家猫 風紋(ふうも)
「猫に目覚まし時計はないの」
「必要としていないんじゃない」
「そうだね。1日の大半は寝ている」
「起きている時は手強い観察者」
「我が輩は猫である」
「ある日しゃべり出したら100位批難されそう」
「週刊・猫新聞、コラム-私の飼い主について-なんて」
「夜の猫の集会って、もしかして…!」
「あり得る、あり得る。人物評論会議…?」
「猫の過去や未来を考える力って、2~3日位はあるのかな」
「2、3日ねえ。脳の構造が違うらしいから。…やはり、猫に目覚ましは必要ないか」
「人も、たまには時計無しの猫のようでありたい」
「いや、まるっきり猫でもいいよ。但し美食家の家・猫がいい」
「その時は目覚まし時計つきの首輪を贈るよ」 「あらあら…?甘鯛のお刺身の方がいいわ」
ある日の、家人との会話でした。