玄関に立派なコートクローゼットを設けていますが、よくよく話を聞いてみると、ここでコートを脱がない？…という話。
拝見する間取り原案の玄関ホールに立派なコートクローゼットを設けておられるケースが多いです。
先日、間取り相談をされたTさんちをモデルケースとして紹介します。
【Ｔさん、毎度ありがとうございますｍ(_ _)ｍ】
玄関に「立派なコート収納をご計画の方」に私がよくする質問です。
坂口「寒いある日Ｔさんが帰宅します。玄関で靴を脱ぎますね。」
Ｔさん「うんうん。」
坂口「玄関ホールに上がり、コートを脱いで、クローゼットの扉開けて仕舞いますか？」
坂口「それとも、コート着たままリビングに入って脱ぎますか？」
Ｔさん「あ～玄関じゃ脱がないかも＾＾；リビングで脱ぎそう。」
Ｔさん「主人は脱いでソファに掛けそう(笑)」
坂口「ですよね～(笑)」
何人かのお客さまに同じ質問をしていますが、大半の方がほぼ同意見です(笑)
中には「絶対に玄関ホールで脱いで仕舞います！」とおっしゃる方もおられました。
そういう方でしたら玄関に設えたコートクローゼットが大活躍しますが、そうでない場合は、「せっかく作ったのに…」となりそうな雰囲気ですよね。
日々の何気ない動作を変えるのって大変です。
でもカンタンにできるなら変えられそうじゃありませんか？
Ｔさんちの場合は、リビングに隣接する「多目的利用の和室」があります。
ここを利用する提案をしました。
【実際に納品したアドバイス図面の一部です。まっかっかですな…。】
玄関で靴を脱いだ後、温かく、家族の居るリビングに直行したご主人さまは、「ただいま！」と言いながらリビングすぐ横の和室に入ります。
Ｔさんと会話しながら、コートを脱いで掛け、通勤カバンも同じ場所に掛けます。
そこに掛けてあった室内用上着を羽織りながらリビングに入ってきます。
翌朝出勤する時はその逆で、Ｔさん（奥さん）と会話しながら和室で室内上着をコートに替え、通勤カバンを持ち、玄関に向かいます。
どうでしょう？
これならご主人さまもやってくれそうじゃありませんか？
これなら脱ぎ捨てられたコートを片付ける必要はありませんよね？
補足…Ｔさんは玄関に「季節の飾り」を置きたかったので、クローゼットをカウンター収納に変え、それが叶いました。ついでに、窓も付けたので風通しも確保できました
・・・・・
参考までに…和室の壁利用コート掛けのイメージを紹介します。
ちなみに我が家は、まさにこの方式なので我が家を参考に…。
【我が家のリビング隣接のタタミコーナー】
ポイントは「リビングのメインの方向から丸見えにならない」あたりでしょうか。
壁に「付け長押（なげし）」を大工さんにつけてもらいました。
長押には少し溝がつけてあるので、フックがひっかけられます。
※市販やネット通販で入手できるコート掛けでもいいと思います！
※フックは無印の「横ブレしにくいフック（小）」を利用しています。
主に…夫の通勤カバン、夫の上着（外出用と室内用フリース）。
私のちょっと外出用上着。
こんなものを「ちょい置き」する場所です。
これ以上は置かないルールです。←とかいいつつ私の上着がつい溜まってしまう
坂口の間取り相談では、せっかく作った収納が生かされそうか？という部分にまで口をはさみます( ´艸｀)