立春大吉
                      ふっくらと下ぶくれの笑顔
             ユーモラスな厄よけ魔よけの京都の嵯峨(さが)面

         まだまだ寒い日が続いていますが、明後日2月4日からは立春。
        京料理屋さんに立春用に飾ってあった嵯峨面に魅せられました。
        今頃の和紙ではコシが弱く良い面ができないということで、明
        治の古書の紙を剥がしては貼り付けて作るらしい張り子の嵯峨
        面。思わず友人と顔が和みました。この面、来年は嵯峨から取
        り寄せて拙宅の節分にも飾りたいと思っています。家内の鬼も
        思わず踊り出すでしょうか。京都の嵯峨釈迦堂の大念仏狂言で
        使われた面を模して作られたのが、嵯峨面の始まりのようです。
        この嵯峨面の元になった大念仏狂言を見てみたいものです。
       

        「嵯峨面いうたら、京都ではどなたはんでも知っておられます」
        京料理屋の主の言葉でした。何気ない生活の折り目の中に歴史
        を継いでいる京都の奥深さをまたひとつ知りました。おおきに。