後日書く予定ですが・・・


私は2002年に結婚し、2005年に別れた夫が居た。

彼は結婚前も色々と嘘があった。ただ、私に対してはとても優しかった。

「嘘はお前を守るための嘘」・・・それは信じてよかったのだろうか・・・

良いわけはない。単なる誤魔化しなのだ。

だけど、バカな私は「この人しかいない」と思ってた。

それが、私の「ネタ人生」の始まりだった。


いろんな出来事があり、私の我慢の限界がきて、夫と離婚。

夫は離婚を拒みつづけている。今も。

そして、気持ちに踏ん切りはついているが、離婚した今も彼に「家族」としての想いが残っている私が居る。


もしかして、私は彼を待っていたかもしれない。

お金の問題さえなければ・・・

そう、私には彼との間で出来た、一人で返す事の出来ない金額の借金があるのだ。

お金を稼ぐために始めたバイト。そして・・・出会い。

それもまた、普通じゃない人生の始まりだったのだ。

一緒にいて落着く人。

それが今の私の第一条件かもしれない。

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ある日、いつもの飲み屋で夕食を食べていた。


常連さんが多いお店なのだ。


SさんやMさんたちが来たのでカウンターからテーブルに移って楽しく話しながら飲んでいた。

Sさんは車で来たからと言ってウーロン茶を飲んでいた。


このお店には超酔っ払い&次の日覚えていないオヤジが居る。

女性を見ると体を触るし、タチがとても悪い・・・(-_-メ)

万年課長のKさん。

でも陽気で誰とでも仲良くなれる憎めない性格なので、嫌われつつも皆に愛されて!?いる^^;


その課長がお目当ての女性と、飲み屋の姉妹店に移動する事になった。(いつも梯子してる・・・)

課長に「葵ちゃんも行こうよ」とお誘いされたが、そのお店は電車で行くと家から遠くなるのでお断りした。

ま、課長はお目当ての女性と行ければそれでOKって感じなので、断っても課長は全く気にしてないのだけれど^^;


しばらく飲んだ後、Sさんが「ね、△△(飲み屋の姉妹店)いかない?帰りは車で送ってくから」と言ってきた。

その時私は結構な酔いモード・・・


私「でも1時間くらいしか居られないですよ~?」


S「俺もそれくらいには帰りたいし」


私「なら良いですよ^^」


普段は絶対男性と二人で次のお店には行かない主義の私。

なぜだかこの日は安心していて、即答してしまった・・・


お会計を済ませて、車のところへ・・・


・・・・


そこにあったのは、二人乗りのオープンカー。

(↑二人乗りだから、私しか誘えなかったのだ)


酔った体には最高♪


約10分ほどの距離だけど、心地よい風を受けながらお店に到着♪


お店には既に課長とお気に入りの女性の姿が♪

この女性は何故か私とは挨拶もしてくれない・・・(T_T)嫌われているのかな・・・


そこは歌も歌えるので、課長と他の人は歌に没頭中。


私はお酒に没頭中^^;

Sさんは食事に没頭中^^;


そして1時間ほどが過ぎ、帰ることに。


帰りもまた車はオープン状態で♪♪


すごく気持ち良いのだ(*´∀`)ノ


駅に自転車をとめていたので、駅前で降ろしてもらった。


私「今日はありがとうございました!楽しかったし、送っていただいちゃって・・・」


S「いえいえ、2件目お付き合いしてくれてありがとう」


・・・チュ♪


え・・・・・・・・・・・・・(゚Д゚≡゚Д゚)?何?


ほっぺに何か感じた・・・・


ビックリして横を振り返った。


でも・・・


このときの私は・・・


すっかり出来上がった酔っ払いヘ(゚∀゚ヘ)アヒャ


私もほっぺにお返し♪なんて思って近づいた。


・・・・・んぐゎ・・・

唇にチュ♪


Sさん・・・こっち向いたままだったのね・・・_| ̄|○



この時はこのまま降りてバイバイした。



けど・・・


これが、恋心のはじまりだったのだ。

なんせ・・・半年前から「ちょっと素敵だな~」と思っていた人だったので尚更

・・・落ちましたよ(ノ ̄∀ ̄)ノ・‥…━━━★ピキューン!


やはり私は惚れやすい。恋愛好きなのだ・・・_| ̄|○


けれど、そんな素敵な彼。

もちろん・・・


居ますとも。


妻も子も。


子煩悩なパパですよ・・・_| ̄|○


けど、そんな私も元夫の事で奔走中の身。


ま、お互い様って事で・・・(なにが!?)


そんな恋もありかな・・・と。


不倫なんて、お互い思いが違うのだもの。


私は今が楽になれる恋愛がしたい。

彼は子供の受験で構ってくれない家庭に居るのが寂しくて恋愛しちゃった。


お互い楽になれればそれでいいのだ。


被害者は・・・彼の家族だけれど・・・罪悪感・・・いっぱいあるけど・・・

今だけ彼を貸してください。

奥様が彼を構ってあげられない今だけ・・・


ということで、罪悪感より私の楽しみが勝ってしまったのだ(*´∀`)ノ

人生においてモテ時というのがあると思う。


私は24~25歳がそうだった。

そして、離婚してからの今。


幼少の頃から大学半ばまでは、「ブスブス~」と言われていた。


それが何故か20歳を過ぎた頃から「綺麗な人」と言われるようになった。


何が変わったのか・・・分からない。

ただ、年上の人との付き合いが増えるに従って、自分が変わっていった事は確かだ。


就職すると周りは男性ばかり。おじさんも多い。

そんな中、20代前半の女の子は誰でもモテるのだろう。


しかし、不思議なもので「綺麗」と言われると、どんどん自分の意識が変わっていくのだ。


結婚後、夫の友人や知り合った人には「美人の奥さん」と言われてきた。

けれど、どこかで甘えが出てきたのだろう。

そして、納得した仕事をしていない自分にイヤがなり、表情もくすんでいった。

そんな中事件も起こり、ますますブス一直線だった。


事件の事、夫の鬱・・・それに紛れた毎日の中、私は夫のせいにして自分は堕落の道を歩いていた。


離婚後、4歳年下の男性と少しの間付き合った。

彼は、あまり恋愛経験がなく、出会ってすぐに結婚を意識する発言が多かった。

まだ、私の気持ちが整理つかないうちに彼の両親に紹介され、そのペースについていけずに2ヶ月で別れた。


それからは恋心というものは抱けなくなってしまったのかもしれない。

M氏はお金のためにマインドコントロールして「恋」をした。

私の汚点だ。うその「好き」で付き合っていた私は、相手に対して失礼な事をしたと思っている。


離婚して出会いが増えると、既婚者男性が寄ってくる。

ものが分かっていて大人な恋愛が出来ると勘違いしてくるのだ。

大人な恋愛・・・聞こえは良いが、結局は自分の家庭を壊さず、ワガママ言わず、都合の良い時に会って抱ける・・・それが大人な恋愛だと勘違いしている男性が多い。


離婚後そして元夫と離れた今、そんな誘いや口説きが殆どだ。

中には独身男性もいるが、周りがこんな状況だと何か疑ってしまう。

素直に純粋に恋をしていた頃が懐かしい・・・


きっと私は恋愛体質なんだろう。

誰かを好きでいたいのだ。誰かに好きと言われたいのだ。


そんな私は久しぶりに、しがらみなしで安心できる相手に出会った。




昨日は、元夫の初公判だった。


裁判の傍聴なんて初めてだ。


しかも被告席には元夫。


腰縄をつけられて入ってくる姿は、かなりヤツレていた。


思わず立ち上がって、そばへ寄りそうになった。



どこかのブログでご主人が被告席に現れた姿を見て、「ガラスの無い空間で愛しい人と再会できた」「それが嬉しくて涙がでた」なんて書いてあった。


確かに、留置拘置中は間にガラスのある部屋でしか会えない。

触れたくても触れられないのだ。


それが、法廷では隔たりは距離だけ。

触れるかもしれない(ダメだけど)環境にいるのだ。


私はどんな気持ちで彼を見るのだろうか・・・

昨日はそんなことを考えていた。


けど・・・


愛しい気持ちは出てこなかった。

嬉しくて涙・・・そんな気持ちも出てこなかった。


ただ、苦しくて苦しくて切なかった。


元身内が手錠をはめられ、被告席にいるのを見るのは

心が引き裂かれそうなくらい、切なかった。


私にとっては、やはり身内なのだ。

恋愛感情や愛情は残っていないが、一度は家族となった人なのだ。


入廷して手錠をはずされる時、出廷時に手錠をはめられる時・・・

このときばかりは目をそらした。

見ていられなかった。


出廷する時、元夫が振り返った。

目が合った。


「頑張ってね!」精一杯優しく言った。


元夫は黙って少し笑顔で頷いていた。


裁判は戦いなのだ。


元夫には戦いに勝ってほしい。


一緒に過ごした時間を嘘だとは思いたくないから・・・

今日は元夫の初公判なのだ。


午前休を取って私も傍聴する予定。


せっかく午前休とったから東京拘置所へ差し入れでも行こうかな・・・


ご飯があまり食べられないとの事だったので、お菓子を差し入れにいく。


もう、恋愛感情なんて残っていない。


私からすると長年離れていた兄って感じでなのだ。


朝一で東拘へいき、地裁へ向かう。


小菅駅から日比谷線に乗ったのはいいが・・・・・



東京地裁って・・・どこ!?


前日、緊張して色々初公判の事や今後の事を考えていたが、場所を調べてくるのを


忘れてたi|||i_| ̄|○i|||i



バカだ・・・私・・・


以前弁護士会館へ行ったときは「霞ヶ関」だった気がする。

弁護士会館の隣に裁判所はあったけど・・・あそこは地裁??


とりあえず、霞ヶ関へ到着した時に一旦降りて確認してみた。


探す間もなく「裁判所こっち」の貼り紙発見^^;


よかった・・・


法廷に入ると、傍聴席には私一人。

そりゃそうだよね。こんな事件だれか来るわけ無いよね^^;

郵政監査室は来るのかな・・・


そう思って10分後・・・


傍聴席は満席だった・・・


この人たち一体誰!?


郵政監査室数人、司法修習生もいるのだろうが、それ以外の人も来ていた。

しかもメモまで準備して・・・


そして11時開廷。


被告紹介、罪状認否、冒頭陳述(検察)といった順番で流れた。


罪状認否のとき、裁判官が


「○○から××を受け取ったことはありますか?」と聞いた。


もちろん、この受け取ったというのは、争点となっている部分のことだ。

違法性の無い部分に関しては言っていない。


なのに・・・元夫は・・・


「一部受け取った事もありますが、受け取ってません」


と言った・・・



おい。おい。おいいいい!!!

この状況の”一部”は犯罪に使われたものを指してしまう。

これでは「受け取ってない」と主張している根底が覆ってしまう・・・

犯罪以外のものの一部と説明して欲しかった・・・


思わず乗り出して頭を引っぱたいてやりたかった・・・


こんな調子だから、取調べでも怪しまれるんだよ!!

はっきりしろ!はっきり!!!


裁判官は弁護人にも確認した。

弁護人は今回争点となっているものは全く受け取っておらず、被告の言う一部は正常なやりとりのものを指すと言ってくれた。


検事と弁護士で証拠を認める認めないのやり取りがあり、その後次回の証人についての話があり、1時間で閉廷した。


今後、以下の順番で裁判は行われるのであろう・・・


弁護人質問
検察側質問
証人出廷(あれば)
論告求刑(検察)
最終弁論(弁護)
被告人の意見陳述
判決

とりあえず、これからは争点となっているブツを受け取れない時期があることを証明しなければいけない。


地図を片手に膨大な作業が待っている。


それもこれも・・・元夫が


「そんなことやっても無駄だから」と非協力的なことを言ったから。


弁護士の先生一人ではその作業は無理なので私に来たのだ。


本当は拒否しようかと思った


けど、私なりのケジメは裁判の終了時点で決着がつく


私のためにやるしかないかな・・・


どうしてこうもバカなんだろう・・・私・・・

29日・・・


M氏は電話をかけると言ってきたが・・・


かけてくるのか??



前日、私は少し飲みすぎた。

今日、その時に一緒に飲んだ男性(友達)に誘われたので、近くのスナックで一緒に飲んでいた。


お店を出た後、M氏からの電話がなった。


「おい、今からコイよ」


「・・・は???」


いきなり、来いかよ。

しかもかなりお酒が入っている様子だ。


「お金は?」


「いいから来いよ!!」


「振込み先言うからお願いね」


「後でいいだろ!来いって言ったら来いよ!!」


おい・・・お前みたいな奴ともう付き合ってるつもりはないんだけど・・・

お金ないから、抱いてしまえばなんとか言う事聞くとでも思ってないか??

ふざけるな・・・

散々私からの連絡を無視した挙句、都合がいいときだけ来いか・・・

ま、ヤクザさんの考えそうな事だけど。

責任取れない男が、彼氏面するなっつーの・・・


「今日は友達と約束してるから無理」


「なにっ!?俺が来いっていうんだから来いよ!!」


「今日は無理。今まで私の電話無視してたのに、いきなりなに!?」


「俺が誘ったらこないっていうのか!?」


「今日は先に先約があったんだから仕方ないでしょ!?」


「もういいよ!!」


ガチャ・・・・・切れてしまった。


もういいや。こいつとはもう縁を切りたい。

責任なんて微塵も感じてない。

見栄を張りたいだけの男。


友達とよく行く焼き鳥屋へ行った。


その時、また電話が鳴った。


M氏だ。


「これから来いよ!!」


「無理」


「なにぃぃぃ~~~!!俺が来いって言ったら来ればいいんだよっ!」


「責任取れない男になんで会いに行かなきゃいけないの!?」


「お金払ってやるよ!ちゃんとしてやるから!競輪負けてばかりなんだよ!」

(絶対払うつもりなし。)


「振込みでいいから」


「な・・・なに!?・・・じゃあ俺の子供じゃなきゃ責任取らなくてもいいんだよな!」


「は?あなたの子供だから。間違いなく!」


「俺の子供じゃないかもしれないから、俺は知らねーからな!払う必要もないからな!!」


やっぱり・・・払いたくないだけだ・・・


「払いたくないだけだったのね。やっぱり責任取れないなんて男の屑だよ!あんたは!」


「な・・・なに!?」


「甲斐性ないくせに愛人作るなっての!!」


ガチャ!


今度は私から切った。


すぐに電話が鳴った。M氏だ。


「お前、今”屑”って言ったろ!?屑って!!誰に向かって言ってんだよ!おいっ!」


凄んできた・・・

おいおい、お前がこだわるところは「屑」なのか・・・

一言一言突っ込まれても・・・ねえ


「え、聞き間違いじゃないの?そんな被害妄想的にならないでよ。全く。」


「お前、かわいそうな奴だと思ってたけど、強い女だったのか!?えっ!!??」


「・・・可哀想な奴を助けて上げようと思ってたわけ?女不幸にさせたのは誰?自分の行動よく考えてから物事言って頂戴!」


「なにぃぃ!!!もう電話してくるな!!!」


ええ。そのつもり。

けど、かけてきたのは・・・・あ・ん・た


向こうが話している途中で電話を切った。


あほらし・・・


その後も、連続して電話がかかってきたけど、出なかった。


7回くらいかかってきたけど、その都度「切る」ボタンを押した。


そのうちかかってこなくなった。


もう、お金はいいや・・・


お金を払ってもらえると思って付き合った私がバカだった。


結局、夜の仕事も辞め体を傷つけそれで終わってしまった。


あんな男に金銭を・・・と思った私がバカだったのだ。


もう一生関わりたくない。


けど、何かしないと腹の虫も治まらない・・・


どうするかな・・・




私はギャンブルにはまる男は嫌いだ。


楽しみ程度ならいい。けどそれを生活費にしようとする姿勢は、嫌悪を覚える。


M氏は競輪オタクだ。そのくせ、毎回学習能力がないのか・・・


かならず



負けるi|||i_| ̄|○i|||i



ここのところ連絡がないのも、負けつづけているのだろう・・・


お金がないところに請求の電話がくるもんだから、逃げているのだ。


そして、堪忍袋の緒が切れた私は、1通のFAXを送った。



病院の領収書を張り合わせたものに


「電話にも出てもらえないようなのでFAXしました。男ならちゃんと責任とってください ¥○○,○○○円を支払ってください」と記載した。


その次の日・・・


電話が鳴った。


M氏だ。


「はい」


「俺だ。29日に連絡する」


「はい」


ガチャ・・・ツーツー



29日にちゃんと渡してくれるのか??


あり得なさそうだが、とりあえず待つ事にした。


おそらく・・・また競輪に負けて・・・払えなくなっているのは目に見えている。


だって・・・


あいつは学習しない男だから

ななちゃんとお別れしてから1週間が過ぎようとしていた・・・


あれから彼の連絡はない。


それどころか、電話をしても出てもくれない・・・


気が狂いそうだった。


お金も貰っていないし、いたわりの言葉も貰っていない・・・



捨てられた・・・そう思った。


何度も何度も電話した。


留守番電話にならないから、何十回も呼び出し音を鳴らしつづけた。


少し壊れかけてたのかもしれない。


毎日連続で何度も電話したが、一度も出る事はなかった・・・・

昨日の9時以降の飲食は禁止。当日も禁止。

生理用ショーツをもってマニキュアをおとして・・・・

ノーメイクで病院へ向かう。


ななちゃん、ごめんね・・・・

歩きながらもななちゃんが怒っているように感じる。


病院へ到着し清算し暫く待つ。


体重と血圧をはかって、問診をして準備へ。


着替えて点滴をして暫く待つ。


その間も「ななちゃん、本当にごめんね、ごめんね・・・・」その思いばかりがグルグル回る。


そして、麻酔を効きやすくする筋肉注射を打ち、暫くしてラミナリアを入れるためオペ室へ。


心電図を付けられ血圧を測られ、足を台の上に乗せた。

静脈からの麻酔をしてボーっとなり足元で先生が何かしているのが分かる程度。


意識が朦朧としたまま担架に乗せられた。


その瞬間何故か頭がパニックになった。


「赤ちゃんは苦しくないの!?赤ちゃんは痛がってない!?」


看護婦さんは

「頭痛くないですか?吐き気はありませんか?」と聞いてくださっていたらしいが、


私は

「赤ちゃんは痛くないの!?」ばかりを繰り返していたらしい。



そこへ一人の看護婦さんがやってきてくれた。


「赤ちゃんは何もわからないからね。痛くないのよ。本当は産みたかったのよね。辛かったわね。

でも、お母さんのことは大好きだから。きっといつかまた会える。お母さんの気持ちは伝わってるわよ。

毎日じゃなくてもざんげの気持ちなんて持たなくていいから、たまに空をみて思い出してあげればいいの。

決断するまでも苦しかったでしょ?今も苦しいよね。でも赤ちゃんは何も苦しみを感じることなく空へ帰っていけるから大丈夫よ」


といって下さった。


変な器具がななちゃんの居る所に入っているのだ。

子宮を大きくするためらしい。

きっと、怖い思いをしてるんじゃないかな・・・

そう思うと胸がはちきれそうだ。


たまに看護婦さんが「頭痛はないですか?」と聞いてくれるが、自分の痛みなんて全然感じない。

ななちゃんの事しか感じられない。


それから5時間ほどして、手術の時間が来た。

歩いてオペ室まで行き、また同じように心電図と血圧計を付け、麻酔のための筋肉注射を打たれた。


先ほどの看護婦さんが

「少しはおちつきましたか?」と聞いてくれた。


私は無言で頷いた。

「よろしくおねがいします」


かろうじてこの言葉だけが出た。


麻酔を掛けられ、まばたきした瞬間にはオペは終わっていた。


看護婦さんは

「もう終わりましたよ」と優しく言った。


頭はまだ麻酔で朦朧としている。


私のななちゃんはどこ!?

血の塊でもいい。なんでもいいから一度でいいから腕に抱かせて!!!!!!!!


朦朧とする意識の中でそう叫んだ。


そして色んな夢を見た。


いや、現実と夢の区別が付かない状態でいた。


看護婦さんが貴重品を持ってきてくれたのですら、夢のような現実のような・・・そんな感じだった。


そんな時、なぜか心の中で私は


「ななちゃん、私もそっちへ行くから!いっぱい抱きしめてあげるから!守ってあげるから、ママもそっちに行く!!」


と叫んでいた。


そして帰ってきた言葉は・・・


「この世で私を守れなかったママがお空で私のことなんて守れないわよ!ママなんかこないで!」だった


夢なのか?幻聴なのか??


目を覚ました時、あまりにリアルな応えに暫く呆然としながらも、涙が出てきた。


私は死にたいとか一緒に死ぬとか・・・そんなことを考えていた。


それがななちゃんにとって何の役にも立たない事なのだ。

私は現実から逃れず、自立して楽しくいつでもななちゃんを受け入れられる体勢を作らなければいけないのだ。


幻聴かもしれないが、こういう言い方はさすがに私の子供だと思った。

きっと生まれてきていたら私ソックリの激辛コメントの子供になっていたかもしれない。


ななちゃんは行ってしまった・・・


私が殺してしまった・・・


病院にいると、色んなところで新生児の泣く声が聞こえてくる。

それが辛くて早々に帰ってきた。


歩いても何しても涙が止まらない。


もうお腹の中にななちゃんは居ないのだ。

すさんだ一人暮らしの女に戻ってしまった。


・・・いや・・・それではいけないのだ。

ななちゃんに、ママはやっぱり私のママね!と思ってもらえる素敵な女性にならなければ・・・


私のお腹にもう宿る事はないかもしれない。

それでもどこか誰かの天使として生をうけ、そしてまた再開できるかも知れない。

そのためにも頑張らなければいけない。


ななちゃんを思うとまだ、ざんげの気持ちと後悔でいっぱいだ。

涙も止まらない。


だけど・・・ななちゃん、愛しているよ。私の大切な大切な子供だから。

今日は彼に手術を予約した旨を話した。


その時涙が出てきた。


「泣くほどのことじゃないだろ?」


の言葉にブチ切れた。


彼の部屋に行くと、若い衆がしゃぶしゃぶの用意をしてくれていた。


食べた後、つわりが酷くなり、また吐いた。


同意書を渡し、書いてもらった。


「何もまだ早いんだし、なんでそんなに慌てて結論出さなくてもさ」

「男だって女と同じくらい辛いよ。お前は泣き虫の弱虫だ」

「お金だって渡すって言ってるのに。ただ競輪に負けて先延ばしになってるだけだろ」


そんなことを言っていた。


勿論、彼は子供は好きだし、産んで欲しいとの思いも強いようだ。

けれど、現実がイマイチ見えていない。


夫婦であればイヤでも現実を見せられるが、こんな関係逃げられたら終わりだ。


なんせ、奥さんとの間の子供もろくに育ててないのだろうから・・・


「確かに猶予はまだあるかもしれない。けど毎回だんだん育つ子供を見て、人間の形になった子供をおろすって言える?今だって心臓が動いてるんだよ?人の形をしたわが子を見る?それでも手術に同意できる?それでその時の感情に任せて産ませて、子供の将来どう考えてるの?認知もしてもらえない子供を作れって言うの?」


取り乱しそうだったけど、このときは何故か冷静に話せた。


わかった・・・


と一言言ってサインしてくれた。


その日は泣くしかなかった。

悲しいのは私以上にこの子なのだ。


夜はたくさnななちゃんとお話した。


お話しながら泣きながら眠りについてしまった・・・