見付けた時は、警戒心丸出しで、牙をむいていた
ひどく裏切られ、傷つけられ、人間を絶対の敵としてみていたようだ


そんなときは、敢えて近付きすぎても、怖がらせるだけだろう
私が逆の立場でも警戒する



決して傷付けない、怖くないよ、酷いことしないよ、安心していいよ
って、何度も言いながら、徐々に距離を近くしていった



最初は威嚇していた捨て犬ちゃんも、私には穏やかになっていった



この子がどんな気持ちで傷つけられ、ひとりで暮らしてきたのかと思うと、苦しくて、悲しくなる
絶対傷付けない人間もいるよと、わかってもらいたいなと思う



甘やかしすぎると、この子が生きていくのに良くない
だからほどほどに甘やかして(ほんとは何でもしてあげたくなるけど)、愛情をたっぷりあげたいと思っている



今は私にしか警戒心を解かないこの子だけど、他にも優しい裏切らない人間もいることをわかって、警戒心を解いていってくれたらなと思う


今はこの子には私がいるから、徐々に傷付いた心を癒してほしい
その為に、できる限りのことをしたい



平気で傷付けたり、捨てたりする人がいることが、とても悲しい
私はそんな人間にはなりたくないし、ならない