ジャンプSQ11月号の感想です


Dグレ
教団へと戻ってきた神田。
教団を許したワケではないといいつつも
神田ユウとしてエクソシストになると決意。
過去にとらわれていた神田の新たなる第一歩です。


そして、彼のイノセンスも結晶型へと変化。
それを受け入れようとする彼をリナリーは
止めようとします。
教団としてはエクソシストの戦力増強は
何としてもほしいところ。
何より、彼女にとってホームの仲間を
失うのはいやだろうに。
にも関わらず、神田の心情を一番に考えての発言。
彼女の優しさがよく表れています。
並の人間にはこんなことは言えないと思います。


過去から一歩踏み出して自分の道を歩き出した神田が
今まさに過去にとらわれているアレンを助ける。
そんな展開になっていくんでしょうか。
楽しみです。


今回の神田は色っぽくてかっこいいカット
ばっかりだったなあ。
特に六幻を構えたところとか。
リナリーの手からイノセンスを飲むところも捨てがたい。


科学班のジョニーは相変わらずアレンのもとへ
行きたいと懇願。
リーバー班長はそれを許しません。
誰かを支える存在となるために。
同じ気持ちであるが故に、対立する二人。


今のアレンには支えが必要。
でもジョニーにとっては危険なことでもある。
両方の気持ちがわかってしまうから
なんともいえず切ないです。


月華美刃

今明かされる松の怨念。
男だからと冷遇されるカケルとミチル。
これは当時の宮家の人たちが悪いですね。
伝統や血筋にこだわるあまりに
二人になんという仕打ちを。


その中でもカケルは竹の婚約者に
救いを見出そうとします。
彼女の優しさにすがりたくなる気持ちは
本当によくわかります。
彼女の優しさが本物であったことを
祈ってやみません。


死の婚儀事件の真相も判明
双方の花嫁を殺したのはミチルの方
だったようです。
ひどいとは思うけど、人を信じることすら
できなかった彼もまた悲しい人なんだと思います。


代々の帝たちはこの怨念に支配されてきました。
誰も信じることができず、孤独に震える。
傷つけられるのが怖くて暴れる。
そんな帝を最終的に助けたのはトヨ。
あれほどに忌み嫌っていた「女」という
存在に助けられたというのは、
考えさせられるものがあります。


こうやってよりそってくれる存在が
カケルやミチルの側にもいたら。
そんな存在を信じることができていたら。
起きなかった悲劇だったんだと思います。

君主として人の上に立つためには、
全てを守れる強さがあるのも大事ですが、
それだけではなく、全てを包む優しさも必要。
カグヤがそんな存在になってくれるといいと思います。