気温が上がり、小さな庭でも草取りがひと仕事になってきました。
春は生きとし生けるものが蘇生する季節。陽光がきらきらと輝いて眩しい。
春の朝は姿は見えない様々な鳥の声で賑々しい。
散歩中、初ひばりを聞きました。
ちょっと心が躍ります。
田んぼが近くにないせいか、
蛙鳴はまだ聞いていません。
庭の隅のこでまりが咲きました。
毎日、水を飲みに来る鳩が
シャッターチャンスをくれました。
先日、上野の国立博物館に出かけ、俵屋宗達の風塵・雷神図を見てきました。
印刷物などで見ることが多いので、既視感が強いせいか、この絵の前には殆ど人がい
ませんでしたが、私は本物を見るのはこれが初めて。風塵雷神の剽軽で何とも愛らしい
顔にはついつい口が弛みますが、身体の立体感・躍動感を表現する線は輪郭線ではな
い線が……近づいて見るべし。既視感は遠のきました。
琳派の祖、宗達の構図の斬新さはさることながら、金地の空間の使い方に改めて驚嘆。
風塵・雷神、たらしこみ(宗達の発明)の雲以外はただただ金地があるのみ。
この金地は、風塵・雷神図を立体的に浮かび上がらせるしかけであって。金地は決して
装飾ではなく、壮大な宙空であることに気づきました。
海北友松(かいほうゆうしょう)の絵にも惹かれました。
「栄西と建仁寺」特別展は5月18日まで。