𠮷野の翌日は奈良五条・唐招提寺へ
        楽しみにしておりました唐招提寺の蓮の花、6月
        末に咲いていたのは鉢植えの方にひとつだけ...
        少し早かったようです。雨がパラパラと落ち始め
        ておりましたので、落ち着きのない拝観でしたが、
        人も少なく、苔むす境内の静けさは、遙か1250年
        以上も古(いにしえ)の修行僧と開師・鑑真和上
        に想いを馳せるに適いました。
        日本最古の校倉造りの宝蔵にはさすがにゆかしき
        重みがあります。戒壇は奇妙に異国的?でした。
        鑑真和上が提供したという保存食にはちょっと興
        味があります。
西の京駅から歩く途中に一軒の骨董屋さんがありました。あれやこれや会話を楽しんだ後、店を辞す時、品の良い女将さん金堂の中の左から2番目の仏さんは、見る人によって表情がえらく変わると
いう評判なので、ゆっくりご覧になることをお勧めしますわ とおっしゃって見送って下さいました。…ん?ん?…。