間取り相談をしていると、ときどき出くわす場面がある。
それは「布団は押入の中段の上に置くものだ」という固定観念。
この固定観念を取り去ると、あなたの希望が1つ叶うかも…という話。
例えば、Tさんちの寝室押入で、それに出くわした。
Tさんちの寝室には「並んだ二つの収納」がある。
左は押入、右はクローゼット。
それぞれに折戸が付いていて、完全に2つの空間になっている。
「内部の展開図」↑収納の折戸を外した中の状態だと思って見てね!
Tさんは、この中に「持っている本棚」を入れたいとおっしゃる。(右のやつ)
(載せてないけど)平面図だけ見てると、枕棚の下に置けばいいんじゃない?と思えるんだけど…
展開図を見ると一目瞭然で、高さ的に厳しくない?とわかる。
- 本棚が枕棚に当たりそう(枕棚を上に上げればスレスレ入るけど…)
- 服をかけるスペースが残りわずかに…
という問題が発生しそうだ。
合体させちゃえばよくない?
そこで坂口が提案したのは、2つの収納を1つにしちゃう作戦。
1つにすることで、真ん中の壁を中止でき、その厚みも収納に回せる!
さらに、収納内にゆとりができ、空間の有効活用にもなる!と。
- パイプ付き枕棚は、本棚が入る空間を残して設置。
- 中段は、布団が置ける巾で設置。
- パイプ付き枕棚と中段の「横幅の差の部分」には、長物をかける。
でも…、これだと洋服をかけるとき、布団がジャマよね?
布団は下でもよくない?
こんな時におススメなのは、「キャスター付き布団ラック」。
これを使えば、布団を「中段の下」にラクに置くことができる。
↑これ見てると「中段」すら要らなくない?と思えちゃう。
…けどまあ、中段はあったらあったで役に立つこともあるかも…
別にラックに載せずとも、下に置くことはできるけど、重たい布団を低いところに置くと出し入れが面倒だよね…
だからこその「キャスター付き」のラックなのである。
キャスター付なら、布団を敷く場所まで転がしていけるし、仕舞う時もそのまま収納にピットインするだけ。
こうすれば…
- 持込本棚も入って
- 洋服も目いっぱい掛けられて(長物もOK)
- 客用布団も仕舞える
うん!いいんじゃない?
あ、そうそう…「枕棚を壁のないところで止める事なんてできるワケ?」
という声もあろうかと。
こんな風に「壁を途中で止めれば」できる↓
なんとでもできると思う!
あなたの間取りでも、中段の上に置いた布団がジャマだなぁ…と思う部分があるなら、「キャスター付き布団ラック」作戦で、問題クリアーできるかも!