★★☆☆
女性にとって働くって何なんでしょうか。好きな仕事をしてれば幸せなんでしょうか。お金が稼げれば幸せなんでしょうか。現在、私は子育てしながらパートで働いていますが度々この問題にぶち当たり、イライラというか、もやもやしてしまいます。この映画を見て、さらにもやもやっとしてしまいましたwww
アンドレアにとっての夢はジャーナリストになること。しかし、ファッション誌の編集長ミランダのもとでアシスタントをすることになる。アンドレアは厳しく接するミランダに負けずにファッションの勉強をしたり、体型を見なおしたり、雑用をこなしたりと奮闘する。ここで問題なのは果たしてそれはアンドレアにとっていい行動だったのかどうか。夢はジャーナリストになることであって、この業界で働くことではない。そして彼女がジャーナリストになる夢を持つのと同じように、熱意をもった人間がこの業界にもいるということ。アンドレアは同僚のエミリーを抜いてパリのコレクションにミランダと行くことになります。アンドレアにとってそれが一番つらいことで、自分の目指している業界でないところで、他者を蹴落とす状況に悩まされます。
ミランダと別れる前の車での会話で「みんな、あなたを求めている」と言ったのはアンドレアは自分のしたい道ではなかったけどここまで辿り着いたんだから、こっちにしてもいいのでは?という誘いだったのでしょう。ミランダがそこまで彼女を買ってくれるなんて・・・!!でも結局アンドレアは自分のしたいこと、夢であった道を選びます。
自分のしたいことをここまで熱心にできるってすごいいいなぁという嫉妬でいっぱいになりました。それがもやもやってなった理由です。
かなり個人的な話になりますが、私は映画を大学4年間で学び、そっちの道に就職しようと考えていました。しかし子どもができ、結婚したためその道をあきらめ今に至ってます。後悔がないと言ったら嘘になりますが、子どもの笑顔や、何より旦那と結婚できたことで幸せです。
いつかまたそういった仕事ができたらいいなと思いますが、現実的には厳しいでしょう。
だからこそこの映画を見てアンドレアに嫉妬してしまいました。自分のしたいことが仕事になって、それに時間をかけることができるってすごいことだし、なかなかできないことなんだよ~。いいなぁアンドレア!!!!
悔しいので評価も普通にしてやりましたwww
●演出
評価★★★★☆
アンドレアの衣装がかわるがわるしていくシーンは、女性なら誰でもワクワクするシーンでしょう!!彼女がどんどん魅力的になって彼氏のネイトもメロメロになっていくところも見ていてドキドキします。
出てくるキャラクター設定もよかった。ミランダだけが仕事に熱心というわけではなくて、同僚のエミリーやネイト、ナイジェルみんな夢を追ってそれを仕事にして頑張っている。そんな中、アンドレアはこうした人たちを間近に見ることで、自分の立場を改めて見つめることができる。これがテーマにつながっててかなりいい演出!
●キャスト
評価★★★★★
この2人の演技力すごかった
メリルストリープはなんでこんなにかっこいいの!?実は彼女この役のためにクリントイーストウッドを参考にしたらしい。彼の静かに怒る口調をミランダを演じる際に意識したそうな・・・。
アンドレアの頭の切れるかんじはアンハサウェイにぴったりだった。そして彼女途中で本当に痩せてない!?サイズが変わったっていう話があったけど本当に体型が変わった気がして、役者根性~っておもった。
他にもエミリー、ナイジェル、ネイトなどなど魅力的なキャラクターが多い。
●個人的に語りたいこと
アンドレアここまでファッション業界でできる女になったんならそのまま続けろよって思ったwww
彼女はそっちの方が向いてるし、その才能もあったのでは・・・・そしてミランダもそういっていたんじゃないかな~
●総合評価
17点/20点満点