6月30日(日)土星が魚座で逆行を開始します。
(〜11月15日)
土星は課題や試練、責任や忍耐などを司る天体。
古代の占星術では凶星と呼ばれ、恐れられてきた存在でした。
私たちの本能的な欲求(寝たい、食べたい、休みたい)を表す「月」は「ないもの」とされ、欲求は「恥ずべきもの」とされてきました。
「我慢することは当たり前」
それぞれがお互いを見張り合い欲求を出させないようにしていました。
頑張ることは良いことで
我慢は美徳の時代(戦中戦後)
決められた道を歩むことが当たり前の意識でしたから、個人が今のように自分の願いや夢を叶え、自由に生きるなどということは、あり得ないことでした。
時代は少しずつ進化し
2000年あたりから自分を大切にする流れが起き、
2020年にグレートコンジャンクションが起こり、時代は地から風へと移り変わっていく最中にあります。
時代は変わり、私たちは今誰からも支配されてはいませんし
自由に生き方を選び、選択していくことが出来るはず。
ですが、まだ私たちは制限やルールを自分自身に課し、動けないようにしてしまっています。
それは
私たちのほとんどが感じることをおろそかにしてしまっているからだと思います。
知識や情報、やり方や方法論などは今いくらでも知ることはできます。
ですが
感じられていないならば
本当は何も始まってもいないのです。
(↑意識がそこにないから)
土星が逆行を始めると
安定していた(と思い込んでいた)ものが
不安定になっていきます。
魚座は水のエレメントですから、内側で抱え込んでいた想いがとめどなく溢れ出していく可能性もあります。
感じることを放棄した要因は
感じたくない感情が過去にあったからだと思います。
感じることを感じられなくしていくことは割と簡単ですが
感じられなくなったものを感じていくには少し時間がかかるかもしれません。
「ある」ものはいくら「ないもの」としても
確かにそこにあり続けるもの。
そしてそれぞれが「個」生きる時代に
自分が「ない」ままですと辻褄が合わないんです。
私たちは
本当の自分自身に還る必要があると思います。
というより
誰かになってしまっていたことにそれぞれが気づいていく時。
魚座の土星が逆行していくと、双子座木星とスクエアを形成していくことになります。
社会においてさまざまな軌道修正や見直しがここから図られていくこととなると思いますし
私たちの内側にも作用していきます。
無意識にここまでと制限をかけてしまっていたり
相手に尽くしすぎてしまったり、働きすぎてしまっていたり
自分の内側にある「当たり前」という意識(自分ルール)から引き起こされているものだと思いますが
そもそも
「何かをせねば
(自分には)価値がない」
と思い込んでいるからこその行動だと思います。
身体が悲鳴を上げているのに酷使してしまうのも
これくらいはやって当然ということも(好きなことをしているんだからの引換的な我慢みたいなやつとか)
頑張っていることが当たり前になってしまっていては、相手にも無意識にそのエネルギーが伝わってしまうんです。
だから
いくら感謝や癒しの言葉を発しても
肚にあるのは
「もっと頑張れ!」のエネルギー。
戦中戦後の意識から
なーんも変わっていませんよね。
逆行中は意識は過去へ向かいます。
これまでの自分がやってきたことを一つずつ見ていくことで見えてくることがあると思います。
もうそろそろ、誰かになるのはやめて
自分自身を生きましょう。
土星は「柱」ですから、ご自身の身体のメンテナンスにも最適の時期となります。
土星は気難しいおじいちゃんとも比喩されますが、気難しさは愛がゆえ。
土星本来のエネルギーは具現化していく力だからです。
感じられる力を取り戻したならば、
内に秘めた想いは形となっていきます。
感じていくことから
あなたの世界は創られていきますから。
あなたが本当に形にしていきたいもののために
エネルギーを使っていきましょう。
天乃蒼已