痛みのコントロールも大切ですね | 乳がんを経験し、今伝えたいこと、今を生きるということ

乳がんを経験し、今伝えたいこと、今を生きるということ

いつか私の経験が苦しみの中にいる方のお役に立てればと思っています。
ここはその時の為のネタ帳です。
このブログがどこかの誰かの心に振動を与え、役に立てたならなによりの喜びです
東京立川近辺でお話を聞いたりお話したりもできますので、ご連絡お待ちしております

随分とご無沙汰しておりますが

皆様お元気でしょうか?

私は、パソコンを立ち上げる気力もないところからやっと復活し

今、ブログを書いている事を嬉しく思っています




クリスマス前の腹痛から始まり、

年始には椅子から転倒し肩が動かくなり、

長い間どこかしら常に痛い中での生活で、体は動きずらいし、気力も湧かない毎日でした。


血液検査の結果でもヘモグロビンやタンパクの値が底だったので、

食事から栄養を摂取しようにも、どの食べ物も苦く感じて量が食べられず、悪循環。


そんな中でも少しづつ肩が動くようになってきて、嬉しく思っていたところに、

14日、突然みぞおちに杭を刺されたような痛みが走り、

息を吸うと心臓のあたりと背中が痛い・・・

「とうとう肺の症状が出たか?」「それとも心臓が弱り出したか?」などと想像力は膨らむばかりです。

幸い翌日に主治医の予約が入っていたので、どうにか一晩やりすごして主治医のところに行きました。



主治医の前に緩和ケアの予約もあったので、

まずはそこで緩和のドクターと看護師さんにこれまでの経緯をすべて説明。

「クリスマス前から常にどこかしら痛くて気持ちが滅入ってしまって、もう疲れた」と思いっきり弱音を吐き泣いてきました。

緩和ケアのドクターと看護師さんは私のすべてを受け止めてくれるので、本当に本当にありがたい存在です。


「ついに息をするのも苦しくなってしまってとても怖いTT」と言うと、看護師さんが冷静に

「少しいいかな?今までの話を聞いていて思ったんだけど、私が感じるに息苦しさの原因は骨の可能性はない?」というのです。

「骨?!」全く想像もしていない部分でした。


看護師さんとドクター曰く、椅子から落ちた時の衝撃で骨に影響が出ているとも考えられるし、

胸壁の腫瘍が肋骨に近いので骨転移して、そこから来る痛みも考えられる、

それは検査しないとわからないけど、どちらにしても骨は予後にほとんど影響しない器官だし、

痛み止めがよく聞く部位だから、痛みをコントロールすれば痛みに耐えながら生活して辛い思いをしなくてすむ。という話でした。



正直、私は薬が嫌いです

薬を飲むと肝臓や腎臓に負担をかけるのでよくないと思っています。

ですからクリスマス前の腹痛の時も、肩を痛めた時も薬を飲むという発想がありませんでした。

ではどうするのか「ひたすら痛みに耐えて、痛みが過ぎてくれるのを待つのみ」でした。


しかし緩和チームの話を聞いて、

確かにこのまま息を吸うのも痛い状態でいつ痛みが過ぎるかもわからない状態ではほぼ寝たきりの生活だ。

痛みを取り除くことで気持ちが回復したら気力も回復するだろうし、

体を動かせるようになれば体力も回復して、腕を使う機会も増えるから自然に腕の可動域も上がる・・・

体に極力負担の少ない鎮痛剤を選んでもらうということで、鎮痛剤を飲み始める事にしました。



そしてもう一つの相談事、「今日ハラヴェンを打つのか」です

正直私の心は疲れ切っていました。

何度も書きますが、ここの痛みが治まったと思ったら次の痛みの連鎖で、

表情もなくなり、すっかりおばあちゃんのようになっていました。

1回目のハラヴェンの後も貧血状態で、何をするのも一苦労でした。

血液検査の結果もよくないし、(白血球は問題ないので、打とうと思えば打てますが)気持ちが乗りませんでした。

こんな理由で休薬したいと言ってもいいのか相談したところ。

「それはとても大切な部分だから、気力体力が復活してから再開でもいいと思うよ」という回答でしたので、

意を決して、主治医の元へ



主治医に緩和で話したことを話すと、予想とは反してとてもすんなり受け入れてくれました。

いや、主治医はいつも私の意見をとても尊重してくれます。なのになぜか私が身構えちゃうんですよね。

医師と患者の在り方の先入観で、患者は医師の意見を聞くものと思っているからでしょうかね?

結局のところ「意を決して」なんて必要のないことでした。決定権は私にあるんだから。


とりあえず1月いっぱい休薬して、気力体力ともに回復させることと、

主治医も息苦しさは肺ではなく骨のような気がするから、ロキソニンを毎日飲んでみることになりました。




さて、薬嫌いの私が毎日鎮痛剤を飲んでみてどうかというと・・・とても快適で~~~~~す♪


息を吸うと少し左の肋骨は痛みますが、

鎮痛剤は肋骨だけに作用するわけではないので、肩の痛みまでもなくなり、肩がさらに動かしやすくなりました。

肋骨の痛みもさほどは気にならないので、自分が来月にも死んでしまうんじゃないかという極端な事を考えることもなくなり、

気持ちが落ち着いてからは、冷静に自分を見られるようになりました。

痛みがあると、「食事は作れるだろうか」「買い物には行けるだろうか」と不安ばかりでしたが、

やってみるとどれも問題なくできました。制限をかけていたのは私だったことを痛感です。




痛みがあるとどんなに生活や気持ちを困難にさせてしまうものなのか、

またそれをコントロールすることで、どんなに生活や気持ちに幅がでるものなのか、

この数日でとても勉強になりました。

薬の乱用はよくないですけど、私みたいに毛嫌いするのも極端すぎましたね。



久しぶりに体が動くようになり、気持ちも楽になってきたので、

気力体力の回復のいそしんでまいります^^