脳内会議 | 乳がんを経験し、今伝えたいこと、今を生きるということ

乳がんを経験し、今伝えたいこと、今を生きるということ

いつか私の経験が苦しみの中にいる方のお役に立てればと思っています。
ここはその時の為のネタ帳です。
このブログがどこかの誰かの心に振動を与え、役に立てたならなによりの喜びです
東京立川近辺でお話を聞いたりお話したりもできますので、ご連絡お待ちしております

病気になり、心や潜在意識や無意識をケアしていると、
たまに「病気は忘れれば治る」や「病気の事を忘れるくらい他の事に没頭してごらん」と言われるけど、
これがまったくもって容易じゃありません。


「自分の性別を全く忘れて生活してごらん」と言われているようなもので、
でも実際はトイレに行ったり、着替えのタイミングや、ふと自分の手を見た時など、自分が女だ(男だ)と日に何度も突きつけられる...
こんな感じで、忘れたくてもふとした時にどうしても思い出してしまうのです。


お風呂に入っている時やガーゼ交換で目に見える時はもちろん、
テレビでがん保険のCMを見た時や、ふとした時に痛みがある時も、
テレビを見ている時も、子供と話してる時も、
とにかくどんな時もふとした瞬間に思い出します。


それでも前よりはましになりました。
前は頭の中の8割は病気の事で、
残り2割に子供と家事があるくらいでしたので、
何をしてても病気はどうなるのかという答えのない問いをし続け、
それは眠りから目覚めた瞬間から、眠りにつき意識がなくなる瞬間まで続いていた時もありました。

この時は辛かったですね。
何人もの私が病気を議題に脳内会議を休み無く続けるわけですから、脳の疲労すごかったですし、何をしても楽しくありませんでした。
しかも明確な答えの出ない会議に相当な労力をさきました。

なのでこの時期の私は逆によく寝ていましたね。
娘と一緒に9時に寝て6時半に起きていました。
眠っている時間だけは脳内会議は休憩に入るからです。
でも夜中に目が覚めるとまた会議再開でしたが...

この時の私(今でもですが)の願いは
「催眠でも記憶喪失でもなんでもいいから、自分が病気である記憶を消したい」でした



「完全に忘れるなんてできるわけがないのだから、忘れている時間があればいい」くらいに考えられればいいのですが、
表面ではそう思ったふりしても、完璧主義の私は「きっちり記憶から消さないと治らない」と深い所で自分にダメ出しちゃうんですよね...
まぁそこもケアすべき点なんでしょうけど


でも、それでも不安定な時期を脱して考え方がまとまってくると脳内会議の回数は減ってきました。
今は、ふと思い出した時に「あ~、思い出したな。さてほかの楽しい事はなかったか思い出してみよう」と視点を変えるようにしています。

また、新しい試みとして、LINEのゲームを初めてみました(^_^;)
主人と娘がハマっていて、いつも二人で騒ぎながらやっていたので、
ゲームに私もハマったらその時間はゲームの事しか考えないからいいかなと思ってやってみました。
これがまた元々負けず嫌いの私は直ぐにハマり、気がつけば1時間くらいあっという間です(^_^;)



そんなこんなで、脳内会議が開催されないよう意識を他に向けておるわけです