みくるです
『なぞりがき万葉集』をなぞりました。
春の草花から「シダレヤナギ」を詠んだ大伴家持の歌です。
春の日に 萌れる柳を
取り持ちて
見れば都の 大路し思ほゆ
巻19-4142 大伴家持
春の日に芽吹いた柳を取り持って見ると、都の大路のさまが思い出される。
越中国に赴任していた家持が平城京を恋しく思って詠んだ歌です。
平城京の代表的な風景といえば、中央を南北に貫く朱雀大路でした。
「平城宮跡歴史公園」で撮った復元された朱雀門の写真です。
朱雀大路は幅が75メートルもあり、羅城門から朱雀門まで真っ直ぐ北に3.7キロ伸びていました。
街路樹に植えられていたシダレヤナギを思い出したのでしょう。
シダレヤナギは女性を暗示するので、同時に京の女性を思い出していたのかもしれません。
『万葉集』ではシダレヤナギを指す場合が多い柳は、芽吹の枝を見て楽しむだけでなく、男性は挿頭に、女性は腕輪や首飾りなどで身につけました。
切っても切っても芽を吹きやすく、その生命力にあやかって、自身の幸福と長寿を願う意味がありました。
柳のような色のエルバンさんの「オリーブグリーン」のインクでなぞりました。
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